総長・校長室

総長・校長室より

附属中学校 義務教育修了式ー13回生69人が新たなスタートー(R4.3.17)

 3月17日(木)、附属中学校義務教育修了式が挙行されました。本校は併設型中高一貫校であり、義務教育課程を修了して、附属高校での新たな3年間がスタートする中間点としてのけじめとして、昨年度から「卒業式」と言わずに、義務教育の修了を祝う会として実施しています。

 国家斉聴のあと、卒業生69名の名前が担任から呼名され、八重真治総長から卒業証書が手渡された。

 総長・校長式辞(後に掲載)では、コロナ禍の中でも今できることを精一杯頑張って、13回生の生徒会スローガンである「百花繚乱」のごとく、69通りの素晴らしい花が咲き乱れたことや、附属高校でも、校訓「創進」の精神で頑張って欲しいと伝えました。

 PTA会長の温かい祝辞のあと、「在校生のことば」で先輩への感謝の思い、「卒業生のことば」では、3学年の教員一人一人への感謝の思い、保護者への感謝の思いなど、心温まる内容で感動を誘いました。

 残念ながら歌えない校歌斉聴で、附属中学校の校歌をじっくり聞いて、閉式しました。

 69人一人一人が、お別れというよりも、新たなスタート地点に立って、高校での3年間を頑張って欲しいと強く願っています。

 附属中学校3年生のみなさん、保護者の皆様、本当におめでとうございます。保護者の皆様には、成長したお子様の姿を見て頂くことができたと思います。本校への3年間のご支援に感謝するとともに、今後も附属高校も含めたご支援をお願いします。

                                           校長 小倉 裕史

 総長・校長式辞

 テクノの地に春の気配が満ち始め、躍動の気配をただよわせるようになりました。今日の佳き日に、公私ともご多用の中、来賓として、PTA会長 熊橋 亨様、PTA副会長 西村 直子様、相原 映美様などにご臨席を賜り、兵庫県立大学附属中学校 義務教育修了式をこのように挙行できますことは、卒業生はもとより本校にとりましても大きな喜びとするところです。

 ただ今、本校における卒業証書を手にした六十九名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 本校は併設型中高一貫校であり、卒業後は附属高校に入学することになります。今日は六年間一貫教育の中間点として、義務教育の修了をお祝いいたします。

 皆さんは、三年間、良き仲間と共に切磋琢磨して勉強し、様々な学校行事でクラスの仲間と団結し、精一杯取り組みました。

 中学校生活後半の二年間は、新型コロナウイルス感染症対策のため、学校行事が中止されるなど、通常と違う教育活動となって残念なことがたくさんありました。そんな中でも、イングリッシュスピーチフェスティバルでは、英語で自分の思いを伝える素晴らしい発表に感動しました。体育大会での中学校演技では、夏休みから頑張って一致団結した姿も素晴らしかったです。また、修学旅行では、短期間の淡路方面へと変更になりましたが、皆さんは日頃と違った楽しそうな姿を見せてくれました。アートフェスティバルのオープニングでは、全校生徒で取り組んだ「百花繚乱に咲き誇る色とりどりの花」のデコレーションが披露され、3年生の劇では、芸術文化観光専門職大学と連携した独自教科「コミュニケーション」の学習成果発表として、脚本から生徒の手作りで、一人一人の個性が輝いていました。プロジェクト学習発表会では、テーマ別に各班が堂々と2年間の探究成果を口頭発表し、講師や生徒からの質問に答えていた姿に、大きな成長を感じました。今だからこそできることを精一杯考えて頑張り、十三回生の生徒会テーマである「百花繚乱」のごとく、六十九通りの様々な花が、はなやかに美しく咲き乱れたと思います。

 時間をかけて努力したことは、皆さんにとって大きな財産になったことと思います。本当に、よくやり抜きました。その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことを忘れないでください。

 さて現在、ロシア軍がウクライナへ侵攻しており、身勝手な戦争で多く人々が亡くなり、住み慣れた家を離れなければならない状況は、痛ましい限りです。戦争は絶対に許されません。世界平和を心から念じています。

 卒業生の皆さんは、世界情勢にも目を向けて、何が正しいかを判断できる力を身に付けてください。以前にもお話ししました「あれを見よ みやまの桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」という歌をもう一度送ります。誰も見ていなくても、奥深い山に咲く桜が、きれいな花を咲かせるように、他人が知らなくても、真心すなわち誠意を尽くして行動すれば、素晴らしい花が咲きます。

