2年リーガルマインド類型生徒の活動風景
46回生リーガルマインド発表会!
6月21日(金)にリーガルマインド2年生が、それぞれグループごとに探究した成果を発表しました。
交通ルールやリサイクルなど「街中で見かけた あれ?」と題して、日常の中から疑問点を見つけての探究です。
吉田先生に講演していただいたポイントを意識しながら調査・検討し考察を重ねていきます。
二次情報・基礎情報・一次情報の収集を分担して調査し、分析・整理して発表しました。
準備には限られた時間しかなく、かつ多くの先生方が見に来てくださっている中の発表でもありましたが、
生徒たちは緊張しながらもしっかりと発表できました。今回の活動をさまざまな場面で活かしてほしいと思います。
リーガルマインドⅠ講演会
4月26日(金)7時間目に京都芸術大学の吉田大作先生にお越しいただき、「地域社会の課題の改善策を考えるために」というテーマで講演をしていただきました。
講演会では大きく次の3つのことを教えていただきました。
①問題は発見しないと始まらない。
②問題の原因は「複層的」に絡み合っている。
③問題の解決策の「アイデア」は「既存の情報の組み合わせ」である。
問題を発見するには「顔の見えない問題」ではなく「どこの、誰が、どんな課題を解決したいか」を具体化することが重要である。「探究活動は情報収集が7割」など課題解決に導く際の考え方などを大変分かりやすくお話していただきました。
生徒たちは「探究」という活動がどのようなものか、興味深く聞き入っていました。今まで自分たちが持ち得なかった考え方を学ぶことができ、大変有意義な時間でした。
46回生 リーガルマインドⅠ授業開始
2024年度最初のリーガルマインドⅠの授業が実施されました。
最初に教員からこの1年に身につけてほしい力について話がありました。それは「多面的に考える力を身につけ、物事を考える際に自分軸を作ること」です。1学期の授業では、「法と私たち」、「地域に学ぶ」ことを中心に身の回りの疑問に関心を持ち、社会の中で法の果たす役割について考察していきます。
第1回の授業では、生徒たちにもなじみのあるヒーローが日本の現行法に照らし合わせた場合、どのように扱われるかについてグループワークで探究しました。
24人のリーガル生たちは活発に議論を交わし、なぜ法が必要なのか考察しました。
神戸地方気象台への校外学習
3月19日(火)午後、リーガルマインドⅠ選択者26名が神戸地方気象台へ校外学習へ行きました。
最初に2グループに分かれ、気象庁の仕事内容の説明と現業室(天気予報や注意報・警報を作成する部屋)の見学をしました。普段はなかなか見ることのできない、実際に予報等をされている現場に生徒たちは少し緊張した様子でした。
その後は、南海トラフ地震防災官の方より「地震と津波について」というテーマで講義をしていただきました。
地震や津波が発生するメカニズムや実際に地震等が起きたらどのように行動するかよいかなどのお話を分かりやすく丁寧にしていただき、大変有意義な時間となりました。
そのあとは、露場(気温や雨量等を計測するセンサー類を設置している場所)を見学しました。
その後、現在は使われていないアメダスを使ってその仕組みの説明を受け、実際に触らせていただきました。
普段はなかなか見ることのできない予報をしている現場を見学させていただいたり、防災や減災について考えることができ、とても学びの多い校外学習となりました。お忙しい中、対応していただいた神戸地方気象台の皆様、本当にありがとうございました。
★生徒の感想(一部抜粋)
・いつも当たり前のように使っていた気象庁の天気予報が、私たちに伝わるまでを知ることができて大変興味深かったです。
・今後起きる可能性のある南海トラフなどの地震に対して、起きた時にどのようにして被害を少なくしていくのか。食料や水などの備蓄、避難場所の確認、家具の固定などできる対策はたくさんある。日本で起きた今までの自然災害による被害や対策をもとに、減災に取り組んでいくことの大切さなどを今回の校外学習で考えることができた。
模擬裁判本番!
12月13日(水)午後、リーガルマインド類型2年生が甲南大学の法廷教室をお借りして模擬裁判を行いました。
コンビニエンスストアで起きた強盗致傷事件について、2学期に入ってから2班に分かれ、準備を重ねてきました。今日はその総仕上げです。1年生は来年の模擬裁判に向けて、先輩の裁判を傍聴しました。また、今年は甲南大学法学部の笹倉香奈教授にも模擬裁判の様子を見て頂きました。
法廷を再現した教室に裁判官が入場すると、空気が一瞬で変わり緊張した雰囲気の中、裁判が始まりました。まずは、「冒頭手続き」から始まります。「人定質問」「検察官の起訴状朗読」「黙秘権の告知」そして「罪状認否」と厳粛な雰囲気の中で本当の裁判のように進んでいきます。
「冒頭陳述」を行ったあとは、この裁判の最も重要な「証人尋問」と「被告人質問」です。2学期の授業で準備してきた質問を証人や被告人に行いました。2班とも11月末に行ったプレ尋問とは比べものにならないくらい、内容がよくなっていました。また、相手側が質問しているときも、必死にメモをとり「どこか矛盾がないか」「何か攻められるところがないか」と必死で考えていました。どの生徒も役になりきった迫真の演技で、傍聴している1年生の生徒たちも固唾をのんで裁判を見守っていました。
尋問終了後は裁判官による評議を行いました。3人の裁判官役の生徒が、限られた時間の中で意見を述べ慎重に判決を決定していきます。判決は結果だけではなく、検察官にも弁護人にも納得してもらえる理由をしっかりと考えなければなりません。結果は2班とも「被告人は無罪」。判決を伝える瞬間は法廷内に緊張が走りました。それぞれに納得してもらえるように、裁判長は丁寧に理由を伝えていました。
最後に笹倉教授よりご講評を頂きました。実際にゼミで模擬裁判を行われているということもあり、具体的で分かりやすいアドバイスをいただきました。裁判というものについて改めて考えることのできる貴重なお話もしていただき、より理解を深めることができました。
最後に生徒の感想の一部を紹介します。
★弁護人役の生徒:時間をかけてメンバーと何度も質問内容を練ってより良いものにしていくのが本当に楽しくやりがいを感じた。リーガルマインドに入りたいと思った理由の一つに模擬裁判があったため、やり遂げた達成感がすごく感じられる。勝ち負けより過程の方が大切だと思うけれど、無罪を勝ち取った時はやはりうれしかった。(以下略)
★裁判官役の生徒:裁判官は自分がその場にいないときのことを判断するために、中立な立場から考えてみることが大切だということを改めて学ぶことができ、とても良い機会になりました。準備中もそのことを考えながら質問を考えていました。本番に向けての準備期間がとても大切だと思いました。この裁判だけでなく、客観的に物事を見るというのは日常でも大切なことだと思えたので、本当に良い経験になりました。(以下略)
★検察官役の生徒:模擬裁判はリーガルの授業の中で楽しみにしていたものの一つでした。実際やってみると思い通りにいかなかったり、証明できたつもりでもあまり伝わっていなかったりと苦戦することもありました。でも難しいながらも自分なりに必死に取り組むことができ、充実した時間になりました。また機会があれば、再度検察官として今回の反省を活かして模擬裁判にチャレンジしたいです。(以下略)
この模擬裁判の授業を通して、自分たちの主張を論理的に積み上げていくことの大切さや、どのように伝えれば相手に納得してもらえるかということを、深く考えることができたのではないでしょうか。この経験を今後の活動や学校生活に役立てていきましょう。リーガル生徒の成長を感じることのできた1日でした。
この模擬裁判に御協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。