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校長室より

令和6年度県立多可高等学校 第49回体育大会

49回め体育大会テーマは「革命」 

去る9月27日(金)、令和6年度体育大会を行いました。前日の予行も爽やかな秋晴れ、本番も絶好の体育大会日和に恵まれました。ブログや動画で紹介していますように、予行から本番にかけて、学校全体の弾けるような躍動感溢れる雰囲気の中で、日頃の学びの成果を披露し、充実感と達成感の中、思いでいっぱいの行事を創り上げました。

開会の挨拶

今皆さんの力強い行進を見て、心が震える思いでここに立っています。そんな行進を見せてくれた皆さんに心から敬意を表します。改めて 皆さん おはようございます。

昨日に続いて本日も、朝から体育大会には絶好の天気に恵まれました。昨日午前の予行や予選、午後の練習でチームとして個人として、良かったところを意識して、改善すべき点は修正をして、より高い完成度で本日を迎えていると思います。

さて、今年のテーマは「革命」。1年生の若い力、2年生の力強さ、3年生の底力を総合して、一人一人の中にそして、多可高等学校として大きな革命を起こす。革命という言葉の意味はいろいろな表現がありますが、急激な物事に発展や変革を起こすという意味で、本当に力強いテーマが設定されました。

今日はこのテーマが意味する通り、多可校生一人一人の思いを集結して、チームの中で自分の存在をはっきりと意識しながら、多可高校第49回体育大会を皆さんの力で作り上げてください。

 そして、朝早くから駆けつけてくださいましたご来賓の皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございます。また、地域の皆さま、今日は半日ご迷惑をおかけしますが、ご理解をいただきますよう、この放送を通してお願い申し上げます。本日は存分に多可高生の躍動する姿をご覧ください。また力強く温かいご声援をいただけましたら幸いです。 

それでは、多可高校生の皆さん 皆さんの誇り高い意識の中で自らの役割を果たしてください。 感染症熱中症に注意しながら、3年生にとっては高校生活最後の体育大会で素晴らしい思い出、未来につながる思い出を作ってください。以上挨拶とします。

閉会の挨拶 講評

皆さん お疲れ様でした。

昨年度もそのように感じましたが、今年も予行と本番を見て本当に美しい体育大会だと感じました。

美しいと感じたのは、皆さんが全力で真剣に躍動する姿だけでなく、一人一人がクラスというチームの一員として、様々な工夫をして、上手くいかなかったことを次に繋げようとする姿やお互いに心底応援し合う姿、勝ったチームをたたえる姿等が本当に気持ちよく目に入ってきたからだと思います。

今回も、優勝という目的のもと、各種目で目標を掲げて、予行から予選、そして今日の本番に臨みました。その目的を達成するために、場合によっては具体的な目標を修正したり、増やしたりすることがあったと思いますが、そうやってその時と状況に応じてきちんと考えて、発生する課題を解決したり、たとえ失敗してもそれが次への糧になるように活動に挑むことはとても大切なことで、すべての学びに通じると思います。明日からの皆さんの生活のすべてに通じると思います。皆さんに将来起こりうるいろいろなハードルを乗り越える準備ができたと思います。

 本日は、これまでの準備段階から指導の中心になって頂いた体育科の先生、そして迅速かつ的確な動きのすべての先生方、生徒会や体育委員をはじめとした運営担当や各部活動の生徒の皆さんによって、素晴らしい体育祭となりました。 最後まで熱心に応援してくださった保護者の皆様、ご来賓の皆様に深く御礼申し上げます。皆様の暖かい声援によって、生徒は全力で競技に取り組むことができました。心から感謝を申し上げ、講評といたします。

 

表彰伝達

教科「福祉」と「情報」で計53名を表彰

9月2日(月)の始業式・着任式の終了後に表彰伝達を行いました。7月に実施された第12回兵庫県高等学校福祉教育フェア2024と情報処理検定協会検定試験の結果によるものです。

兵庫県高等学校福祉教育フェア2024 7名

7月30日(火)、兵庫県立日高高校三木記念ホールで実施された第12回兵庫県高等学校介護コンテスト奨励賞3名と第11回兵庫県高等学校ベッドメイキングコンテスト奨励賞4名を表彰しました。介護コンテストは課題に対する介護の技術を競うもので、課題は、「A 移動の介護  B 排泄の介護 C 身支度の介護 D 食事の介護の」のA~Dを組み合わせたものです。べッドメイキングコンテストは、褥瘡予防の観点からシーツ等の正確性や見た目、ベッドメイキングを行う際の環境整備等が総合的に審査されます。出場者は、コンテスト直前までの大変熱の入った練習で学習成果を発揮しました。

情報処理検定協会検定試験 46名

プログラミング技能検定試験1級に4名合格、同検定2級に17名が合格しました。これは、アルゴリズム・プログラミング言語(JavaScript)の知識や技術を基盤とした動きのあるWebページの作成を通じて、情報に関する課題を発見し、解決する力を身に付けることを目的として実施されています。

情報デザイン検定試験1級に5名合格、同検定試験2級17名合格、同検定3級に3名が合格しました。本検定試験は、HTML・CSSの構造を理解し、その知識や技術を基盤としたWebページの作成を通じて、目的や意図のある情報を受信者に分かりやすく伝達する手法を身に付けることを目的として実施されます。

教科「情報」でも日頃の学びを、存分に発揮しました。

 

 

 

2学期が始まりました

2学期始業式・着任式

例年になく暑い日が続いた夏休みを終えて、9月2日(月)に始業式を行いました。今年の8月の平均気温は、日本各地の多くの観測点で史上最高を記録し、地球規模の深刻なこの暑さは、オーストラリアで8月としては史上最高の41.6℃の記録をもたらしました。オーストラリアは南半球であるのに・・・・です。また、8月8日(木)の夕方には日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、その直後に南海トラフ地震臨時情報が気象庁から発表されました。そのような中でも、夏季休業中の本高校生は、補習授業、就職や進学に係る面接練習、各種書類作成、インターンシップをはじめ、部活動や地域ボランティア活動、未来をひらく少年会議や多可町高校議会等への参加などに積極的に活動し、さらに成長した逞しい顔を9月最初の日に見せてくれました。

始業式後の着任式では、8月からお迎えしたALTのノース・ジェシー先生をご紹介しました。ジェシー先生は英語と流暢な日本語でご挨拶され、生徒会役員から歓迎の言葉がありました。アメリカ西海岸のカリフォルニア州のご出身で、この度、ジョージア州から来日されました。

始業式  -校長式辞概要-

皆さんおはようございます。あっという間の夏休みでした。今、こうして皆さんの元気な顔を見ることができて嬉しく思ってます。夏休み中も、補習、部活動やボランティア、インターンシップや就職や進学に係る面接練習、福祉コンテストや、生徒会の皆さんは多可町議会など様々な分野で大活躍でした。

いよいよ2学期が始まりました。すぐに3年生の就職試験があり、今日は大学や専門学校の進学に係る大切な情報の開示があり、今月の末には体育大会、10月には修学旅行があります。その後推薦入試も始まります。 

さて、令和6年度もすでに5ヶ月が過ぎたのですが、改めて皆さんに強く認識して欲しいことがあります。高校生活というのは、誰しも3年間と考えると思いますが、私はそうは思っていません。「1年勝負」なんです。どの学年の生徒の皆さんにとっても1年勝負なんです。その年度にそのときの生徒の構成で、さらに今の先生のメンバーのままこの学校で皆さんと向き合うことができる環境は、後にも先にもこの1年しかないのです。

だから、先生方もこの1年でできる最高の学校生活を皆さんに与えようと頑張ります。授業でも学校行事でも、部活動でも生徒会活動でも同じです。皆さんは、そんな中で精一杯自らを磨いてください。「頑張ったら夢が叶う」そんな世界的な視点で見たら決して当たり前でないこの環境にいることを意識して、常に今よりも高みを目指してください。そんな無限の可能性を秘めて頑張る皆さんの中で、先生方も自分自身を磨いています。

皆さんは輝くダイヤモンドの原石なんです。世界で最も硬いダイヤモンドを磨くことができるのはダイヤモンドしかありません。生徒の皆さんのダイヤモンドを先生方が磨き、先生方のダイヤモンドを皆さんが磨く・・・。多可高等学校はそんな素晴らしい学校だと私は信じています。そして、そんな現場にいることが出来る私達教職員自身もとても幸せだと思っています。

何かに取り組もうとしたとき、どこに行っても、「それをやっても効果がない」「やっても無理」「少し様子をみて」といった考えで、新しい取組に抵抗する人があります。急にやって劇的に効果が出ることは困難です。でも、例えば3回やってみて1勝2敗だったら十分OK、3連敗でも経験の積み重ね、百の試みで1の成果がでたらOK、そんな心がけでいてください。あまり効果がないということは、薄い紙くらいの効果があると言うことです。そんな薄い紙を何枚も積み重ねて、厚みをもたせるような努力をすることです。僅差や微差を大切に出来ない人は成果を出せず成長もできません。何の保証も約束もないことに対して、見返りを求めず努力できることを20歳までに身に付けて欲しいと思います。皆さんの来るべきときに備えてください。

夏休み明けでちょっと気持ちがしんどい人もいるかと思います。無理しないで先生でも誰でも伝えてください。後ほどHRでプリントを配布しますので、そちらに相談してもらってもかまいません。皆さんが元気で過ごしてくれることを祈っています。

