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校長室から

ナル♪校長㊱ 第77回 卒業証書授与式

多数のご来賓や保護者の皆様にお祝いしていただき、第77回 卒業証書授与式を無事に挙行することができました。

思い返すと、校長が4月に着任して以来、一番たくさん校長室を訪ねてきてくれたのは3年生(77回生)のみなさんでした。

この1年間、各部活動や鳴高祭、体育大会等々の行事をはじめ、鳴高を引っ張ってきてくれたのも3年生(77回生)でした。

その3年生(77回生)が卒業式の後、3年生の先生方にサプライズで「旅立ちの日に」を贈りたい!と企画し、ほとんどの3年生が自宅学習で学校に登校していなか連絡を取り合い、企画を進めてきました。

当日は、集まって練習することが叶わなかったにも関わらず、心ひとつに、大合唱で「旅立ちの日に」を歌い上げました。

その歌声は校舎にも響き、ふっと気づけば、窓には聞き入っている2年生の姿が♪

最後は3年生の先生方と一緒に記念撮影。これも予定外のサプライズ♪

 

【令和6年度 兵庫県立鳴尾高等学校 第77回卒業証書授与式式辞】(抜粋)

 ただいま卒業証書を授与いたしました77回生292名の皆さん、卒業おめでとうございます。

 また、今日の卒業の日まで、皆さんを支え励ましてこられたご家族の皆様も、さぞやお喜びのことと思います。

 保護者の皆様には、お子様にとって大切な3年間を鳴尾高校に託していただき、これまで本校の教育活動にご支援・ご協力を賜りましたこと、心から感謝し、重ねてお祝いを申し上げます。

 さて、77回生の皆さん、私が鳴尾高校に校長として着任し、初めて皆さんと出会った1学期の始業式で、RADWIMPSが歌う卒業式の定番ソング「正解 - 18FES ver.(せいかい じゅうはちふぇすばーじょん)」の歌詞の一節を紹介したことを覚えているでしょうか?

  あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ だけど明日からは

 この歌詞にある「あぁ」には、どんな思いが込められていると思いますか?と皆さんに問いましたね。

 私は、感心して褒めたたえる感嘆の「あぁ」ではなく、残念に思い嘆いている「あぁ」なのではないか? 新学習指導要領がスタートした初年度に鳴尾高校に入学し、この3年間、「自立 創造」の理念のもと、「鳴尾力」を鍛え、新しい時代を切り拓いていくための学びを深めてきた皆さんなら、「あぁ」と嘆く必要もないですよねと伝えていました。

 さて、77回生の皆さん、この3年間を振り返ってみたとき、あなたはどんな思いを「あぁ」に込めるのでしょうか?

 この歌の続きは、

 僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで

 次の空欄に当てはまる言葉を 書き入れなさい ここでの最後の問い

  「君のいない 明日からの日々を 僕は きっと □□□□□□□□□□□□□□□□□□」

 制限時間は あなたのこれからの人生

 解答用紙は あなたのこれからの人生

 答え合わせの 時に私はもういない

 だから 採点基準は あなたのこれからの人生

  「よーい、はじめ」

 歌詞では「君のいない 明日からの日々を 僕は/私は きっと」のあとに回答欄が続いています。さて、あなたはどんな答えを書くのでしょうか?

 77回生の皆さんが鳴尾高校で過ごしてきた3年間を振り返ったとき、毎時間の授業、鳴高祭、体育大会、修学旅行、海外研修旅行、部活動、休み時間のたわいもないおしゃべり、登下校の景色、その全てが鳴尾高校での学びであり、これから踏み出していく未来への地固めでもありましたね。

 『一歩踏み出した瞬間に未知は道となる』

 「未知」つまりまだ知らないことにはあこがれや期待とともに不安も伴います。しかし勇気を出して一歩を踏み出せば、「未知」は「道」となって未来につながっていきます。

 加えて、創立81年の伝統ある鳴尾高校は、これまで26,564名の卒業生を輩出し、諸先輩方が各界で活躍されています。きっとあなたが進む「道」のどこかで力になっていただけるはずです。

 皆さんは、「桃太郎」という寓話を知っていますね。お爺さんとお婆さんに「鬼ヶ島へ行って悪い鬼を退治してきます。」と宣言した桃太郎に、お婆さんはきび団子をつくって持たせます。鬼ヶ島へ出かける道中、その携えたきび団子を活用してイヌ、サル、キジを仲間に引き入れていき、桃太郎、イヌ、サル、キジというアベンジャーズがそれぞれの強みを活かして鬼退治をするというお話です。

 本日、ここ鳴尾高校を巣立ち、これから自分の手で創りだしていく未来を「鬼ヶ島での鬼退治」に例え、私から77回生の皆さんへ「きび団子」として「アントレプレナーシップ」に含まれる3つの要素を贈ります。

 一つは、課題に対して前向きに向き合う『姿勢』です。

 「~だからできない」「現状はこうだから仕方ないよね」というできない理由を探すのではなく、「課題を解決するために、自分に何ができるだろうか?」と向き合い、できることに目を向けるということです。

 二つは、自分のもっているリソースにとらわれない『思考』です。

 自分には知識やスキル、経験が「ないからできない」とあきらめるのではなく、それなら新しい知識を学んでみよう、スキルをもつ人と組んでみよう、「こうやったらできるんじゃないか?」と様々な手段を模索してみるということです。

 三つは、失敗を前提に行動し、失敗から生み出す『学び』です。

 これまでの教育は、答えがある問いばかりを教わり、間違わないこと、失敗しないことが求められてきましたが、「アントレプレナーシップ」では、答えのない問いに挑戦し、失敗することこそが学びです。失敗を恐れず、いろんな方法でやってみて、うまくいかなければ、「どうしたらできるか?」、また違う方法でトライしてみるということです。

 ①課題に対して前向きに向き合う「姿勢」、②自分のもっているリソースにとらわれない「思考」、③失敗から生み出す「学び」、この3つのきび団子を手に、わくわくと力強く一歩を踏み出していきましょう!

