塔陵健児のひとりごと

塔陵健児のひとりごと~佐用高校からのお知らせ~

ブロイラーの観察日記 第6章 ~観察も最終段階~

10月10日(金)でブロイラーたちは41日齢
黄色かった羽毛はすっかり白く生え揃い、
教室の中には、立派に成長した姿が並びました。

オスは胸を張り、メスは穏やかに。
それぞれの個性がはっきりと見えてきて、
日々の成長を見守ってきた生徒たちの表情にも、
どこか誇らしさと少しの切なさが混じっています。

今では両手で抱えきれないほどに大きくなり、
中には4㎏を超えるものも。
抱き上げる腕にもずっしりと重みが伝わり、
命の力強さを肌で感じます。

鶏を下ろすときには、
脚に負担がかからないように
「ゆっくり」「やさしく」。
その姿はまるで小さな命を包み込むよう。

今週は中間考査で実習はお休み。
でも、テストが終わったら帰る前に、
“ちょっとだけ会いに来てね”
そんな声がどこからか聞こえてきそうです。

もうすぐ、解体実習という大きな節目が待っています。
最後の瞬間まで、思いやりと感謝の気持ちを忘れずに。
育てるということ、命と向き合うということを、
この経験から一人ひとりが感じ取っています。

白い羽を揺らしながら、ブロイラーたちは今日も元気です。

 

 

中間考査二日目。