校内支援部の担当領域
(ア)幼児児童生徒一人ひとりの障害の状態や発達段階等を把握し、個別の教育支援計画を立て、それをもとに自立活動の指導目標及び指導内容を明確にする。
(イ)教育活動全体を通して、自立活動(聴覚学習・発音発語・コミュニケーション・障害認識等)の指導が、円滑に行われるようにする。
(ウ)補聴器・人工内耳の装用状況を把握し、聴覚管理に関して、適切な指導と支援を行う。(聴力測定、補聴器フィッティング、語音検査など)
(エ)自立活動の指導を行う基礎資料として、「自立活動の領域別指導プログラム」の内容の検討を継続して行う。また、個別の指導計画と連動させ、一層の指導の充実を目指す。
(オ)聴覚障害児者に関わる情報提供を行う。
(カ)全ての教員が、聴覚に関する特別な支援や指導を行えるよう、自立活動に関する研修会等を企画し、聴覚障害教育の専門性を高める機会を設ける。
(キ)特別な支援が必要な幼児・児童・生徒のために支援会議を持ち、支援の方法について校内での共通理解を進め、必要な場合は外部機関と連携する。
聴力測定

聴力測定の目的

(ア)適切な方法で言葉や学習の指導を進めるために、きこえの状態を把握すること。

(イ)聴力が低下していないか、定期的に調べること。

(ウ)補聴器を調整する目安にすること。          の3つです。


標準純音聴力測定

  主にヘッドホンを耳に あてて測定した聴力(気導閾値)と、必要に応じて耳の後ろの骨に伝わる振動で測定した聴力(骨導閾値)の二つを測定します。

 

装用閾値測定やことばのききとり

 補聴器や人工内耳を装用した状態で、「どのくらい小さい音から聴こえ始めるか」(最小可聴閾値)や、「ある一定の大きさの音で提示された単音や言葉をどれくらいの割合で聴き取れているか」(語音明瞭度)について調べます。

聴力測定をするにあたって、補聴器が正常に働いているか調べる検査(補聴器特性検査)も実施します。 

自立活動の指導について

(ア)聴覚活用・聴覚学習

  子どもが、補聴器や人工内耳をつけて、自分から聴こうとする気持ちを育てることによって、聴覚を最大限に活用できるように支援します。

 

(イ)発音・発語

  日本語(書き言葉や話し言葉)の獲得に必要な、音韻意識の向上を目指して指導します。
  聴覚・音声器官の活用を個に応じて、行います。

 

(ウ)コミュニケーション・言葉

 様々なアプローチで言語習得を図り、話す・伝える・読む・書くなどの言語に関わる能力を高めることで、正しい日本語の獲得を目指します。

 様々なコミュニケーション手段(聴覚口話・読話・手話・指文字・筆談等)について知識を広げ、時と場合に応じて、使いこなす力を身に付けるように指導します。


(エ)障害認識Ⅰ・Ⅱ

 Ⅰ 自分の聞こえの状態を正しく認識した上で、聞こえにくい自分を肯定的に受け止め、自信を持って主体的に行動できる力を育てます。

 Ⅱ 自分の聴力及び補聴器・人工内耳の仕組みや特性について把握し、それらの管理を自分で、できるように指導・支援します。福祉制度についても、基本的なことを学ばせます。

自立活動 分野別指導プログラム
あすなろ