“教育と絆”コースについて
~ 県尼発、先生への道 ~

 

県立尼崎高校教育と絆コースは将来、幼・小・中高等学校の教員・保育士を志望している生徒を対象に、教としての資質を高めるための実践的な学習に取り組んでいます。

教員採用試験に合格して、公立の小中高等学校、幼稚園の教諭また、保育園の保育士として現場で活躍している先輩たちもいます。

保育園での実習の様子   

幼稚園での活動の様子 

 

小学校での授業実習の様子

(小学校2年生・3年生実習2)

(小学校2年生・3年生実習1) 

 

4つの特徴 

1) 地域交流

尼崎の森で開催される地域イベント森のフェスタ、たそがれクリーンキャンペーン・打ち水大作戦2019への参加。また、地域の幼稚園と保育園の園児たちを招いて実施するインターピープルなど、様々な機会を利用して、地域の人との交流を図ります。

 

2) 大学連携

多くの大学の先生方による教育やコミュニケーションに関する出前講義の実施。関西国際大学では教育概論の授業を大学生と同じ教室で学びます。他にも神戸大学の生徒との交流会、関西大学のインターンシップの受け入れ、関西大学訪問など多くの大学との連携を深めています。

  

3) 小学校や幼稚園での実習

2年生の5月には、40名の生徒が市内の小学校17校に分かれて、子供クラブでの実習を行います。そして11月には近隣の小学校での授業実習を行います。毎年6つに分かれたグループで、国語・算数・理科・社会の授業を創意工夫を凝らして作り上げます。

 

実習の様子
小学校での実習 ⇒ こちら
幼稚園での実習 ⇒ こちら

 

 

 4) 尼崎の森 

尼崎の森中央緑地は、兵庫県の植物や木々を種から育て、多様な生物が暮らす森を100年かけて作っています。教育と絆コースはエリア設定型団体として参加し、指定エリアを県尼の森として植樹や間伐、除草等の作業を行い、森作りに協力しています。

  

 

先輩からのメッセージ

76回生 守本 龍人 (四天王寺大学 教育学部 進学)

私は学校教員として働くことを目標に、教育と絆コースに入学しました。幼稚園や小学校での実習を通して、教員という職を見つめ直すことができ、教員になるというモチベーションを高めることができました。私自身この3年間で成長できた点として、人前で話すことへの抵抗が減り、コミュニケーション能力が向上したことが挙げられます。たくさんの実習を重ねる中で、人と話し合う機会や、子どもたちとのふれあいを通して、自分では思いつかないようなアイデアや多様な価値観と出会うことができ、教職に関することだけではなく、人としても成長できたと感じています。私のように、教育と絆コースでの教職体験により、教職への思いが強くなった生徒や、元々は教職志望だったけど、違う職業を目指すきっかけになった生徒もいて、自分の進路を考えるにはとてもいいコースだと思います。

 

 

 76回生 上村 紅葉  (カメラのキタムラ 就職)

私は教育と絆コースに入学して様々なことを学び、成長することができました。教育と絆コースでは小学校実習や幼稚園実習など、教師や幼稚園教諭を目指している人にとってとても貴重な経験ができる実習が多くあります。私が教育と絆コースに入学し一番成長したと実感しているのは話す力です。実習だけでなく、全校生徒の前などでプレゼンをすることもあり、1年生の時はクラス内で発表するだけでも声が震えうまく話せなかった私でも、3年生での成果発表会では、全校生徒の前でも緊張することなく堂々と話せるようになりました。他にも実習ではグループ活動が多くあるため、人と話すコミュニケーション能力や協調性など、卒業してからも必要となる能力が身につきました。私はこの3年間での実習を通してさらに子どもと関わる仕事に就きたいという気持ちが強くなり、この夢を実現することができました。

 

  
 76回生 合田 心優   (尼崎理容美容専門学校 進学)

私は教育と絆コースで3年間学び、大きく成長したと思います。それは人前で話すことへの恐怖心と恥じらいが無くなった事です。教育と絆コースは教員を目指す人が多いので、人前で話せるように練習するためにテーマを決めてプレゼンをしたり、スピーチをしたりすることが多いです。その活動を繰り返すことで、いつの間にかスピーチやプレゼンをするときに緊張しなくなり、自分に自信を持てるようになりました。そのおかげか、文化祭の劇では自ら舞台に出たいと立候補する勇気も出たり、軽音部で一つのバンドのボーカルとして全校生徒と保護者がたくさんいる中で歌ったりと、中学生までの自分だったら考えられないくらい前向きに、色々なことにチャレンジすることができました。この3年間での成長は大人になっても役に立つことなので、成長できてよかったと思います。