  

県立多可高等学校創立50周年記念事業

創立50周年記念事業第1回実行委員会を開催しました

県立多可高等学校が令和7年度に創立50周年を迎えるにあたり、記念式典をはじめ生徒集会室環境整備、記念誌発行、名簿発行等の記念事業を計画しています。これら事業推進のための実行委員会を立ち上げ、その第1回会議を7月29日19時から本校多目的ホールで実施しました。実行委員会は、今のところ同窓会関係11名、歴代PTA会長8名、現PTA役員等8名、現職教員13名等から構成され、当日の会議では記念事業概要説明等の全体会の後、「記念式典」「記念誌編集」「名簿編集」「財務」「祝賀会」等の分科会で、役割の確認や今後の作業予定等について確認しました。今後、本HPでも事業の進捗状況等を報告します。

 

AED講習会

AED講習会を実施しました

夏季休業中の7月29日(月)、西脇消防の方々にご指導を頂き、部活動の部員や教員を対象にAEDの講習会を実施しました。エアコンの効いた体育館に集合して、講話と実技による丁寧な指導でAEDの使用方法だけでなく熱中症の予防や救急処置方法について学びました。

AED(自動体外式除細動器)は、「Automated External Defibrillator」の略語で、心臓に電気ショックを与えることで「除細動」を行うものです。AEDが電気ショックを与えるのは、心臓が痙攣を起こしてポンプとしての機能が不全となる「心停止」の状態と判断されたときです。心臓が完全に止まって、もう動かないという状態は特に「心静止」と呼ばれ、AEDの適応はできません。「除細動」とは、心臓が痙攣(細動)した状態を「取り除く」ことを指しますが、AEDは心臓に電気ショックを与えることで除細動を行います。

AEDが医療・救急関係者以外でも使用できるようになって今年の7月でちょうど20年が経過しますが、この間に8000人以上の命がAEDによって救われたそうです。

 

 

 

夏季オープン・ハイスクール ー学校概要説明資料ー

令和6年度夏季オープン・ハイスクールを実施しました 

7月22日(月)、主に中学校3年生や保護者の皆さんと中学校教員や多可町と西脇市の関係課の方々にお越し頂き、夏季オープン・ハイスクールを実施しました。。オープンニングの和太鼓による歓迎演奏から始まり、校長、生徒会長の挨拶、生徒会による学校概要説明と福祉科主任教諭による動画を交えた福祉ボランティア類型の学びの説明、その後は体験授業と部活動体験・説明等を行いました。新生徒会の執行部が説明や案内役を務めました。当日は、二十四節気の一つである「大暑」にあたる日でしたが、体育館を含めた活動場所での適切なエアコン使用や、屋外においても設営されたテントでの適時の休憩を挟みながら安全に実施することができました。

夏季オープン・ハイスクールにお越し頂きましたすべての皆様、暑い中ありがとうございました。深く感謝しております。11月の秋季オープン・ハイスクールでは、授業風景や施設設備について新しい情報をお伝えする予定です。ご来校を心よりお待ちしております。

次の資料は、生徒会が説明を担当しました学校概要のスライド資料です。

多可町高校生議会の準備が始まりました

高校生議会ワークショップ

7月19日(金)、1学期終業式や生徒会認証式を終えた日の午後、多可町高校生議会に参加する新生徒会のメンバーが本校多目的ホールに集まりました。多可町議会議員の皆様、議会事務局の皆様をお迎えして令和6年度多可町高校生議会の準備ワークショップを行うためです。高校生議会の主な目的は、公職選挙法の改正により2016年7月から選挙権が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられたことを機会に、社会の出来事を自分たちで考え、主体的に行動できる人材を育成するための主権者教育の充実です。この取組を通して、人々の声がどのように行政に届けられるのか、それがどのように形になるのかを実際に経験し、政治への関心が深まります。また、自らの住む地域をより理解することができます。今後、第2回目のワークショップを7月26日(金)にも実施し、質問通告書を7月29日(月)に提出します。その後、8月6日(火)のリハーサルを経て、8月8日(木)に本番を迎える予定です。

昨年度の質問です。「買い物弱者を減らすには」「恋人の聖地を建立して!」「多可町の農産物を一カ所で買える場所」「産坂における安全性について」「多可フェスの開催を!」「体育館にも涼しいエリアを!」「多可町にショッピングモールを建設して、町に活気を!」「フィールドアスレチックの建設を」「街灯を増やして明るい町に!」「加美区でもう一度お祭りを!」「路線バスの増便・コンビニが欲しい」「記念碑を立てたい」「タブレットの補助で負担を軽減」「空き家を公共施設に」「アイスの自販機の設置を」「バス停の位置の変更を!」

さて今年は、どんな質問が出るのか楽しみです。

 

DX

DXハイスクールに係る取組を具体化します

本年度指定を受けた文部科学省の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)に係る本校の取組概要です。学びの環境整備や組織体制等をまとめています。今後はさらに、細部の調整を含めて発信します。

 

インターンシップ激励会

インターンシップに臨むにあたって

2年生の就職希望者は、夏季休業中〈7月23日から3日間、8月20日から3日間〉にインターンシップを行います。インターンシップは「社会に出る前の職場体験」ですが、実際の仕事を体験したり、仕事をしている人の話を直接聞いたりして、実務経験やキャリア形成等の大切な意味があります。すなわち実際の業務を通じて、専門的なスキルや職場でのコミュニケーション方法を学ぶことや、 自分の興味や適性を探って将来の職業選択に役立てることが期待できます。

激励会では、校長から「期待」と「不安」と「適度な緊張感」をもって、これまで学んで培ってきたことを自信として取り組んでくださいとのことを話し、いつも言われる挨拶の大切さを改めて伝えました。進路指導部長さんは、「話を聞く姿勢」の重要性についての注意で改めて気持ちを引き締め、事前指導と事後指導を合わせたインターンシップの日程、事業日誌の注意事項、言葉遣い、挨拶、主体的で積極的な行動、感謝の気持ちをもって一緒に仕事をしたいと思われるように頑張ってくださいと話されました。

今後の人生に繋がる貴重な体験が待っています。

 

1学期終業式

終業式・生徒会認証式・離任式

7月19日(金)1学期終業式の日を迎えました。校長式辞では、普段の授業風景、生徒会活動、学校行事、部活動等の様々な場面で目の当たりにした1学期の生徒の皆さんの頑張りと活躍に敬意を表した後、イソップ寓話にある「3人のレンガ積み」の話をしました。

田舎道を旅人が歩いていると、辛そうにレンガを積んでいる男の人に出会いました。旅人はその男の人に「何をしているのですか?」と尋ねました。「見た通りレンガを積んでいるんだ!自分は暑い日も寒い日も、日がな一日レンガを積んでいるんだ。そのおかげで、指先も体中もボロボロになってしまった。楽な仕事をしている人はいっぱいるのに、自分は全くついてない!」それを聞いた旅人は、男の人を慰めて歩きだしました。

しばらく歩くと、別の男の人がレンガを積んでいました。しかし、先ほどの男の人のように辛そうではありませんでした。旅人はこの人にも「何をしているのですか?」と声をかけました。男の人は「レンガを積んで壁を作っているんだ!」と答えました。旅人が「大変ですね」と言うと、男の人は「そんなことはないよ。仕事を見つけるのが大変な中で、仕事があるだけでもありがたい。おかげで、自分は家族を養うことができている」と話しました。旅人は男の人を励まして、また歩き出しました。

 すると、さらに別の男の人がレンガを積んでいました。今度の男の人は、とてもいきいきとして楽しそうでした。旅人はこの人にも「何をしているのですか?」と尋ねました。男の人は「レンガを積んで大聖堂を作っているんだ!」旅人が「大変ですね」と声をかけると、男の人は「とんでもない!自分たちが作った大聖堂で、たくさんの人が喜びを分かち合って、悲しみが癒される!自分たちは歴史に残るとても大きな仕事をしているんだよ!」旅人は、男の人に感謝の言葉を残して、明るい気持ちで歩き出しました。

同じことに取り組むにしても、そのことに対する意識の違いで、モチベーションがまるで違います。もちろん完成度も随分と違うのでしょう。生徒の皆さんの授業での一場面や各種検定試験への取組、学校行事や部活動等への取組は3人目のレンガ積みと共通する部分があったはずです。

終業式後、新生徒会執行部(7・11投票)の認証式を行いました。選挙管理委員長さんから、新生徒会執行部の名前が全校生に改めて紹介され、ステージ上で新生徒会長さんが代表して認証書を受け取りました。新生徒会長さんの「多可高校にしかないことや多可高校にしかできないことを、多可高校の魅力として大切にして、多可高校での3年間が多可高校でよかったと皆さんが将来思えるように頑張りたいと思います」との言葉が力強く心に残りました。

教務部長 武富先生、進路指導部長 勝田先生、生徒指導部長 船井先生のお話を聞いて、行事の最後に外国語指導助手Emily先生の離任式を行いました。Emily先生には、1年前から1年生から3年生までの主に英語コミュニケーションの授業でお世話になりました。常に穏やかなEmily先生は、英語の先生と一緒に丁寧に一生懸命に英語の指導をして頂きました。もっと長い期間多可高校にいていただきたかったのですが、ご事情でお別れすることになりました。兵庫県教育長からの「感謝状」と日本国総務大臣からの「JET絆大使認定証」を全校生に披露してお渡ししました。Emily先生から日本語でご挨拶を頂いて、生徒会代表が英語で感謝の言葉を述べ、花束とメッセージカードの贈呈がありました。