 皆さんは、義務教育を終えて、四月からは自らの責任で学ぶ高校教育へと移ります。附属高校に進学後も、新たなものを「創造」し、よりよい方向へ「進歩」する校訓「創進」の精神を継続し、一貫生としてさらに活躍してください。自分の目標を定めて主体的にチャレンジする「種まきと成長」を続け、さらに素晴らしい花を咲かせてくれることを期待しています。

 また、皆さんがかけがえのない貴重な中学校三年間を過ごした附属中学校を、これからも先輩として支えて欲しいと願っています。

 保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様の義務教育課程修了を、心よりお慶び申し上げます。加えて、三年間にわたり、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに、厚く御礼申し上げます。これからの三年間も本校ならびに附属高校へのご支援を賜りますようお願いいたします。

 六十九名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す高校生活に、前向きに努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。  

                                        令和四年三月十七日

                                 兵庫県立大学附属学校総長 八重 真治        

                                 兵庫県立大学附属中学校長 小倉 裕史

 

附属高校 後期球技大会ークラス最後の学校行事で最高の思い出をー(R4.3.15)

 附属高校では、3月15日(火)に、感染対策を実施して体育館では応援をなくしての、後期球技大会が行われました。生徒会執行部のみんなが、今年度最後の思い出づくりができるように、企画してくれました。

 サッカー男子・女子、バスケットボール男子・女子、バドミントンの競技で、体育館とダイセル播磨光都サッカー場を使用しての開催となりました。人工芝のサッカー場を使って球技大会ができる本校は、本当に恵まれていると感じます。

 担任の先生たちも、自分のクラスの生徒を写真を撮りながら応援していた姿に、担任教員と生徒達が築いたクラスの最後の思い出を楽しみました。

 日頃は見られない違った活躍をする生徒や、最後まで接戦の中でも諦めずに頑張る姿に、本当に今日の球技大会が実施できて本当に良かったと思います。私も、生徒の頑張っている姿の写真をたくさん撮りながら嬉しく思いました。

 表彰式では、頑張った生徒を称えましたが、頑張った気持ちや残念だった気持ちを表現する生徒もありました。

 表彰されたクラスも、されなかったクラスも、生徒みんなにとって、3月15日にちなんで、最後(さいご)に最高(さいこー)の思い出が作れたことと思います。

                                         校長 小倉 裕史

表彰クラス

男子サッカー 優勝:1年3組、準優勝:2年5組、3位:2年3組

女子サッカー 優勝:1年5組、準優勝:1年3組、3位:2年2組

男子バスケット 優勝:1年2組、準優勝:2年4組、3位:1年4組

女子バスケット 優勝:2年3組、準優勝:2年4組、3位:1年5組

バドミントン 優勝:2年3組、準優勝:2年5組、3位:2年4組

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属中学校 3年生を送る会ー先輩に感謝する感動の送迎会ー(R4.2.14)

 附属中学校では、3月14日(月)の5,6時間目に「3年生を送る会」を体育館で全校生で実施しました。

 まん延防止等措置が延長になり、当初の計画をすべて見直し、感染症対策を踏まえた会を2年生生徒会が企画し、全校生が大いに盛り上がる楽しい時間を過ごしました。

 在校生のアーチで3年生が迎えられ、有志の「空想ロケット」による漫才で始まり、オープニングムービーではこれまでの3年間の思い出の学校行事が紹介され、懐かしい思い出に浸りながら、これまで13回生に関わり異動になった先生方からの温かいメッセージに、笑いと感動の思いを感じました。

 1~3年生が24の班に分かれて、様々な「謎解き」にチャレンジする企画でしたが、「3年生のために用意した思い出ムービーが「怪盗FX1世」に盗まれてしまった」という設定で、鬼の子分達が次々に現れて出題しました。

 様々な「謎解き」に正解した班の数が設定よりも多くてクリアー。生徒たちは、班で相談してクリアーしていきました。3年生と過ごす、思い出に残る時間になったと思います。

 在校生からは生徒のデザインしたマグカップが記念品として、卒業生に送られ、卒業生代表からは感謝が述べられました。

 安西教頭先生からの講評で、頑張った各学年への熱いメッセージが届けられました。

 再び在校生のアーチをくぐって退場した3年生は、17日には義務教育修了式を迎えます。今日の企画は最後の思い出に残る時間になったと思います。

 企画してくれた生徒会執行部の皆さんありがとう。そして、3年生は、後輩たちの温かい思いを感じて、高校でも頑張ってくれることと思いました。

                                        校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属中学校 今年度最後の全校集会を実施ー1年間を振り返り残り生活を充実しようー(R4.3.4)