 

 THIS IS YOUR LIFE. 

 これは あなたの 人生です

 DO WHAT YOU LOVE, AND DO IT OFTEN. 

 自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。

 IF YOU DON’T LIKE SOMETHING, CHANGE IT.

 何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。

 

 Good luck to you あなたに幸あれ

 

令和7年2月28日

兵庫県立鳴尾高等学校長 切原 賀子

ナル♪校長㉟ ほんわかするお話♪

昨日、鳴尾高校に素敵なお花が届きました。

聞いてみると、本校の先生が帰宅途中に具合の悪くなった方を救助し、そのお礼として贈ってくださったのだとか。

せっかくなので、今朝の職員打ち合わせでエピソードとともに先生方にご披露したところ、朝から笑顔でほんわかした気持ちになりました。

先生だけでなく、鳴高生も地域の方がが困られているときには声をお掛けし、お助けする場面があり、私が着任してからこの1年だけでも度々お礼のお電話をいただいたり、青愛協の集まりで教えていただくことがあります。

本校のスクール・ミッションにもあるとおり「他を思いやる豊かな心」をこれからも鳴尾高校で育てていきます!

素敵なお花をありがとうございました。

ナル♪校長㉞ 2025 ひょうご安全の日のつどい

阪神・淡路大震災30年となる節目の年となった令和7年1月17日(金)は、本校においても震災追悼行事を実施しました。震災でお亡くなりになられた方々とそのご遺族に対して謹んで哀悼の意を表し、生徒会長から全校生徒に向けてメッセージを伝え、黙祷を捧げました。

同日、8月に「福島合宿チームHYOGO」の一員として福島県を訪問した総合人間類型1年7名のうち5名の鳴高生が、HAT神戸で開催された「ふくしま学習チームHYOGO」のブースに鳴尾高校を代表して参加しました。

「福島の思いを繋ぐ」をテーマにしたテントでは、福島県産物(お米、あおさ、鰹フレーク、小名浜せんべい)の販売だけでなく、「ふくしま学習チームHYOGO」の活動の展示や、仁川学院から参加した高校生による能登半島の物販(ポテチ、塩サイダー等)を販売をしたそうです。

多くの方から声をかけていただき、福島県の物産は大盛況で昼前には完売してしまったのだとか。

ブースをのぞいてくださった方々に、福島県で撮影した浪江町立請戸(うけど)小学校の写真も見てもらいながら、8月の体験をしっかりと繋げることができました。

他にも60近くのブースが出展され、物販の合間に他のブースをのぞいて様々な方と交流し、絆を深め、震災について思いを共有しました。

人と防災未来センターにお越しになった天皇陛下の車列に遭遇したことも大切な思い出の一つになったそうです。

今年3月には、ももりん文庫で集まった絵本と募金を持って、代表の4名が再び福島県へ訪れることになっています。

「ももりん文庫」についてはコチラをクリックしてください。

 

ナル♪校長㉝ 令和7年度から兵庫医科大学との高大連携協定がスタート

令和7年1月16日(木)、本校校長室において、兵庫医科大学と本校との高大連携協定の締結を行いました。

これにより、令和7年度から、兵庫医科大学と本校との高大連携行事がスタートすることが正式に決まりました。

兵庫医科大学の連携校(2025~2027年度の3年間)となることで、高大連携プログラムや兵庫医科大学病院における見学会に参加できるようになります。

医療看護系に将来進みたいと考えている鳴高生のみなさん、楽しみにしておいてください。

また、本校における探究活動においてもご支援をいただけることになっています

兵庫医科大学の皆様、これからどうぞよろしくお願いいたします。

ナル♪校長㉜ 3学期始業式にて

鳴尾高校では本日から3学期がスタートし、久しぶりに校舎内に鳴高生の声が響いています。

3学期始業式は全学年が体育館に集合して実施することができました。

全学年が一堂に会するのもこれが最後となります。

始業式の「校長式辞」では、年末 令和6年(辰年)を振り返り、年始 令和7年(巳年)をどんな年にしたいのか、それぞれに夢(見通し)を描きましたか?と問いを投げかけ、その夢を忘れてしまわないよう、何かに書いておくことをおすすめしました。

校長の新年にあたっての夢は、鳴高生一人一人、あなたが主役の鳴高にしたい。そのために、「在りたい鳴高」「在りたい自分」を実現するために、そして、今、あなたが思い描いている夢をかなえるために自分が何をしないといけないのか考え、「まず行動」「宣言する」「周りに頼る」して実現していって欲しいと伝えました。

合わせて、その一例として鳴高生の素敵なエピソードを紹介しています。

※エピソードの詳細は省略します。

校長から鳴高生のみなさんに伝えて考えてもらいたいことは、「D.A.F.鳴高!~鳴高生のみなさんへ校長メッセージ~」に書いているので、最新号の1月号もスタサプでチェックしてくださいとお願いし、最後に、鳴高での生活も残りわずかな3年生に向けてエールを送りました。

さあ、2025年、素敵な鳴高をみんなで創っていきましょう!!