Emily先生、これからもご健康に留意され、別のステージでご活躍ください。ありがとうございました。深く感謝しています。絆親善大使として日本と多可高等学校のことを忘れないでください。

 

福祉ボランティア類型の学び3

「福祉用具」専門相談員講座

「福祉用具の活用方法」や「利用者にとって福祉用具はどのような効果があるのか」を主にして、西脇市の介護ショップ「赤とんぼ」から3名の専門員の方にお越し頂き、福祉用具専門員であり福祉住環境コーディネーターの資格をお持ちの 越川 行雄 様の講義を聞きました。お持ち頂いた様々な福祉用具の具体的な機能等の説明を聞き、実際に使用する体験をしました。福祉用具専門員の方には、福祉用具利用者の心身の状況や生活環境に合わせて、利用者が適切な福祉用具を選定できるように提案する役割があります。また、福祉住環境コーディネーターの方は、医療・福祉・建築についての体系的な幅広い見識の上で、高齢者や障害者の方々に対して、可能な限り自立していきいきと生活できる住環境を提案し、各種の専門家と連携しながら適切な住宅改修プランを提示します。7月16日(火)の講座では、福祉ボランティア類型2年生の「生活支援技術」、同類型3年生の「介護実習」の授業において、福祉用具に係る内容に住宅改修プランのお話も頂き、最先端の福祉技術について学びました。

電動車椅子、歩行器、ポータブルトイレ、歩行サポート手すり、介護用ベッド、移乗サポートロボット ハグ(Hug)等、様々な用具について知ることができました。

第106回全国高等学校野球選手権兵庫大会

多可高校・氷上西高校 対 山崎高校(2回戦)

第106回全国高等学校野球選手権大会兵庫大会。本校にとっての初戦は兵庫大会2回戦、淡路佐野運動公園第1野球場における7月13日(土)第2試合でした。部員数が少ないながらもここまで必死で練習し、鍛え上げてきた本校チームは、氷上西高校の1年生1名と女子マネージャー1名とともに山崎高校と対戦しました。開始前7分間のシートノックも試合の一部であるかのような緊張感の中で、選手達は放たれるゴロやフライをきちんと処理し、いいリズムの送球を繰り返してグラウンドの感触を確かめました。美しい 字の軌跡を描いたキャッチャーフライでノックを締めると、グランド整備中の束の間の休息とミーティングや準備の時間が、応援スタンドもベンチと共に戦意を高めるかのようでした。先攻の多可・氷上西は初回、先頭打者が安打で出塁しましたが、後続を断たれました。その後、2回裏までの山崎高校の得点で、苦しい展開を強いられましたが、いくつかのピンチをチーム全員ででしのぎました。その後も投手の力投と大切な場面での野手の好守備が光り、3回以降は得点を許しませんでした。1球1球のプレーに対する選手の集中が応援スタンドにも伝わり、随所で拍手や歓声が上がりメガホンを打ち鳴らす音が響きました。試合については勝ちを収めることは叶いませんでしたが、この日までチームとともに歩んできた選手一人一人の思いは、これからも途絶えることなく、いつも人生のエネルギーとして、挑戦しようとするとき、継続すべきとき、乗り越えるべきとき、飛躍するとき、そして羽ばたくときに大きな力を与えてくれることと思います。昨年秋の新チーム結成以降、秋季大会と春季大会でそれぞれで勝ちを収めて成長を続けたチームの夏が終わりました。                                               

選手、マネージャーの皆さんお疲れ様でした。遠いところ応援に駆けつけてくださいましたたくさんの保護者やご家族の皆さん、本校OBの皆さん、大会運営に関わってくださった皆さん、応援に加わっていただいた多くの学校の関係者の皆さん、そして山崎高校と氷上西高校の選手、マネージャー、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

躍動する選手を見て、本校職員として誇りに思うとともに、応援してくださる皆さんの声援や拍手、そして見守っていただける眼差しが心に残りました。

1年生 進路ガイダンス 

働くとは

高等学校卒業後の進路に係る2023年度の文部科学省調査では、大学または短大進学60.0%、専門学校進学23.5%、就職9.3%、その他6.4%でした。夏季休業中の三者面談や2年生での類型希望調査を前に、「働くとは」をテーマに(株)さんぽう専任の講師をお招きして話を聞きました。

社会人として求められる人物像上位10項目は、「コミュニケーション能力が高い」「意欲的」「素直」「真面目・誠実な人柄」「明るい性格」「専門的なスキルの持ち主」「前向きな考え方」「行動力がある」「精神的に逞しい」「主体性がある」「忍耐力がある」です。働くことの意義は、人それぞれに「生活のため」「社会貢献」「自己実現」等が多いですが、どのような分野に働く場所や役割を見出すにしても、その準備のために基礎学力を身に付けて自ら行動すること、体験を重ねて自らを磨き続けることは必要不可欠です。そのために、P(計画)D(実行)C(評価)A(改善)のサイクルを理解して、うまく回すことが大切です。

高校生の進路選択における悩みは「学力の不足」「自分の適性?」「方向性?」「情報の集め方」「経済的な不安」「親との意見の相違」「進学か就職か?」等ですが、毎日の授業を大切に受けること、苦手意識のハードルを越える経験を繰り返すことを心がけてください。そして夢や希望へのチャレンジ精神を強く持ってください。

チャレンジする過程で見えていなかった道も見えてくると思います。 

                       

 

 

 

デートDV防止授業

対等な関係をつくるために

7月12日(金)、「デートDV防止授業」を多可町生涯学習課のご協力で、NPO法人女性と子ども支援センター「ウィメンズネット・こうべ」から講師2名の方にお越し頂いて、全校一斉に実施しました。

初めに役割劇による問題提起です。役割劇は「放課後の予定を巡っての会話」「スマホを巡る口論」「彼氏のことで同性の友人に相談」の3つのシーンを各学年から2名づつ出演した代表者が行いました。それぞれのシーンにおいて、カップルの一方が相手を支配しようとする様子が伺えました。デートDVでは相手のことを怖いと感じたら、それは既に暴力であり、殴る・蹴るといった『身体への暴力』だけでなく、束縛や監視、脅し、酷い言葉等の『心への暴力』やSNSへの嫌な書き込みやパスワードの悪用等の『インターネットを使った暴力』、さらに『経済的暴力』や『性的暴力』があります。異性と交際経験のある10代のうち、女性43.8%、男性26.7%が何等かのDVを受けた経験があると答えています。デートDVの要因として「ジェンダー・バイアス」があります。これは、男女の役割について固定的な観念を持つことで、社会の女性に対する評価や待遇が差別的であることや社会的・経済的実態に係る思い込みや偏見等を指します。この話の中で、「女性らしさ? 男性らしさ?」に係る自分たちの感覚について4人ほどのグループで意見を交換しました。「強い」「優しい」「かわいらしい」等の発言がありましたが、DVの背景にある男女格差は、世界経済フォーラムが発表する『ジェンダーギャップ指数2024』で国際的に比較されています。『政治・経済・教育・健康の4部門』について、男女間にどれだけの格差が存在しているかを分析して国ごとにスコア化し、それを元にして、ジェンダー平等達成度に順位をつけたものです。これによると日本は4部門総合で118位(146ヶ国中)で、昨年度(125位)に比べてわずかに前進しましたが、達成度が高いとは言えません。上位は、1位アイスランド、2位フィンランド、3位ノルウェーで北欧諸国が占めています。後半の時間での役割劇は、前半と同じシチュエーションで行われましたが、今度は互いに対等で望ましい関係にある会話が繰り広げられ、劇後の出演者へのインタビューでも心地よさが伝わってきました。

 

デートDVに遭遇したとき、絶対に一人で悩まずに、SOSを発信して信頼できる人に相談してください。どんな場合でも暴力以外に解決できる方法があります。心を決めたら幸せな人生を築くことができます。友人から相談を受けたら、ゆっくり聞いてあげてください。あなたは悪くないこと、自分を大切にすることを強く伝えてください。そして、大人に相談してください。また、相談できる機関がたくさんあることを知っておいてください。

どんなに傷ついても、人には必ず回復する力があります。あなたの知識や一言が誰かを助けるきっかけになるのです。

 

 

 

 

生き方講演会 ~歴史の上に立って未来を考える~

『多可』の歴史と文化 多可が育んできたこと

「生き方講演会」は、講師の方のご経験や知見をもとにしたお話しから、生き方を考える機会として毎年実施しています。本年は、那珂ふれあい館長 安平勝利 先生に講師としてお越し頂きました。那珂ふれあい館は、東山古墳群や町内の出土品の展示、多可町文化財調査や研究及び啓発が行われており、地域研究と歴史学習の拠点です。

「多可高校の場所は、多可町の中で最も良い所なんです。しかも、多可の始まりの場所なんです。」この言葉から講演が始まりました。※ 写真は本館3階(海抜約145m)から南を撮影したものです。平野部(海抜約108m)を見渡せます。