 3月4日(金)、附属中学校の今年度最後の全校集会を、体育館で行いました。

 校長挨拶(概要は別記)の後、生徒会執行部の各専門委員会から、1,2月の反省と、残り1ケ月の3月の目標を伝えてくれました。

 感染症拡大防止のため、いつもの夢創館(講堂)から体育館へ変更し、換気のための寒い状況にもかかわらず、全校生徒は熱心に話に耳を傾けていました。

 表彰伝達式の後、生徒指導担当の下田先生から、携帯電話の使い方についての1年間の自己反省について尋ねられ、生徒たちは自分のマナー違反に正直に向き合っていました。

 17日には、感染症対策を実施して義務教育修了式(卒業式とは言わずに6年間の一貫教育の節目の会)を行いますが、3年生は残り2週間、しっかりと頑張って欲しいと願っています。

                                         校長 小倉 裕史

【校長挨拶の概要】

 今年度最後の学年集会となりました。

 今年度を振り返ると、昨年度に引き続いて新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、文化祭の縮小や、無観客で短縮での体育大会や、2,3年生が分かれてのプロジェクト学習発表会など、変更もたくさんあって十分な活動ができませんでした。そんな中でも、工夫を凝らして実施したアートフェスティバルや、延期して3年生の1泊2日の修学旅行が何とか実施できて本当に良かったと思います。

 12月に1年生、1月に3年生に「本校に入学して良かったか」というアンケートを行いましたが、「大変良かった」と「良かった」を合わせて100%でした。中学校生活が楽しいかというアンケートについても、ほぼ全員が「大変楽しい」または「楽しい」と答えてくれました。附属中学校が、皆さんにとって素晴らしい学び舎になっていることを嬉しく思います。

 一番の思い出はという項目は、1,3年生とも1位が学校行事、2位が部活動、3位が1年生は探究活動、3年生は海外交流と続きます。本校を選んだ理由は、1、3年生とも1位が「併設型中高一貫校」であるからであり、1年生の同率1位が「個性や自主性を伸ばす取組、3年生は、2位が「中大連携授業」(プロジェクト学習)となっています。

 2年生には調査をしていませんが、併設型中高一貫校であり、県立大学と連携した取組、個性や自主性を伸ばす取組を続けていきたいと思います。

 今年度から附属高校には新コースを設置し、寄宿舎「黎明寮」にも現在附属中学生が試行的に5人入寮していますが、来年度の中学校の新入生は15人くらいの入寮希望があり、在校生を含めると20人以上が入寮することになると思います。

 3年生は、高校の1年生ではCSコースかFSコースに分かれますが、2月16日に高校入試を3年生にも高入生と同じ問題で受検してもらいました。本来中学校で学ぶ数学、理科、英語の問題で先取り学習の内容は含まれていませんので、この試験だけで皆さんの頑張りを判断することはできませんが、頑張っている人もたくさんいましたが、残念ながら高入生の最低点よりも低かった人もありました。

 高校は義務教育ではありませんから、自動的に進級できません。欠席が多かったり成績が悪いと進級できません。成績が伸びなければ目指す大学も届きません。

 高校を卒業した一貫生の中には、国公立大学の医学部の推薦に合格した人もいますし、今年は東京大学を2人が受験しています。兵庫県立大学への特別推薦での合格者は、高入生の方が多いですが全部で44名が合格しました。先輩たちの頑張りを目標にして引き継いで欲しいと思います。

 3年生はもうすぐ附属中学校を卒業することになりますが、本当に心からお祝いできるのは、附属高校を卒業する3年後です。6年間の一貫教育の半分を終えた通過点であり、卒業証書も渡しますし、お祝いのメッセージも伝えますし、送辞や答辞も行いますし心からお祝いしますが、卒業式とは言わずに、「義務教育修了式」という名前で今年も実施します。市町組合立の中学校は11日に高校入試のため来週9日が卒業式ですが、本校は17日に実施します。

 他校の生徒は、卒業式を終えていますが、本校生は修了式よりも前の、来週末の3月12日には、高校の合格者説明会に3年生も参加します。中学校と高校は違うことも多いので、高校に入学後の目標や決意をしっかりと持つ日にしてください。

