2023年4月の記事一覧

【校長室の窓】第47回入学式 式辞

相生湾を臨むこの閑静な高台に、爽やかな風が吹き渡り、木々の緑に、力強い春の息吹を感じる今日の佳き日に、PTA会長の土井様をはじめ多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、兵庫県立相生高等学校第四十七回入学式を、挙行できますことを、心よりうれしく思います。ただいま入学許可しました、二百一名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

新入生の皆さんが過ごしてきた中学校生活は、まさにコロナ禍の三年間で、あらゆる教育活動が大きく制限された中で行われてきました。

しかし、これからは、コロナの様々な制約がなくなり、学校もだんだんと本来の姿に戻ってくることになります。今、新入生皆さんは、これからの高校生活に、大きな夢や希望に胸を膨らませていることと思います。

どうか、今の決意や気持ちとともに、ご家族をはじめ、これまでお世話になった方々への感謝の心を忘れず、この相生高校で充実した高校生活を送ってください。私たち教職員は、皆さんの高校生活を全力でサポートしていきます。

さて、本校は高度経済成長という社会背景の中、地元地域の熱い思いが実り、昭和52年に開校し、今年、創立47年目を迎えました。校訓の「自律 創造 敬愛」の精神を基調として、こころ豊かな人間性を養い、主体的に学ぼうとする意欲、激動する社会変化に柔軟に対応する力を培い、地域社会や国際社会に貢献できる人材の育成を目指し、国内外に多数の優れた人材を輩出してきました。皆さんは、この歴史と伝統ある相生高校の第47回生としての誇りを胸に、常に志しを高く持ち、夢の実現、目標の達成に向けて成長し続けて欲しいと思います。本校が掲げる「相生高校から世界へ」というスローガンのように、まずは、大きな夢と目標を持ってください。

皆さんにこれから始まる高校生活で実践してほしいことが三つあります。

一つは、色々なことに積極的にチャレンジすることです。

変化が激しく予測のできないこれからの社会に柔軟に対応し、たくましく生き抜くための力を身につけるために、本校では、その基盤となる学力の向上はもとより、これから必要とされる、自ら考え、主体的に学び、行動したり、自らの考えを表現したりする力を育てるための探究活動、他者と協力して物事を成し遂げる充実した学校行事や地域社会と協働したボランティア活動など、数多くの学びのしかけを用意しています。

教科の勉強だけではなく、部活動やこうした様々な活動に、ぜひ積極的に参加して自分の可能性を広げて欲しいと思います。

二つめは、とことん考えたり、調べたりする習慣を身につけることです。授業で疑問に感じたことやニュースで気になったことなどをそのままにせずに、納得できるまで調べたり、質問したりするなど追求してください。また、物事が思い通りにうまくいかなかったときに、原因がどこにあるのか、うまくいっている人と何がちがうのか。あるいは課題を解決するために、どうすればいいのか。原因や方法、手段を考えたり、さらに良い方法がないか調べたり、工夫したりすることです。自分の人生をどう生きるか決めるのは最終的に自分しかありません。間違った判断をして後悔することがないように、そして自分の夢を実現するために、調べたり、考えたりすることを面倒と思わず、地道に粘り強く物事に取り組む力を養ってください。

 三つめは、他者のため、あるいは社会のためという視点をもって行動できる人になって欲しいということです。そのために、周囲の人と協力したり、協力してもらったりしながら物事に取り組むことです。人は一人では生きていけません。現在の社会はどんな仕事も周りと協力しなければ何かを成し遂げることはできません。相手に自分の気持ちや考えていることをきちんと伝えたり、逆に相手が自分に伝えようとしている気持ちや事柄をきちんと理解したりできる力が必要です。一言でいえばコミュニケーション能力ということになります。

 高校生活をとおして、できる限り多くの人と積極的に関わり、協力して物事に取り組む経験を積み重ねることで、周囲への気配りや配慮ができる人に成長してください。

 本校での3年間の学びの中で、多くのことに積極的にチャレンジしながら、考える力と人とかかわる力をしっかりと身につけてください。そして自分の夢の実現のため、そして社会のために、どんな困難に直面しても諦めることなく、知恵と勇気を振り絞り、仲間と協力して克服し、自己実現するとともに社会に貢献できる人になって欲しいと願っています。