多可は、日本独自の文化に大きな影響を与えた『山田錦』『敬老の日』『杉原紙』の3つの文化発祥の地です。山田錦は日本酒という和食文化に大きな影響を与え、八千代区野間谷から広がった敬老の精神が全国で継承され、和紙を代表する紙の一つである杉原紙は紙文化に大きな影響を与えました。近代前半までの多可郡は今の西脇市全部と神河町の一部を含んでいましたから、今回の話の『多可』は今の多可郡と西脇市全般を指しています。奈良時代の地誌『播磨國風土記』には、多可の由来となった巨人伝説の記述があります。「昔、巨人がいて、常に背をかがめて歩いていた。南の海から北の海へ、東から西へと巡り歩いているうちに、この地にたどりついた。巨人は『他の所は低いので、ずっと背をかがめていなければならなかった。でも、ここは高いので背が伸ばせる。ああ、高いなあ』と言った」多可高校周辺の東山古墳群は、6~7世紀に築かれました。12基の古墳のうち1号墳は石室が12.5mもあり県内最大級です。また、12号墳からは珍しい陶棺が出土しました。このような東山古墳群は、大陸から伝わった当時の最新土木技術でつくられ、最新の副葬品が納められています。この事実は、中央政権と関係が深いリーダーの存在を示唆しています。東山古墳群を築いた人々は、後に役所の建設や、政治的運営の中心を担い、多可郡の基礎をつくりました。まさに、本校の位置は、多可の始まりの地で、多可がスタートする所として当時の人が選んだ最も良い場所なのです。多可は長い歴史の中で、今も継承される『杉原紙』や『山田錦』、お年寄りを大切にし、敬意を払うとともにその知識や経験を活かした村づくりをする『敬老の心』を育みました。また、但馬国、丹波国、播磨国に接してまたがる多可は、隣接する地域の文化を融合して新しいものを生み出せる地であったのです。これらのことは、独特の気候風土と併せて、長い歴史の中で多可の人々の気質、アイデンティティの形成に影響してきました。

歴史は、古(いにしえ)から連続した出来事や人々の営みの積み重ねであって、現代の生活と無関係の遠い昔話や物語ではありません。各地ごとに、異なる歴史の積み重ねで築かれた文化がその地の気候風土や生活環境と相まって、現代に暮らす人々の感性やものの見方、考え方に影響を及ぼすことも少なくないでしょう。言い換えれば、生まれて過ごす土地や環境が違えば、少し異なる考え方や見方になることは避けにくいのかも知れません。しかし、互いに受け入れ融合することで新しく素晴らしいことが、さらに育まれるのではないでしょうか。

「歴史の上に立って未来を考える」ことで「よりよい方向性が見える」 ことを忘れないでおいて欲しいと思います。

 

 

令和6年度生徒会役員選挙および立ち合い演説会

生徒会役員選挙により新生徒会執行部が発足します

次期生徒会役員選挙について、6月26日(水)に告示され、7月10日(水)に立候補者の立会演説を体育館で行い、各教室にて各自が投票を行いました。即日の開票作業の結果、生徒会長(2年生)、副会長(1年生)、書記(1年生2名)、文化委員長(2年生)、文化副委員長(2年生)、体育委員長(2年生)、体育副委員長(2年生)、会計委員長(1年生)、会計副委員長(1年生)、保健美化委員長(2年生)、保健美化副委員長(1年生)、図書委員長(1年生)、図書副委員長(2年生)の計14名の役員が信任されました。7月19日(金)に新生徒会役員の認証式を行います。

生徒会役員の皆さんは、最高の議決機関である生徒総会の開催をはじめとして評議委員会、選挙管理委員会及び各種委員会の実施、会計監査委員会による生徒会会計の監査、妙見祭や球技大会等の数々の行事に係る企画や運営、始業式や終業式等を含む式典行事の準備や片付け、オープン・ハイスクールでの中学生の皆さんやその保護者の皆様への説明や案内、動画作成、多可町高校生議会への参加やその準備のためのワークショップの実施、様々な地域行事や兵庫県主催行事への参加等、たくさんの行事について生徒会顧問の先生方と協力して実行し、すべての生徒の皆さんから成る生徒会全体をリードしています。このような生徒会の活動は、代々受け継がれその経験が積み重ねられ、常に新しいことを生み出す機運があります。

また、新たな歴史が始まります。

 

情報モラル啓発講習会

SNSの活用を有効に!

「情報モラル啓発講習会」は、最近増加しているSNSに係るトラブルを起こさず、それらについての認識を深めて、被害者にも加害者にもならないために全校生で一斉に学ぶ機会です。7月9日(火)、笑顔と笑顔のコミュニケーションをモットーとされる株式会社「ニコニコム」でITサポートに携わっておられる山口あゆみ先生にご講義をいただきました。山口先生は、スマートフォンやインターネットの使用に係る啓発活動を、子供たちだけでなく、保護者の方や教職員、企業従事者などに向けて行っておられます。また、他にも京都府警察ネット安心アドバイザーやe-ネットキャラバン認定講師等の多くの立場を持っておられます。

講義は、PCやスマートフォンなどインターネットに接続できる機器が、自宅に何台ありますか?の問いかけから始まり、『人の気持ちを考える』、『情報発信の方法を考える』、『情報の信憑性を考える』、『法律を考える』、『相談先を知る』等の内容から構成され、それぞれの観点について具体例を示しながら丁寧にお話しいただきました。人により物事の捉え方や感覚は異なること、SNSを通じて発信された情報は、写真等の画像であれば人物の背景や映り込んだ物等から住所が特定される可能性があること、出典が明らかでない情報を信用して拡散してはならないこと、ネットの向こうはどんな人かを常に念頭において慎重に行動すべきこと、軽はずみな書き込みや投稿が「名誉棄損罪」、「肖像権の侵害」や内容によっては「偽計業務妨害罪」等の罪に問われることがあること、トラブルに巻き込まれたときは、「こどもの人権110番(法務省)」、「警察相談ダイヤル♯9110」、「インターネット・ホットラインセンター」等の相談先があることを知っておく等、理解しておかなければならない大切なことをたくさん学ぶ機会になりました。山口先生が最後におっしゃった「考えるための知識を身に付けて、考える力を磨きましょう」の言葉が頭に残りました。

 

 

夏季球技大会

清々しい全力プレーに見ごたえがありました

期末考査が終了してホッと一息ついた週明けの7月8日(月)、夏季球技大会を開催しました。朝のSHR終了後、更衣を済ませて体育館に集まっての開会式で、生徒会長さんから、試合開始予定時刻の5分前には集合すること、集合していなければ不戦敗になることもあること、こまめな水分補給を心がけて最後まであきらめずにプレーしてください等の呼びかけがあり、球技大会が始まりました。

雲が太陽光の直射を遮っている時間があったり、時折吹く風も心地よかったりしたこともあり、昨日ほどの極暑ではなかったものの、環境省熱中症予防サイトの暑さ指数(WBGT)の予測値を確認しながらの球技大会でした。各種目会場で教員が選手の健康状況を注視しながら、また養護担当の主幹教諭の先生が中心となり、各会場でヒートアップしている選手に水のミストを浴びせたりして熱中症予防には細心の注意を払いました。おかげで、特に熱中症の症状に陥る生徒はありませんでした。競技は、グラウンドでのサッカーとモルック、体育館でのバドミントンでしたが、常に応援の声や歓声が会場に響き渡り、随所に好プレーや粘り強く諦めないプレーが繰り広げられ、観戦していても思わず力が入ったり、接触プレーがなく非常にマナーによい選手の態度に感心したりしました。モルックは、今年の8月に函館で世界大会があるそうですが、チームとしても個人戦もできる種目で、この球技大会で採用しているチーム戦では、チームでの戦法による声掛け等が勝ちのカギを握っています。お昼ごろには全種目が安全に終了し、体育館で閉会式を行いました。躍動感とチームの一体感、互いの心配りで気持ちよくプレーし、見ていても清々しく楽しい球技大会にでした。

 

 

チャリティーコンサート 第31回ブラスフェスタ イン ベルディ

The 31st BRASS FESTA in Verde 

7月7日(土)、多可町中学校吹奏楽連合、神戸シンフォニックバンド、多可町及び多可町教育委員会が中心となって「ブラスフェスタ イン ベルディ」が、多可町文化会館(ベルディホール)開催されました。神戸シンフォニックバンドのファンファーレで始まった演奏会で、本校の吹奏楽部は氷上西高校吹奏楽部との合同で、トップバッターで見事な演奏を披露しました。決して多くはない部員数ですが、顧問の先生や日頃から指導頂いている先生も加わり、日日の練習に一生懸命取り組んだ成果を堂々と自信を持って演奏する部員の姿が爽やかで印象的でした。演奏後の会場からの大きな拍手が、その素晴らしさを物語っていました。その後、中町中学校、八千代中学校、加美中学校、神戸シンフォニックバンド、そして出演者全員での合同演奏と続き、盛り上がる会場と一体となって聞き惚れる、心が洗われるかのような美しくて優しい演奏会となりました。

出演された各中学校の吹奏楽部の皆さん、毎年出演していただいている神戸シンフォニックバンドの皆さん、本演奏会の企画や運営に携わり、力強く支えて頂いた関係者の皆様、指導される先生方、会場にお越しいただいた保護者等の皆様、すべての方々に感謝いたします。

 

 