  一方、附属中学校で頑張った3年間は大いに讃えたいと思います。昨年度から、中学校で特に優秀な成績を収めた人や部活動で県大会で優勝や近畿大会出場などで顕著な活躍をした人、また生徒会活動で顕著な功績を収めた人、その他の活動で素晴らしい顕著な功績を収めた人を、附属中学校の頑張りを讃えて、学校賞を総長と校長連名で、賞状とメダルを贈ります。また3年間、欠席も遅刻も早退もなく皆勤で出席した人に、皆勤賞を贈ります。皆勤賞は、他のどんな表彰よりも素晴らしいと思います。

 さて、2月下旬から、ロシア軍がウクライナを侵攻し、日本政府は「侵略」と認定しました。首都キエフにも被害が及び多く人々が亡くなって、痛ましい限りです。独裁者の謝った判断の恐ろしさを強く感じます。世界の動向にも目を向けて、自分勝手な理由でなく、相手の気持ちがわかる人間が大切です。戦争は絶対に許されません。世界平和を心から念じています。

 先日2月27日に、附属高校の卒業式が行われました。皆さんには出席してもらえませんでしたが、式辞の中で、中学生の皆さんにも以前に伝えました、「人の行く 裏に道あり 花の山」という千利休の言葉とされる格言を、卒業生に伝えました。

 これからは、一人ひとりが大人として、本校で身に着けた「創進」の精神を忘れず、世界の動向にも目を向けて、人と同じ道ではなくとも自分の目指す目標に向かって、素晴らしい花の山にたどり着く人生を送ってください。そして、社会を牽引し地域を支える人材として、また世界に羽ばたくパイオニアとして活躍してくれることを願っています。と伝えました。

 現在、まん延防止等重点措置が発令され、延長になる方向ですが、感染症対策にも気を付けてください。

 一人ひとりが、本校で身に着けた「創進」の精神を忘れず、残りの中学校生活や、附属高校も含めた本校での生活を頑張って欲しいと願っています。

 

附属高等学校第26回卒業証書授与式を挙行ー157名が新たな旅立ちー(R4.2.28)

 2月28日(月)、附属高等学校第26回卒業証書授与式を挙行しました。感染症対策を実施し、参加者の制限や時間短縮なども行いましたが、兵庫県立大学学長の太田勲様と、PTA会長の赤松憲様から祝辞を頂き、卒業生157人は、コロナ禍の中でも、本校でできることを精一杯に取り組んで学んでよかったと言って卒業していきました。

 最後に、卒業生が退場していくときに涙が止まりませんでした。 

 式終了後に、旧生徒会執行部の卒業生のメンバーが、終了後に職員室に来て、本校の先生は「温かい」「愛がある」と、それぞれの思いを述べてくれました。成長した姿で、まだ母校を訪ねてください。

                                         校長 小倉 裕史

【式辞】

 テクノの地に春の息吹が満ち始め、躍動の気配が感じられる今日の佳き日に、公私ともご多用の中、来賓として兵庫県立大学学長 太田 勲様、副理事長 平野正幸様、理事兼副学長 樋口芳樹様、同窓会長 岡田慎平様、高校PTA会長 赤松 憲様、中学校PTA会長熊橋 亨様のご臨席を賜り、兵庫県立大学附属高等学校 第二十六回卒業証書授与式をこのように挙行できますことは、大きな喜びです。

 ただ今、本校における全課程を修了し卒業証書を手にした百五十七名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

 附属高校での三年間、良き仲間とともに勉強し、文化祭や体育大会などの学校行事ではクラスが団結し、「創造と進歩の人たれ」の、校訓「創進」のもと精一杯取り組みました。

 本校は、兵庫県立大学の附属学校として、また併設型中高一貫校として、兵庫県立大学との連携教育、理数教育、国際理解教育の3つの魅力・特色があり、皆さんは、それらに積極的に取り組んで成長しました。

 しかし、高校生活の後半2年間は、新型コロナウイルス感染症の拡大で、充実した国際交流を行うことができず、学校行事も多くが中止や変更となりました。皆さんは、そのような中でも、今だからできることを精一杯頑張りました。

 特に、日程や行き先が変更になった、昨年4月の鹿児島・屋久島方面への研修旅行は、本当に実施できて良かったですし、皆さんがけじめをつけて取り組む姿を、間近で見ることができました。また、受験勉強のスタートが遅れた中でも、自分の将来の進路を定め、最後までしっかり頑張ってくれた姿を頼もしく思いました。

