2022年9月の記事一覧

明石公園の植物の多様性を高める草刈り、明高生が呼びかけ。30人の参加で大成功!

神戸新聞明石版9月27日付

明高生が市民に呼びかけ

 この取組は、明石高校理数探究類型2年生の生物班が、「明石公園魅力UP大作戦」の一環として市民に呼びかけて実現したものです。当日は、他校生を含む高校生9人と市民の合計30人が参加しました。

対象エリアの植物について発表し学習

 今回の草刈りの対象は、野草観察エリアとして提案している稲荷曲輪と子どもの小川周辺です。

 植物の多様性を高める草刈りの方針は、在来種を脅かす外来種を駆除し、大きくなりすぎる在来種を適度に刈り込んでコントロールすることです。そのためには、対象区域に生育する植物についての学習が必要です。

 用意したスライドを使って、この区域に生育する30種類ほどの草花について説明し、独自スマホアプリの学習機能を使って、学習しました。

 

 

 

 

 

 

市民と一緒に草刈り

 現地では、まず、植物の詳しい人から、説明を受けました。しっかり、草刈りの方針を理解して上で、みんなで力を合わせて、草刈りをしました。

 

 

 

 

 

 

市民の感想

  • 明石高校の生徒たちが主体になって、公園協会、大学の先生、一般参加者で、みんなで作り上げる輪が素晴らしいと思います。そして、楽しいです!!
  • 高校生主体の活動というのが素晴らしい。未来を感じます。皆で盛り上げていきましょう!
  • まずは、植物をよく見るところから、と改めて思いました。次世代につなげて欲しいです。
  • 大変重要な取り組み、継続することが大事ですので、がんばって下さい!
  • 昨年の取組を引き継ぎ、きちんと実行されてるところが素晴らしいですね。地元の貴重な公園の自然環境を守るために、今後もがんばって欲しいと思います。
  • ありがとうございました。会議場でのレクチャーの時から、高校生の皆さんの取組に頼もしさを感じていました。そして、実際の草刈りの場で、さらに……。若い力は素晴らしいし、市民とともに……の光景は美しかったです。「次世代につなぐ」と言ってきた私たちですが、「次世代がつなげてくれる」と実感させて頂きました。

 

「明石公園応援隊(仮称)」の結成総会と、明石公園の植物の多様性を高める草刈りへのご参加のお願い

 明石高校の理数探究類型の生物選択者のグループが提案している「明石公園の魅力UP大作戦」の一環として、明石公園内に野草観察エリアを設置してもらい、従来の一律の草刈りではなく、植物の特性に配慮して、多様性を高める丁寧な草刈りを実施します。

 また、このような取組を恒常的に行うために、「明石公園応援隊(仮称)」を立ち上げることを、生徒が呼びかけています。

 つきましては、明石公園応援隊(仮称)」の結成総会と、明石公園の植物の多様性を高める草刈りにご参加頂きますよう、ご案内いたします。

 記

 1. 日時

2022年9月25日(日曜日)9:00~12:30

2. 場所

  • 結成総会と草刈りに先立つ学習と方針提起……明石公園管理事務所大会議室
  • 自然観察エリアの草刈り……稲荷曲輪一帯、子どもの小川一帯

3. 時程(現時点での案です。今後変更になる可能性があります。)

  • 9:00~9:30 経過説明と明石公園応援隊結成総会
  • 9:30~10:15 稲荷曲輪、子どもの小川で観察できる植物の学習
  • 10:15~10:30 草刈りの方針と方法の説明
  • 10:30~10:50 休憩して、現地に移動
  • 10:50~11:10 フィールドワーク(草刈りの方針実地説明+写真撮影)
  • 11:10~12:30 草刈り

4.参加申し込み

  岩崎までメールでご連絡ください。メールアドレス:s649913@hyogo-c.ed.jp

5.連絡先

  明石高校(078-911-4376)担当 岩崎善行・野内仁輝

明石公園応援隊(仮称)結成の呼びかけ

私たちについて

 私たちは、明石高校理数探究類型の2年生です。昨年度から課題研究(12人)で明石公園の植物について研究し、その結果に基づいて、「豊かな自然を活かして明石公園の魅力UP大作戦」を提案しています。

 明石公園は自然の宝庫・奇跡のような場所

 明石公園は、明石市民、兵庫県民の宝です。面積54.8ヘクタール(東京ドームの12倍)の広大な面積を擁し、都市公園でありながら、草地、湿地、疎林、石垣など多様な自然環境が存在しており、私たちの研究で437種類(9月6日現在)の野草や樹木が確認されています。多様な生き物の宝庫であり、明石駅前という立地を考えると、奇跡のような場所です。

 再開発を巡って大きく揺れている明石公園

 今、明石公園は再開発を巡って大きく揺れています。4年間で1687本もの樹木が伐採されたことで、様々な議論が沸き起こり、現在、明石公園の在り方を巡って、兵庫県が検討委員会、明石市がプロジェクトチームを結成し、市民・県民と共に議論が行われています。

 私たちは、明石公園の運動施設や歴史的資産に加えて、豊かな自然を活かすことで、明石公園の魅力を向上させることができると考えています。

 「明石公園の魅力UP大作戦」をみんなの力で

 野草観察エリアを設置してもらい、以下のような活動を進めましょう。

 ① 植物の多様性を高める丁寧な草刈りの実施

 ② 植物の説明板や、樹木の銘板を作成し、設置

 ③ 自然観察会や学習会の実施

 ④ 明石公園全域のゴミ拾い・美化

 皆さんのご参加を呼びかけます

 明石高校の12人の生徒では微力です。明石市内の高校生が力を合わせ、さらに、明石市民の方々と一緒に取り組みを進めることができたら、明石公園の魅力を大きく向上させ、それを全国に発信することができると思います。

 ご一緒に「明石公園応援隊」(仮称)を結成し、「明石公園の魅力UP大作戦」を進めていきましょう!

呼びかけ人

 黒木佳乃 (課題研究「明石公園の植物の研究」班 代表 明石高校理数探究類型2年生)