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多可高未来プロジェクト (12・20) 今年度の行事から

多可高 未来プロジェクト

~「心のサポートシステム」及び「DXハイスクール」についての実践発表と講演会~

本校は、「福祉のこころ」を備え、地域に学び、地域に貢献し、地域を支え、自立して未来に挑戦することのできる人材育成をスクールミッションとして教育活動を行っています。本年度は兵庫県や国の新たな指定事業を受けて、さらなる学校の魅力化・特色化に取り組んでいますが、主に兵庫県の「心のサポートシステム」と文部科学省の「高等学校DX加速化推進事業 ~DXハイスクール~」の実践及び成果研究発表とそれに係る講演会を『多可高 未来プロジェクト』と題して実施しました。また、来年度は本校創立50周年記念の年となることも踏まえて、学年毎のチームで校歌コンクールを行いました。各事業の発表では、教員からの事業取組説明とともに、防災ジュニアリーダー、多可町高校生議会、多可高ちいきふれあいプロジェクト等について、その事業で展開した取組について主に生徒主体での発表を行いました。また、DXハイスクール関連ではドローンのプログラミングによるデモ飛行も行いました。校歌コンクールについては、声量やハーモニーだけでなく歌う姿勢等も観点として評価しましたが、どの学年もその立場での頑張りに甲乙がつけられず、全学年の優勝となりました。

多可高 未来プロジェクトで対象となる事業

【高校生心のサポートシステム】〈テーマ〉よりよい人間関係を形成する力を育む実践研究  〈主な学び〉「自他共に尊重して認め合えるよりよい人間関係」の構築を考える機会をつくる。〈取組例〉ちいきふれあいプロジェクトでの小学校交流及びPTAとの合同による地域クリーンアップ活動、多可町高校生議会、ボランティア活動、特別支援学校との共同学習、学年縦割りチーム編成を含む体育大会等学校行事、生き方及びデートDV等各種講演会、防災ジュニアリーダー学習会、未来を拓く少年会議、北播磨ビジョンフォーラム等の様々な校外発表会や学習会への参加

【DXハイスクール】〈テーマ〉高度なデジタル機器を活用しながら、情報収集及び情報活用を適切に行い、様々な人々の暮らしの実情を的確に把握して分析し、一人ひとりがwell-beingを実現できる社会を目指す学びを推進する。〈主な学び〉ドローンや組立式ロボットによるプログラミング学習、3Dスキャナや3Dプリンタ等を用いた福祉関連用具等のデザイン、VRゴーグルやハイスペックコンピュータを活用したバーチャル空間での高齢者に係る学び、モーションキャプチャを用いた運動におけるAI骨格検出と分析に係る研究

「身体と世界が拡張し融合する複合現実XR」複合現実の仕組みと高齢者福祉への応用

  大阪大学大学院基礎工学部教授・総長補佐       佐藤 宏介 先生 

佐藤先生紹介 大阪大学基礎工学部をご卒業後、大阪大学大学院基礎工学研究科前期課程を終了され、その後、大阪大学基礎工学部、米国カーネギーメロン大学、奈良先端科学技術大学院大学などでご勤務後、現在は大阪大学基礎工学研究科教授でおられます。大阪大学では、全学教育推進機構長や、副学長等の要職を歴任され、現在は総長補佐の立場でもおられます。ご専門は、計測工学(三次元画像計測やコンピュータビジョン)、画像システム(複合現実感)、ヒューマンインタフェース(身体拡張)、福祉支援工学等です。

ご講演内容 XR、すなわちクロスリアリティは、現実世界と仮想世界を融合して新しい体験を創る技術で、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)等の先端技術もその1つです。目の前の空間が現実世界を超える体験とコミュニケーションを可能にする新たなリアリティ世界への変容、私たちの五感や身体も変容させる最新の複合現実感技術

 開会の挨拶

ご来場の皆様 多可高等学校の皆さん。おはようございます。

さて、本日は令和6年12月20日ですが、ほぼ1年後の令和7年12月13日(土)に、ここベルディホールの会場をお借りして、多可高等学校創立50周年記念式典を行ないます。創立50周年記念式典の1年前のプレ-イベントとしての多可高未来プロジェクトが、大阪大学基礎工学研究科教授で総長補佐を務められています佐藤宏介様、兵庫県教育委員会事務局高校教育課 野間良重主任指導主事様をはじめ、地域行政や商工会の皆様、地域連携施設の皆様、学校関係者の皆様にお越しいただいて開催できますことを大変嬉しく思います。

多可高等学校は、「福祉のこころ」を育み、地域で学び地域に貢献する人材を育成する学校として、本日来賓としてお越しの皆様にいつも本校の教育活動に直接ご支援、ご協力を頂き深く感謝しております。

学校の様々な教育活動は、文部科学省と兵庫県教育委員会のもとで展開されていますが、特に学校が重点的に取り組む内容について、そのことについての研究指定校となり、文部科学省や兵庫県から特別の支援を頂いて進めることがあります。現在、多可高等学校はいくつかの事業の研究指定を頂いていますが、本日の多可高未来プロジェクトは、特にそのうちの2つの事業についての企画です。1つは、昨年度から「よりよい人間関係を形成する力を育む実践研究」というテーマで取り組んでいる『高校生心のサポートシステム実践・研究』、もう1つは本年度から指定された文部科学省の高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)です。それらの取組内容や成果の発表を教員と生徒が一緒に行ない、さらに大阪大学教授・総長補佐の佐藤宏介様から先進的で近未来的な内容でご講演を頂きます。さらに、50周年を見据えて、学年毎に校歌を歌うコンクールもメニューに入っていて、私自身も今日のイベントに気持ちが躍る思いです。

本日の多可高未来プロジェクトは本校の新しい取組を地域の方々と一体ともに、来年度50周年の大きな転機を迎える学校として、さらに地域の皆様と一体となるさらなるTAKAみを目指す大切な機会と考えています。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。