 その陰には、保護者や教職員の励ましや苦労があったことを忘れないでください。26回生の学年団の教員は、入れ替わりもありましたが、どの教員からも、本当に印象に残る素晴らしい生徒たちであったと聞かされます。

 昨年12月に皆さんにアンケートした中に、「本校に入学してよかったか」という質問に対して、ほとんどの人が「大変良かった」もしくは「良かった」と答えてくれました。本校が皆さんにとって素晴らしい学び舎であったことを嬉しく思います。

 保護者の皆様、今日まで勉学を支え、励ましてこられましたお子様のご卒業を心より祝福申し上げます。また、一貫生は六年間、高入生は三年間にわたり本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。これからも、本校へのご支援を賜りますようお願いいたします。

 さて現在、ロシア軍がウクライナへ侵攻して、日本政府は「侵略」と認定しました。首都キエフにも被害が及び多く人々が亡くなっており、痛ましい限りです。戦争は絶対に許されません。世界平和を心から念じています。

 民法が改正され1か月後の今年4月から、卒業生の皆さん全員が新成人になります。

 皆さんには「人の行く 裏に道あり 花の山」という千利休の言葉とされる格言をこれまでにも伝えてきました。一人ひとりが大人として、本校で身に着けた「創進」の精神を忘れず、世界の動向にも目を向けて、人と同じ道ではなくとも自分の目指す目標に向かって、素晴らしい花の山にたどり着く人生を送ってください。そして、社会を牽引し地域を支える人材として、また世界に羽ばたくパイオニアとして活躍してくれることを願っています。

 皆さんが人生の中で、かけがえのない高校三年間を過ごした母校は、来年には創立三十周年を迎えます。母校がこれからも皆さんの心の支えであり続けることを願っています。

 百五十七名、一人ひとりの限りない前途に幸多からんこと、そして、これから踏み出す新しい世界で常に誠実さをもって努力し、夢を実現されますことを心より祈念し、式辞といたします。

                                          令和四年二月二十八日

兵庫県立大学附属学校総長 八重 真治 

兵庫県立大学附属高等学校長 小倉 裕史

 

「高校生アクションプログラム」無事故無違反チャレンジで兵庫県で1位ー兵庫県警察本部長を授与ー(R4.2.21)

 兵庫県警において、兵庫県内の高校生を対象に実施されてた「令和3年度高校生アクションプログラム」無事故無違反チャレンジにおいて、附属高校生が兵庫県で1位となり、2月21日(月)に本校において、兵庫県警察本部長表彰の授賞式が行われました。

 附属高校生全員の自転車での無事故無違反(通学時以外も含む)であり、さらに附属高校生1年生全員が筆記試験を行って、平均点が90.21点で兵庫県内で1位となり、2年連続での兵庫県警察本部表彰の受賞となった。

 本校の総長・校長室で、兵庫県警察本部交通部交通企画課調査官で兵庫県警視の竹谷勝義氏から、高校1年5組西村 奏(かな)さんが本校生の代表で受賞した。

 西村さんは今回の試験を通して、交通マナーを守らないといけないと改めて思ったことなどを話してくれました。

 竹谷警視からは、3年連続での受賞を目指して欲しいと、来年度に向けた激励を頂きました。

 生徒全員が、普段から交通事故や違反に気を付けて生活している成果だと嬉しく思います。

 産経新聞社と神戸新聞社からも取材があり、近日中に新聞に掲載される予定です。

                                       校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

附属高校「体育」の研究授業ーICTを活用してバスケットの基本を学ぶー(R4.2.8)

 2月8日(火)2限、附属高校の体育館で2年生の3クラス合同での「体育」の球技ゴール型の選択授業で、初任の小林健太郎のバスケットの研究授業が行われ、教員約10名が見学した。

 生徒は先週までは、長距離走を行っていましたが、球技の授業の開始で、意欲的に熱心に取り組んでいました。

 「積極的にシュートが打てない」という課題から、2人ペアでボールを笛の合図で瞬時に取る練習から、1人10本ずつシュートを行ってリングに入った数を数えるなど、頑張っていました。平均は3回未満ですが、中には8本のシュートが決まった生徒もいました。

 リングへの入射角が45度がポイントで意識してイメージするポイントなどを、ICTによる映像を使った指導に、生徒たちは意識してシュートに取り組んでいました。

 来年度入学生から、1人1台端末のBYODを導入しますが、体育の授業においても工夫をこらせてICTを活用すれば、生徒の技術力の定着に繋がると思います。

 バスケットボールが専門である小林先生の指導を受けて、生徒たちがもっとバスケットが楽しくなることを願っています。

                                       校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

附属高校「現代社会」の研究授業ー興味を持たせて「市場経済の仕組み」を理解ー(R4.2.7)