高校生のための企業展示・説明会in多可高等学校

企業展示・説明会 ~多可町商工会・西脇商工会議所主催~

5日間の1学期期末考査を前日に終えた7月5日(金)、多可町商工会・西脇商工会議所の皆様のご尽力で、企業展示会・説明会を本校で開催していただきました。地元の25社の企業及び自衛隊の皆様にご参加いただき、会場となった本校体育館は、各社の説明やPRを示したポスターやI小型スクリーン、各社の魅力的な製品や職場の様子をわかりやく説明する26のブースが並びました。生徒の皆さんは、まず、すべての企業の説明を聞いた後、自らの興味・関心や適性等に応じて、各ブースで詳しく説明を聞きました。多可・西脇の企業について学び、自らの将来を考える貴重な経験になりました。

多可町商工会・西脇商工会議所をはじめ、参加して頂いた企業や自衛隊の関係者の皆様、前日からの準備でお世話になった関係者の皆様、ありがとうございました。大切な学習の場を創り上げていただきましたこと深くお礼申し上げます。

多可校みらい構想委員会

「楽しいやん!」「面白いやん!」「すっごくええやん!」を追求します

多可高校の教職員組織は、学年主任や担任等の教員からなる1年生から3年生までの学年団、総務、生徒指導、特別支援教育、教務、進路指導等の中心となる専門部、経理や学びの環境整備等を担う事務室がお互いに深く連携しながら教育活動を展開し、生徒の皆さんや保護者等の皆様と直接向き合っています。さらに、広報や校内ネットワーク管理、図書館の運営や人権教育等を担当する教員がおり、さらにそれらとは別にカリキュラムを検討する「教育課程委員会」や生徒の皆さんの一人ひとりの適切な自己実現を慎重に検討する「進路指導委員会」、探究的な学びをリードする「探究活動推進委員会」等、全部で22の委員会があります。この中には、事案が発生したときやその疑いがあるときに緊急に召集する「いじめ対応チーム」等の特別委員会もあります。比較的小規模である本校では、ほとんどの教職員がいくつかの委員会や分掌をかけもっています。

『多可校みらい構想委員会』は令和5年度に発足しました。多可高校の抜きん出た魅力アップと活動の推進提案や発信等のために、本年度はその委員会の中でも、「行事の運営」「さらなる学力アップ」「広報」の主に3つのテーマをもったチームで動き出しています。

生徒の皆さんのため、ご家族のため、そして地域の発展を見据えて、日日新たに魅力を追求しています。

今年度指定を受けた『DXハイスクール』や『ひょうご学力向上推進事業』の話題も委員会で取り上げられますが、これらのことを直接担うのは、情報や福祉等の関係教科を中心とした『探究活動推進員会』や各教科の代表者や教務部等の教員から構成する『学力向上委員会』です。これらのことに係る具体的取組や設備や備品の整備等については、現在関係教科を中心として調整中です。

日日新しくなる多可高等学校に、大いに注目して期待してください。

 

生活実態アンケートの結果から

1学期 生活実態アンケート集計結果です

5月10日(金)に全生徒対象に生活実態アンケートを実施しました。新学期が始まり、1年生もある程度学校に慣れてきた連休明け直後にアンケートをとりました。誰にとっても心身ともに疲れが出始めるタイミングでの調査です。「学校は楽しいですか」、「授業はわかりやすいですか」等のアンケート結果からは、次のグラフのように、学校生活が楽しく、授業が分かりやすいと感じている生徒の皆さんが多いことが伺えます。

 

 

学校が楽しい理由は、「友達と話すのが楽しい」「仲のいい友達ができ先輩も優しい」「楽しい授業がある」「毎日が充実している」「自分にあった学びを選べる」「部活動が楽しい」「行事が充実している」「不便なことなく学校生活を送ることができている」等が挙げられています。一方で、授業をうけるにあたって悩みがあると答えた場合の理由として、「内容を理解できるのか不安」「今もわからないことが多くある」「プリントをノートと併用する場合、ノートの作成の仕方がわからない」等があります。

「学校生活で前向きになれること」と「学校生活でしんどいこと」についても質問しました。その両方で「友人関係」「授業の関係」「部活動関係」「学校行事関係」を挙げる生徒の皆さんが多く、『前向きになれる事柄』と『しんどいことの事柄』はほぼ一致しています。前向きになろうとするからこそ、しんどいことも出てくるのでしょう。自らの希望や様々な想いを抱きながら、よりよい学校生活を送るために日々考える生徒の皆さんの様子が目に浮かびます。

人間関係で困っていることがあると答える人もあります。その理由は「自ら話しかけることがあまりできない」「自分の意見が言えない」「友達とうまくいかない」「部活の先輩とうまく話せない」等です。 誰しも少なからず経験することがありますが、切実な状況になる前に近くの先生や大人に声をかけてください。学校には担任や学年の先生、教科担当の先生、生徒指導部や特別支援教育部等の専門部の先生、自分の部活の顧問の先生をはじめ、たくさんの先生がいます。保健室もあります。定期的にキャンパスカウンセラーの先生にも相談できます。生徒の皆さん、決して一人で悩まないでください。

令和6年度のスタートは概ね良好であると思われますが、学校は、生徒の皆さんの様子を常に見守っています。

 

多可校ちいきふれあいプロジェクト(3年)

多可町立杉原谷小学校訪問と地域のクリーンアップ活動を行いました

6月20(金)午後、3年生全員でちいきふれあいプロジェクトによる活動を、地域のクリーンアップ活動と杉原谷小学校での交流活動の二手に分かれて行いました。

地域クリーンアップ活動チームは、PTAの方にもご参加いただいて地域の環境整美に係るクリーンアップ活動に勤しみました。学校周辺の道路を中心にして本校生の通学道路も含め、動きやすい体操服で丁寧に清掃を行いました。この日は特に午後を中心に爽やかに晴れ渡り、初夏の眩しい日差しで気温も上昇しましたが、道路端や側溝の中等も含めて意識していないと見過ごしそうな小さなものも見落とさずに、しっかりと拾いながら歩きました。活動しながらすれ違う地域の方々とも挨拶や言葉を交わすこともでき、地域の方の日常生活の中での交流もできました。

暑い中、活動を一緒にしていただいたPTAの方々、本校のクリーンアップ活動に触れていただき嬉しいお声かけをいただいた皆様、ありがとうございます。本校の様々な地域での活動へのご理解とご協力、そして常に力強い応援をいただいていますことに深く感謝いたします。

 

杉原谷小学校訪問チームは、多可町に手配していただいたマイクロバス2台に分乗して小学校に移動し、主に体育館での『和太鼓演奏』と学年毎に分かれて絵本の『読み聞かせ』を各クラスの教室で行いました。『和太鼓演奏』も『読み聞かせ』も本校の総合的な探究の時間「福祉のこころ」で取り組みをすすめてきた内容です。小学校訪問は、地域の多くの方の指導を受けて授業で培ってきたことを、小学校の児童の皆さんに披露して楽しく交流を深める機会です。小学校の5時間目の時間を交流にいただきました、いろいろなレクリエーションも交えた楽しい交流の時間はあっという間に過ぎてしまいました。小学生の皆さんの「楽しかったよ」「ありがとうございました」の声も聞いて思わず笑顔がこぼれる時間になりました。

杉原谷小学校の児童の皆さん、移動の時間もマイクロバスに同乗していただいた杉原谷小学校の校長先生をはじめ、教頭先生、担任の先生や全ての先生方、またバスの手配や運転をしていただた多可町教育委員会の関係の皆様、総合的な探究の時間で絵本の読み聞かせや太鼓演奏の指導を熱心にしていただた地域の皆様、ありがとうございました。このような素敵な交流の機会にご協力いただきましたこと深く感謝いたします。

 

 

福祉ボランティア類型の学び2

福祉とは ~地域包括支援センターの業務~

すべての人が幸せに生活するための取組をすすめ、一人ひとりが幸福を感じながら生活するための社会を築く

6月20日(木)6校時、福祉ボランティア類型の2年生が、地域包括支援センター(ふくし相談支援課)の山本所長様から講義を受けました。福祉の「福」と「祉」は、両方とも幸せを意味する漢字で、そもそも「福祉」は幸福を意味する用語として使われていたそうです。

福祉には、保健医療福祉と社会福祉があり、社会福祉には、介護・高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、母子父子寡婦福祉の種類があります。

地域包括支援センターでは、主に介護・高齢者福祉について介護に係る各施設や事業所、訪問診療等を担う病院、さらに地域(集落)での自治会や老人クラブ等を主体にした生活支援や介護予防、交流や見守り等による居場所づくり等による地域包括ケアシステムをイメージし、『医療・介護連携』、『認知症対策』、『地域ケア会議』、『介護予防』、『生活支援体制整備』と大きく分けて5種類の業務を担っておられます。具体的には、高齢者の相談に応じて様々な制度や地域資源の活用による支援方法の提案や、ケアマネージャーへの助言やネットワークづくり、ケアプランの作成、介護予防教室等の一般介護予防事業の推進、高齢者の尊厳ある生活を守る権利擁護等、業務は大変多岐に渡ります。

しかし、全国18000の関連する事業所と54000人の従事される方への調査によると、66.3%が人手不足を感じておられるそうです。特に、介護支援専門員、訪問介護員、介護職員や看護職員等の職種が不足し、近いうちに介護サービスを受けたくても受けることのできない介護難民が出る心配があります。人手不足の解消のためには制度改正はもとより、健康寿命を延ばしてサービスを受ける年齢を上げる介護予防の取組が有効と考えられます。そのために、リフレッシュ教室や元気アップ広場の開設や、運動機能向上のための個別支援や頭と体の健康セミナーの開講、介護予防や生活支援、認知症に係るサポーターの養成講座の開講等が積極的に行われています。

