令和6年度の取り組み

学校見学・聴覚障害教育研修会(R6.6.20)

  学校・福祉・行政の方々に多数ご参加いただき、「本校の概要とセンター的役割」を知っていただくとともに、校内見学を通じて本校の幼児児童生徒の教育活動の様子を見ていただくいい機会になりました。研修会では姫路獨協大学の諸頭三郎教授をお招きし、「難聴児に対する合理的配慮とセルフアドボカシー」についてご講演いただきました。

 

神戸市立医療センター中央市民病院 山崎朋子先生講演会(R6.8.28)

 神戸市立医療センター中央市民病院の言語聴覚士の山崎朋子先生をお招きし、「人工内耳の基礎的な内容」についてご講演をいただきました。人工内耳と補聴器の違い等基本的な内容から最新の人工内耳やロジャー等の情報など、実際の聞こえをイメージできる内容でした。また、普段は触れることのできない内耳のインプラントや電極も実際に見ることができました。

 

高等学校養護教諭・コーディネーター等対象難聴理解啓発研修会(R6.8.29)

 県内各地から高等学校の先生方にご参加いただき、難聴生徒の困り感や支援の方法等を中心に難聴理解啓発研修会を開催しました。実際に補聴器を付けていただく補聴器体験や自分だけが聞こえにくい状況の難聴体験を通して、普段あまり困り感を出さない難聴生徒のしんどさや聞こえについて考えていただき、英語のリスニングやグループトークにおける配慮の方法についても知っていただくことができました。                                

 

岡山大学病院・松本耳鼻咽喉科 福田章一郎先生ケース会議・講演会(R6.9.20)

  岡山大学病院・松本耳鼻咽喉科の言語聴覚士の福田章一郎先生をお招きし、ケース会議と「発達障害支援から見た言語指導」についてご講演をいただきました。ケース会議では児童生徒一人一人の聞こえの状況や学校生活での注意点等をご指導くださり、講演会では聞こえにくさだけではなく発達の面からの言語指導の方法について教えていただきました。

令和6年度 保健師対象研修・連携会

令和6年度 保健師対象研修・連携会

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聴覚支援センター リーフレット

聴覚支援センター リーフレット

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聴覚支援センターとは

 姫路聴覚特別支援学校は「姫路聾学校」と称されていた時代から60年以上にわたり、聴覚障害の幼児児童生徒の教育にたずさわってきました。

聴覚障害は「情報の障害」とも言われ、近年デジタル補聴器や人工内耳の普及に伴い、通常の学校園で学ぶ聴覚障害児も増えてきており、周囲の理解や配慮が必要です。

特別支援教育の流れを受け、本校では平成22年度から「聴覚支援センター」を設置し、本校幼児児童生徒のみならず、地域で育つ聴覚障害児を支援しています。活動内容は以下のとおりです。ご周知いただき、お役にたてることがありましたら、気軽に声をおかけください。

◎早期(乳幼児)教育相談
難聴が発見された乳幼児を対象とした聴覚活用の基礎指導
その保護者を対象とした「良好な親子関係」の中で言葉をはぐくむための支援
◎学齢期教育相談
聞こえやことばに関する発達の遅れなどの問題を持つ児童生徒に対する聴力測定・言語指導
その担当教員・保護者に対する教育相談
◎通級指導
小・中学校の通常学級に在籍する聴覚障害児童生徒を対象とした
学習指導・言語指導・自立活動の指導 (週に1~2時間程度)
◎学校園への相談支援
聴覚障害児に対しての学習指導・言語指導等の手立てや視覚支援教材の紹介
教科指導の評価や進路指導に関すること
難聴理解について研修会(講師派遣)

教育支援センターのセンター的機能

 ① 早期(乳幼児)からの教育相談の充実を図るとともに、聴覚障害に関する情報の収集や提供を行う。

 ② 通級指導・教育相談等により、地域の幼・小・中・高等学校等に在籍する聴覚障害児やその家族、学校関係者への支援を行う。

 ③ 本校及び地域の聴覚障害児の交流の場を企画し、提供する。

 ④ 医療・福祉等の関係機関との連携を深める。

 ⑤ 難聴学級や通級児童生徒の在籍学級の担任等を対象にした聴覚障害教育に関する研修会を開催する。

 ⑥ 地域社会との交流を深め、聴覚障害児教育の理解や啓発活動を行う。