 2月7日(月)、附属高校1年2組の「現代社会」の研究授業が行われ、12人の教員が参観しました。担当は、初任でクラス担任の鳥居柚希先生で、ICTを活用して、市場経済の仕組みを生徒たちにわかりやすく説明した授業展開でした。

 「なべに入れる野菜は何か?」を生徒に話し合いをさせて、「白菜の値段が1年間で変わるのはなぜか?」と、白菜の全国平均価格の折れ線グラフから、考えさせるところから始まりました。消費者の買いたい気持ちを表したグラフの需要曲線と、売りたい人の気持ちを表したグラフの供給曲線の関係や、需要曲線と供給曲線が交わるところの均衡価格が、価格が自動調整機能があることなどをわかるやすく、グラフの変化を視覚的に見せて理解を深めていました。

 ドラえもんの「どこでもドア」は重いので私は「どこでもドアノブ」があれば嬉しいといった興味を持つ話の展開から、「どこでもドアノブ」はいくらまでならお金を出して買うかを生徒に尋ねて、需要曲線を理解させるなどの工夫は、大変興味深く引き付けられました。50万円払っても買いたいという生徒も数人いました。ちなみに、授業後に鳥居先生に聞くと、20万円までなら払うようでした。夢の「どこでもドアノブ」で夢は膨らみますね。

 贅沢品である、バックが欲しいけど高くて買えないという、鳥居先生の日常生活も踏まえて、贅沢品は価格が下がると価値がなくなるので、需要曲線は平行に近くなるといった話も、生徒には心に残ったと思います。色々と工夫をして生徒の興味を引き出す授業でした。

 授業後に、生徒に感想を聞くと、ICTを使った授業でわかりやすいと言った感想を述べてくれました。

 生徒と教師が発問と回答のキャッチボールをして、「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」や「主体的に取り組む態度」などをさらに身に付けて欲しいと願っています。

                                     校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

附属中学校合格者発表ー70人が感動の合格ー(R4.2.3)

 2月3日(木)10時、1月29日(土)に行いました附属中学校選考試験の合格者発表を行いました。

 184人の小学生の受験があり、2.63倍の入試倍率で、70人が合格して合格通知書を渡しました。

 掲示板に書かれた合格者の受験番号を発表した瞬間、合格の感動で涙を流している小学生や、保護者と抱き合っている小学生の姿がありました。

 合格者は8日(火)までに入学意思確認書を提出してもらうことになっています。

 今日の感動を忘れず、残りの小学校生活を送って欲しいと思います。

 また、結果が残念であった人も、悔しい思いで一杯だと思いますが、今日まで本校への入学を目指して頑張ってきたことに感謝しています。

 今日から、附属高校の入学者選抜の出願が始まっています。3年後に、是非附属高校への入学を目指してもう一度頑張って欲しいと願っています。

                                     校長 小倉 裕史

附属中学校3年生 半導体についての中大連携授業ー最先端の技術を学ぶー(R4.2.2)

 2月2日(火)、附属中学校3年生が、技術の時間に、兵庫県立大学高度産業科学技術研究所の渡邊健夫所長から、半導体技術の最先端について学び、勉強する目的も教えてもらいました。

 渡邊所長は、現在のS 社やA 社で使用されているスマートフォンの心臓部の半導体技術に携われており、自分が小学校の時に買ってもらった大きな回路や、スマートフォン内部の回路を生徒たちに見せて、わずか1cm2の中に昔は教室の半分くらい必要だったスーパーコンピュータが収まっているという最先端技術の興味ある話をして頂きました。

 地方の公立大学である兵庫県立大学が、このような世界の最先端の技術を持っているとは思われないかもしれないが、S-Pring8に併設した、全国の大学にはない放射光施設である「ニュースバル放射光施設」が本学にはあるからだと自信をもって語られました。

 半導体市場は現在50兆円規模であるが、10年後には100兆円規模の産業となり、最先端技術を身に付けて働くために、今勉強が必要であり、受験勉強が本当の勉強ではないと中学生に話されました。最先端技術に興味を持つ生徒たちは、熱心に話を聞いていました。

 生徒たちには、しっかり勉強して将来最先端技術をけん引する、本校のテーマである「世界のパイオニア」を目指して欲しいと思います。

                                       校長 小倉 裕史