山本所長様のスライド資料を用いたわかりやすい講義と併せて、自宅付近に住んでおられる心配な方々を地図にまとめてみました。自宅周辺の一軒一軒の様子を思い浮かべながら、ご近所マップを作成する中で、改めて豊かな福祉社会の実現に向けて取り組む意識が高まりました。福祉の専門分野を学び始めたばかりの2年生にとって、主体的に学ぶ姿勢や意欲を育む機会となった講座でした。   

 

 

49回生就職求人説明会

間もなく求人票受付が始まります。

49回生3年生49名のうち、公務員希望も含めた就職希望者は17名です。

7月1日(月)の求人票受付開始を前に、6月19日(水)放課後、就職求人説明会を実施しました。該当の生徒と保護者等の皆さんが出席して、16時に始まりました。

進路指導部からは、主に昨年度までの求人動向と今年度の試験対策、求人票の内容を確認する際の注意すべき点、今後の手続き上の提出書類や応募時の注意事項等についての説明。さらにHandy進路指導室の利用についての説明がありました。また、学年主任からは、今後の準備日程や就職指導、生活指導等についての話がありました。

いつもとはひと味違う緊張感の漂う中での説明会でしたが、就職希望の皆さんには自らの適性等をよく鑑みて積極的な選択をして欲しいと考えます。そのために必要な準備を万全にしながら、これからの1日1日をより大切に過ごして欲しいと願っています。             

福祉ボランティア類型の学び1

「認知症サポーター養成講座」出前講座

6月19日(水)1,2時間目、福祉ボランティア類型3年生が、多可町ふくし相談支援課地域包括支援センターと特別養護老人ホームヘルシービラ加美の方々から、認知症サポーター養成のための講座を受講しました。認知症についての理解を深めて、支援や援助の方法を学ぶことで地域社会で生かせる能力を育むことが目的です。

2時間連続の講座の中で、暮らしやすい地域をつくる認知症サポーターの役割、認知症の原因や認知症の原因となる主な病気、記憶障害や行動・心理症状等の認知症の症状、診断、若年性認知症、近隣の専門医、認知症の人への対応時の3つの心得(驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけない)、認知症の予防、認知症初期集中支援チームや認知症相談センター等の多可町の取組のお話をいただきました。講座展開の中では、認知症の方への対応をわかりやすく寸劇を交えてご説明をいただいたり、グループ別に意見を交換したりして、理解を深めて実践するための準備を整えました。

認知症は誰にでも起こりえます。これからの時代は人生100年が普通です。その中で、誰もが認知症についての正しい理解をし、偏見を持たずに、認知症の人や家族を温かい目で見守る応援者であることが大切ですね。

教科横断的な学び 英語と理科のコラボレーション

バイオミメティクス 〈Biomimetics〉のテーマによる英語・理科のコラボ

『バイオミメティクス』という言葉は、聞き慣れない人が多いと思いますが、今から70年ほど前にアメリカの神経生理学者オットー・シュミットが初めて使いました。日本語では『生物模倣技術』や『生物模倣』と標記され、生物の形状や機能、その行動や生態等の研究から、人類にとって有用な新技術の開発やものづくりに生かす科学技術のことです。空を飛ぶための飛行機の翼も、人類は鳥の翼を真似ました。最近では、蚊の針の構造と刺す動作を模倣した「痛くない注射針」が話題になりました。

英語科主任の末廣恵教諭が主に担当する3年生「英語コミュニケーションⅡ」で、バイオミメティクス〈Biomimetics〉を教材としました。生徒は末廣教諭をはじめALTのエミリー 先生や同じ科目を担当する田中教諭のアドバイスを得ながら2~4人のグループで、自分たちが焦点とする生物を定め、主体的にグループで対話しながらその生物に係る人類の模倣を詳しく研究しました。この研究過程では理科の武富教諭のアドバイスも受けました。研究結果をまとめ、英訳した文を自分のものにするために何度も発表練習を繰り返し、6月18日(火)に発表会を行いました。

発表では、黒板に発表テーマの生物名や写真、キーワードを投影し、グループ毎に英語で発表しました。聞き手は様々な観点から評価を行い、質疑応答も行いました。研究テーマになった生物は「Tree frog」、「Rain deer」、「Diving bell spider」、「Cameleon」等です。他教科の授業参観者も多かったため、生徒の皆さんにとっては緊張感が高く、十分な学習成果が出せなかった人もあったかもしれませんが、大変興味深い内容で、生徒の皆さんの積極的な取り組み風景から、今後もさらに学びの深まりを予感しました。

読んでいただいている方も、「Tree frog」の和名や、その生物について人類が模倣している部分を調べてみると面白いですよ。

            

 

妙見祭を終えて

妙見祭が終わりました

去る6月14日(金)に『妙見祭』を実施しました。朝から晴天に恵まれ、平日開催であるにも関わらず、昨年度にも増して多くの保護者の方にご来校いただきました。

体育館でのオープニングでは、各団体の準備の様子やその雰囲気を見事に表現して編集したPR動画、総合的な探究の時間『福祉のこころ』で取り組んできた力強く心と体に響く和太鼓演奏、全校生それぞれの思いを束にして声にしたカウントダウン、『足音 ~Be Strong~ 』の意味やその言葉に込めた想いを生徒会長が宣言して妙見祭が開幕しました。    和太鼓演奏

 

3年生は、主にステージ発表でした。 エンディングで練習風景も披露した1組は、誰もが思わず一緒に口ずさみたくなる曲の合唱と美味しそうに焼ける匂いが魅力のイカ焼きの模擬店です。オープニング後すぐの会場をさらに盛り上げたステージと食品模擬店の二刀流でした。2組は脚本に趣向を凝らした演劇です。原作のシンデレラを楽しく面白く興味深くアレンジして、出演者の熱の入った演技から随所に笑いを誘う見事な演劇でした。時間をかけた背景画等の大道具も素晴らしく、友情出演も全体を大いに盛り上げました。

2年生は、食品バザーでした。1組は、本格的なフライヤーを使ったフライドポテトです。小気味よくはじける油の音につられて列に並びました。テンポ良くカウンターに並べられるフライドポテトには塩とコンソメ等の味が用意され、気分も浮き立ちました。2組は、焼き鳥です。元プロ職人の指導を受けて焼き上がっていく焼き鳥は、プロの店らしくやはり「塩」と「タレ」が用意され、その香ばしい匂いが食欲をそそります。私は残念ながら長い列を見て諦めました。

1年生は、教室を使った企画でした。1組は、何回も撮り直したと思われる驚くパフォーマンスをまとめた神ワザ動画と美しく彩られたフォトスポットでした。編集されたNG動画もその撮影の苦労を物語っていました。2組は、フォトスポットとドリンク販売をしました。企画室は、イートインスペースになっており、飲んだり食べたりしながら談笑される保護者の方でいっぱいになっていました。丁寧に時間をかけて作成したフォトスポットは思い出作りの場所になりました。

文化部は、ディセット部の食品バザー、日本文化部と美術部の展示、吹奏楽部と軽音楽部のステージでした。

ディセット部の名前は、フランス語の17を意味する『dix-sept』が由来です。5種類(プレーン、チョコチップ、抹茶、チョコナッツ、プレーン生地のオレオ)のマフィンと豚丼の販売でしたが、私がお店に立ち寄ったときには、すでに完売でした。毎年の人気を皆知っているのですね。日本文化部は「和の心」をモットーにして色とりどりで鮮やかな花のジャンル、古典的でいてかつ現代的なジャンルに挑戦した書の作品の数々。体育館や教室、渡り廊下等に展示された作品は、鑑賞する人の心を和ませながら、癒やしの中にも力強い躍動感がありました。美術部は、ステージの背景画を完成しました。個性豊かな鯨や魚、学校周辺の自然を表現した巨大な作品は、ふるさとの未来を明るく照らしているかのようでした。また、教室に展示された個々の作品については、制作過程にも想いを巡らせしばらく見入っていました。

軽音楽部は3つのバンドが演奏しました。そのうち3年生が主体の2つのバンドは、妙見祭を最後に解散します。これまでの活動にかけた想いとこれからさらに広がる未来を予感させる演奏でした。赤、黄、青等に色とりどりに会場全体で輝くケミカルライトが、波打つような雰囲気の会場に花を添えました。妙見祭ステージの最後に、満を持して登場した吹奏楽部は、トリの演奏にふさわしく、会場全体を1つにして大きく盛り上げました。部員数が少ないながらも、ここまで一生懸命つくりげてきた演奏にゲスト出演者が加わり、最高のフィナーレを創りあげました。

有志は、今年は「FRIEBDS HIP」のダンス、「Hz(ヘルツ)」、「Chirpy」、「ちーむキタ」の3つのバンドが出演しました。いつどこで練習しているんだろうと思うほど、当日の妙見祭の中で何度も登場している人もありました。すべてのチームが自分たちのパフォーマンスを全力で会場に伝え、それに呼応する会場からのアンコール。また、それに応えるメンバー。妙見祭の素晴らしい成功に、華々しくて感慨深く無くてはならない存在でした。

閉会行事では、エンディングムービーに全員が見入りました。妙見祭当日の様子に準備風景も含めて編集された動画を見て、まだ、しばらくは続きそうな心地よく清々しい余韻に会場全部が満たされました。

クラス毎に作成したクラスTシャツも見事でした、ユニフォームとともに織りなすクラスの一体感は、それぞれがさらに全校生の中で調和の取れた大きな和を創りだしました。スローガンの「足音」がまとまり、大きく逞しく聞こえました。これらのことが、Be Strongに繋がることと思います。

そして、妙見祭の準備期間を通じて、企画や当日の運営に至るまで、周囲と上手に連携をとりながら走り回った生徒会執行部の皆さん。本当にお疲れ様でした。執行部の皆さんはいくつもの掛け持ちをしながらクタクタになって動いたことと思います。皆さんの頑張りがクラスや文化部、有志参加の皆さんの心を動かすパフォーマンスに繋がり、素晴らしい令和6年度妙見祭が完成しました。

保護者の皆様、開催にご協力いただいた関係者の皆様、本校の生徒と教職員の皆さん全員で、たくさんの弾ける想いと感動を共有できたとても素晴らしく、強く記憶に残る文化祭となりました。ありがとうございました。関係するすべての方に深く感謝いたします。

PTA役員の方々による焼きそばも、気温の高い中、本当にありがとうございました。本格的な屋台焼きそばの味を購入された皆さんは満喫されました。本当に保護者の方と学校が一体となった形を演出していただき嬉しい想いがいっぱいでした。

 

最後に生徒の皆さんへ ~ありがとうの気持ちとともに~

妙見祭が終わって学校生活は日常に戻りましたが、日常の授業の中でも、頭と感覚を研ぎ澄ませれば知的な感動につながるものがたくさんあります。人によって興味の感じ方は違いますが、妙見祭での様々な経験を是非、未来に繋げてください。

生徒の皆さんのアンケート結果  とても楽しめた:70.0%  楽しめた:26.9%

兵庫県高等学校総合体育大会

県総体を終えて

県総体に出場した選手の皆さん、お疲れ様でした。試合会場で応援をしていただいた保護者の皆様、ありがとうございました。皆様の応援の姿は、選手に届いて大きな力になったはずです。また、練習や練習試合で何度もお世話になった関係者の皆様、温かいお声かけもいただきありがとうございました。そして、この総体で引退することとなった3年生の皆さん、高校生としてのかけがえのない経験の記憶を自分自身の中に、そしてチームに残しました。その頑張りの積み重ねに敬意の気持ちを表さずにはいられません。

陸上競技部、ソフトテニス部、バスケットボール部、ソフトボール部の各部が出場した兵庫県高校総体。個人の技能向上からチームづくり、そして試合に臨むまでの過程での鍛錬が素晴らしいパフォーマンスを生み出しました。私は、吉川総合総合公園でのソフトテニス、加古川河川敷球場でのソフトボールの試合以外は観戦することができませんでしたが、個人の能力の限界に挑む姿、対戦相手に最後まで食い下がる様子が目に浮かびました。厳しいディフェンスを受けながらも一心にゴールを目指す姿、得点に繋がらない場面でも随所に見せる好プレー、徐々に体力が消耗する中でも果敢に相手チームに挑む姿勢は、見る人の心を動かしたことは間違いありません。 

1回戦で見事にコールドゲームで勝ちを収めたソフトボール部の但馬ドームでの2回戦は、過去20回の優勝を誇る昨年度覇者の兵庫大学付属須磨ノ浦高校との対戦でした。序盤からの点差で、決して優勢とは言えない試合展開でも、変わらぬ闘志で、それぞれの役割をしっかりと果たしました。部活動に一生懸命取り組む中で、勝敗とは別に生まれた目的もしっかりと自覚して臨んで戦った試合です。今後の人生の貴重な糧となる素晴らしい成果を収めたことと思います。

心から拍手を送ります。

そして、多可校生のこれからの活躍が、益々楽しみになりました。

 

 

 

兵庫県高校総体ソフトボール競技 本校1回戦

県総体ソフトボール1回戦突破

6月1日(土)本校女子ソフトボール部は、加古川河川敷球場において、明石高校・明石城西高校・明石南高校の3校合同チームと対戦し、13対6で見事に勝利しました。結果、但馬ドームでの2回戦(6月7日)に進出します。2回戦の対戦相手は3月の全国選抜大会出場の須磨ノ浦高等学校です。

1日(土)は、昨年の1回戦当日の天候と同様に早朝から晴天に恵まれ、非常によいグラウンドコンディションでの試合でした。先攻の本校は初回に3点を先取して序盤から有利な試合展開になることを期待しましたが、それぞれが流石に実力のある学校の合同である明石・明石城西・明石南チームの反撃で逆転を許しました。しかし、この日までの毎日のひたむきな練習から、忍耐強く一途に積み上げた本校チームの本当の強さが発揮されたのはそこからでした。外野を深々と破る長打を含んだ8安打等により計13得点を奪い、守りはバッテリーを中心として、その後の失点を最小に抑えて守り切りました。制球よく粘り強く投げ続け、要所で三振を奪う投手、冷静な判断と正確なスローイングで連続して盗塁を阻む捕手、外野手からの目の覚めるような返球による進塁阻止、守備範囲を広くカバーする内外野の捕球と全ての場面で正確なベースカバーを行う内野手等、常にベンチとグラウンドの選手が一体となった素晴らしい試合でした。

 

明石高校・明石城西高校・明石南高校の選手、顧問の先生方、関係の皆様、ありがとうございました。また、本校の応援のために駆けつけて頂いた本校PTAをはじめとした応援の皆様、ありがとうございました。

選手と顧問の先生の今後に繫がる健闘を称えるとともに、関係のすべての皆様に深く感謝申し上げます。

 

  

多可町高校生議会

「TAKA Fes YOUNG ROCK2024~ここにおっTAKA未来の逸材~」開催のきっかけとなった多可町高校生議会

3月24日(日)に多可町ベルディーホールで開催されたタカフェスは、神戸出身のシンガーソングライター、女優の井上苑子さんをゲストに迎え、本校軽音楽部を含めた北播地区5つの高校生バンドが結集して開催されました。このきっかけになったのは、昨年8月の多可町高校生議会での本校生の「一般質問」でした。

本年度も8月8日(木)の多可町高校生議会の本番に向けて準備が始まっています。今年度の議会ではどんな質問が飛び出すのか楽しみです。

神戸新聞 2024年1月29日(月)朝刊

理科の散歩道

「理科の散歩道」知ってますか

「理科の散歩道」は、2000年から神戸新聞に連載されているコラムで、身近な科学の世界を兵庫県内の理科の先生たちが案内しています。このコラムでは、物理・化学・生物・地学に関係する話題や理科全般に渡る雑学がエッセイ風に紹介されていて興味深い話題が満載です。また、これらのコラムをまとめた関係の本も出版されていて、理科が好きな人や関係の分野を専門的に学びたい人だけでなく、誰にもおすすめできる楽しい本です。

理科の散歩道 962  ジュラシック」って何?~地質時代の名称に由来~ 2024年2月2日(金)

記事は本校の武富先生   イラスト「T-REX」は本校事務室 服部さんのお子さんです。

 

 

学校説明資料 令和5年度バージョン

昨年度のオープン・ハイスクール等の学校説明会の内容です。

今年度のオープン・ハイスクールではさらに新しい内容が加わります。

   ※  昨年度までオンラインで行っていた国際交流については、新しい方法を検討中です(参考スライド11)。

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妙見祭スローガン

今年度の妙見祭スローガン

足音 ~ Be  Strong ~  

 「足音」がだんだん聞こえてくるというイメージから、妙見祭も当日だけでなく、だんだん完成に近づいていく。139人のそれぞれの足音が混ざり合って、最後には1つの大きな足音として奏でられるという思いからこのテーマになりました。

 また、Be Strong は「強くなれ」という意味で、これからもたくさんの学校行事等がありますが、妙見祭をはじめとして、学年として、いち生徒としてもっと強くなっていって欲しいという願いが込められています。

                                       By 生徒会

 

 6月14日(金)に開催する妙見祭に向けて、生徒会から発表されたスローガンです。このスローガンは、『妙見祭』という大きな学校行事を、1つの学校行事の当日だけのことと捉えず、その準備過程をはじめ、その後の学校生活におけるすべての活動を貫く理念として、大切な意味を感じさせてくれます。素晴らしい言葉に、心が躍る思いで読ませてもらいました。

 これから本格的に始まる準備から本番、そしてその後に続くたくさんの活動に向けて期待が膨らむばかりです。

 

探究的な学びの面白さ1

杉原紙 ~1300 年の伝統技術を支えるトロロアオイの秘密に迫る~

本校の探究活動

 本校の教育課程上の学習活動の中には、「福祉のこころ」の名称で位置付ける「総合的な探究の時間」があります。この授業の中では、「多可校ちいきふれあいプロジェクト」に繫がる『和太鼓演奏』や『絵本の読み聞かせ』に係る学習をはじめとして、読書活動に係る学びやパラスポーツに係る体験、修学旅行先に係る探究、また自らを見つめて進路実現を直接考える学び等盛りだくさんです。また、このような学習活動は「総合的な探究の時間」のように特定の枠組みの時間だけでなく、福祉や保健体育、外国語、地歴公民等の様々な教科、またそれを超えた教科横断的な学びの中にも常に存在し、また常に新しい学習方法を探っています。本年度は、このような探究に「DXハイスクール」の視点や「学力向上実践研究事業」の研究が加わります。

 また、教育課程外においても県教委育委員会が主催する「防災ジュニアリーダー」や「サイエンスフェアin兵庫」を見据えた学習活動を行います。これらは、まさに教員と生徒が一緒に行った協働研究です。

大学会場でのポスター発表

 昨年度の「サイエンスフェアin兵庫」に向けての研究では、地域の伝統産業である『杉原紙』について、その製造工程で加える『ネリ』の役割について調べました。その結果、思いもよらない大切な秘密が『ネリ』にあることに気が付き、それをまとめて神戸ポートアイランドにある大学の会場で、ポスター発表を行いました。当日は、専門に研究されている他校や大学の先生からのご質問もいただき、それに応答する中で新しい知見のヒントも得ました。探究活動は、成果を発表して、それに興味を持つ人との情報共有やさらなる議論から、どんどんと新しいことが判明して考えや知識が深まります。これはロールプレイングゲームの攻略の過程と似た感覚だと思います。一旦この面白さを体験したら夢中になります。この時に得る『主体的に学ぶ姿勢』は一生の宝物になるはずです。

 杉原紙の研究は、杉原紙研究所 藤田所長様の大きなご協力を得て実現しました。深く感謝申し上げます。

 発表で使用したポスター 杉原紙.pdf

 

体力アップサポーター派遣事業

多可町立中町北小学校において、本校教諭が体育の授業を実施

兵庫県教育委員会が主催する「体力アップサポーター派遣事業」は、小学生の健やかな体力向上を目指して、専門性に優れた地域の体力アップサポーターが小学校に派遣されて指導を行う事業です。

5月15日(水)、多可町立中町北小学校の依頼を受けて、本校の櫻井亮介教諭が体力アップサポーターとして小学校1年生から6年生までの全学年のこどもたちに「ソフトボール投げ」の指導を行いました。櫻井教諭は野球が専門種目で、本校でも保健体育の授業はもちろん、女子ソフトボール部と硬式野球部の顧問を担当しています。当日、櫻井教諭は持ち前の高い専門性を生かして、1年生から6年生までの幅広い年齢層の子どもたちに、その発達段階に応じた細やかな指導を合計約3時間に渡って行いました。

 

 

 

横断幕が新しくなりました ~「たか坊」とともに~

多可高校が育てる「福祉のこころ」

 DXハイスクール指定校として さらなるTAKAみをめざす

5月10日(金)、本館校舎の前に掲げられている横断幕の新旧交代を行いました。

写真のとおりの横断幕は、多可高校を取り巻く豊かな自然と、たなびく白雲の上に美しく広がる空をイメージする青を基調として制作しました。タイトルにもありますようにこの横断幕には、本校が大切にする言葉を盛り込んでいます。学校にお越しの際は、是非お近くでご覧ください。

 

横断幕には、多可町観光PRマスコットである「たか坊」にも登場してもらっています。

「たか坊」は本校美術部の生徒がデザインしました。

進学者検討会

 3年生進学者検討会を行いました。

 真夏日が続いたかと思えば、朝夕の気温が低く肌寒さを感じたり、日本海側で発達した低気圧とそれに伴う前線の影響で強い風が吹いたり、天候の変化を敏感に感じる毎日です。その中でも、安定した5月の爽やかな日差しは校舎北側の妙見山の新緑を眩しく照らしています。溢れるような生命の力強さを感じる季節になりました。

 先日(5月14日)、49回生の3年進学者検討会を行いました。4月19日の進路検討会に引き続いての実施です。第3学年団と第1学年・第2学年から1名(今年度は各学年主任)、進路指導・教務部、教頭・校長が出席して、進学希望者一人ひとりの進学希望先や保護者の意見、本人の学習状況を踏まえてその状態を確認しました。ここでの情報や意見交換を元に個人面談を進め、出願校や対策等を伝えて最終的な出願先を決めていきます。総合型選抜で受験する場合は、早ければ5月下旬~6月上旬にかけてエントリーが始まりますから、この時期の議論は大変重要です。担任の先生や学年主任、進路指導部との間で事前打ち合わせがされている部分も多く、スムーズで丁寧に、また必要な時間を十分にかけて検討会が進みました。私は、個人写真を見ながら一人ひとりの生徒の思いを知ることができました。担任の先生方からの個人の具体的な状況や今後の指導方針の説明に対して、進路指導部から丁寧な志望校の提案や助言があり、また他の委員の先生方からの情報提供も多く、進路指導体制に心強さを感じました。

 受験を間近に控えると、期待と不安で気持ちがいっぱいになることがあります。不安な気持ちはネガティブに捉えがちですが、不安があるからこそ、防御したり推進したりすることができると思います。もちろん、どんな種類の不安もそうである訳ではないのですが、受験や自らの将来に対しての不安については、大いに自らを成長させる糧にして欲しいと思います。

 さあ、受験を控えた皆さん、自らをしっかり見据えて、落ちついて不安に対応してください。自らの将来に大いに希望をもって精一杯自分の可能性を追求してください。学校全部で皆さんを応援します。 

ひょうご学力向上実践研究事業の指定校となりました

DXハイスクールの指定に続いて、兵庫県の「ひょうご学力向上実践研究事業」の重点校に指定されました

事業の趣旨 この事業は、昨年度まで、各教科・領域で行ってきたカリキュラム開発の成果を踏まえて 、令和6年度から完全実施される学習指導要領下で、授業実践研究を行い、授業改善をより一層進めようとするものです。

指定期間 令和6年度から8年度にかけての3年間で、本校を含めて県下15校の県立高等学校が重点校に指定されています。

実践研究方法 各校のスクールポリシーに基づく特色あるカリキュラムに従って、自校に応じた研究テーマを設定して、1人1台端末の活用、生成AI等の活用、きめ細やかな指導体制の充実、実践的な研修、地域人材の活用等を通して、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させる授業開発を行います。

 国語、数学、地歴・公民、理科、外国語、情報、総合的な探究の時間の7つの教科・領域を研究対象とし、オンライン会議システムを活用した専門グループ会議と研究授業を実施して、その成果と課題を見いだして次の取組みに繋げます。

本校では

「生涯学習の土台を培い、社会が求める人材を育成する ~『個別最適な学び』、『協働的な学び』の実現と『学びに向かう力と人間性の涵養』~をテーマとして、すべての生徒に基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、思考力・判断力・表現力等や、自らの学習を調整する中で生涯に渡って粘り強く学びに取り組む態度を育成することを目的としています。

 「指導の個別化」と「学習の個性化」に向けて

 個別指導の方法を研究し実践することで、授業において、個々の生徒がもつ課題解決を焦点化して、より効果の高い指導方法を研究します。また、3年の指定期間の中で、生徒の興味・関心やキャリア形成の方向に応じて、探究的な学びにおける課題設定、情報収集、整理や分析、まとめ、発表を行う等、生徒個々に応じた学習活動や課題に取り組む機会をより多く提供して、生徒自身の学びの方法が最適となるように調整する機能を学習活動の中で充実させます。

 これらにより、生徒自身が自らの学びの積み重ね方の特徴や自分に適した学習の進め方を身に付けることを目指します。

 学びの現状

 次は、令和5年度の学校評価に係る生徒アンケートの集約結果です。本事業による実践研究が、各数値の上昇と生徒の主体的学びのための工夫や推進、生徒自身の学びの深化に繋がることと考えます。 

 

DXハイスクールの指定を受けました

高等学校DX 加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校に決定しました。

 これは、情報や数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する学校に対して、そうした取組に必要な環境整備の経費を支援する文部科学省の事業です。

 この事業に係る本校の取組は、「福祉のこころ」を備え、地域に学び、地域に貢献し、地域を支え、自立して未来に挑戦することのできる人材育成を謳ったスクールミッションに照らして、文系・理系及び教科・科目並びに生徒個々が目指す専門の枠を超えて、豊かな福祉社会実現のための教育活動についてDX加速化を焦点として行い、あらゆる困難を克服しようとする姿勢や能力を備えたDX人材の育成が目的です。

  本校の教育活動に新たな視点が加わります。

〈スクールポリシーに沿った育てる生徒像〉

 高度なデジタル機器の活用や、情報収集及び情報処理並びに情報活用を適切に行い、高齢者や高齢者を取り巻く人々の暮らしの実情を適確に把握して分析し、地域の福祉関係施設等と適切な連携を構築しながら、より幸せに生きる社会の実現を目指す研究を 積極的に行うことができる生徒。

〈主な想定課題研究テーマ〉  

  1.  福祉関連用具のデザインと開発 介助機器、リハビリやトレーニング機器等広い領域で、運動における骨格検出を材料に、3DCG によるモデリングから3Dプリンターでの出力を経て、新機能を備えた機器開発を行う。
  2.  福祉関連ロボットのデザイン 介助機能や見た目の効果、見守り効果を視点に介護ロボットや福祉ロボット等のデザインを行う。
  3.  福祉テーマでのe スポーツ 脳の活性化や認知機能低下予防の効果が報告される e スポーツを高齢者福祉施設との連携で取り入れ、効果検証を行う。 
  4.  バーチャル空間の作成及びバーチャルリアリティでの高齢者との交流 仮想空間 で高齢者と交流し、福祉関連器具の デザイン やよりよい福祉社会づくりを提案する。