最後になりましたが、保護者の皆様にお願いがございます。高校の3年間は、人生の方向を決定する本当に大切な期間になりますが、多感な思春期のお子様にとって、悩みや苦しみが大きい時期でもあります。私たち教職員は、お子様が自らの未来を、自らの力で切り拓いていけるように、全力でサポートし、指導に当たっていきます。そのためには、学校と家庭の緊密な連携が欠かせません。どうかご支援、ご協力賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 新入生の皆さんの相生高校での生活が、新たな出会いと発見に満ちたものになることを、そして、笑顔と感謝に満ちあふれた充実した毎日であることを、心より祈念して、式辞といたします。

【校長室の窓】1学期始業式 式辞

皆さんおはようございます。

いよいよ令和5年度(2023年度)がスタートしました。2年生、3年生への進級おめでとうございます。3年生の皆さんは、限られた時間を有効に使えるように計画的に進路実現に向かって努力してください。2年生の皆さんは、中心学年として、学校行事等での活躍を期待しています。また、今日の午後には、1年生が入学してきて先輩になります。後輩の良きお手本として、格好いい先輩になってください。

この3年間、皆さんの学校生活に大きな影響を及ぼしてきた新型コロナウイルスも5月8日からは感染法上の分類が2類相当から5類になり、様々な制約がなくなります。すでにマスクの着用は個人の判断でということになっています。これからは社会も学校も段々と本来の姿に戻ってくることになります。

しかし、コロナ禍の3年間で社会は大きく変わりました。ICTの活用が急速に進み、人工知能(AI)技術も急速に進化を続けています。最近では「チャットGPT」という対話型ソフトについて、文部科学省が学校向けの取り扱い指針を作成するという話題が報道されていました。コロナ禍で外国への行き来は、止まっていましたが、ICT機器の進歩や今なお続くウクライナ戦争の影響など、世界との距離はさらに縮まり、グローバル化が進展したようにも感じます。

みなさんは、これから、こうした急速に変化し、進化する社会で生きていくことになります。社会の変化や進歩に柔軟に対応し、適応していかなければなりません。

高校の3年間は、そのための力をつけるための本当に貴重な時間なのです。日本中が盛り上がったWBCでMVPとなった大谷翔平選手は、今回の大会でMVPをとるということを高校3年生のときに目標に上げていたそうです。ただ、ただすごいとしか言いようがありませんが、皆さんも、夢を実現するために明確な目標を設定して地道に努力を重ねていけば、なりたい自分に近づいていけるはずです。

みなさんは、今、充実した高校生活を送れていますか?

明確な夢や目標は、持っていますか?

まずは夢や目標を持つことです。そして、その実現のために、今の自分が、もうちょっと頑張ればできる小さな目標を決めて、それをこつこつと続けることが大事です。

自分で決めたことをやり続けて、その成果を感じることができれば自信になります。自信がつけば楽しくなってきます。

楽しくなればさらに頑張ってみようとなって良い循環が生まれます。

そのためには、欲張りすぎない計画を立てることです。欲張り過ぎると続かなくて、自信をなくすことになってしまいます。

野菜や花など植物を栽培するときに早く大きく育てようとして肥料や水をたくさんやってもうまくいきません。最適な量を適切にやることで植物が育っていくのと似ているように思います。みなさん一人一人に自分に合った最適な努力目標の設定があると思います。それを早く見つけて自信を育ててください。

みなさんは、人生で、今がもっとも成長できるときだと思います。自分の力を信じて、あせらず、諦めず、丁寧に、たとえゆっくりでも確実に自分の成長が実感できるように努力を続けてください。

学校では、たくさんの人が一緒に生活しています。みんなが安心して過ごせる居心地のよいクラス、学校にするということを意識して、皆さん一人一人が、周りへの気配りや配慮ができる人になって欲しいと思います。一人で頑張ることはとてもしんどいことですが、みんなで頑張ることでしんどいことも乗り越えることができるようになります。

お互いが切磋琢磨しながら成長していけるようなクラス、学校になるように協力して欲しいと思います。

みんなで協力して笑顔と感謝のあふれる学校にしていきましょう。

相生高校で、皆さんが成長してゆく姿を見せてください。楽しみにしています。

【校長室の窓】3学期終業式 式辞

 皆さんおはようございます。

 いよいよ令和5年度(2023年度)がスタートしました。2年生、3年生への進級おめでとうございます。3年生の皆さんは、限られた時間を有効に使えるように計画的に進路実現に向かって努力してください。2年生の皆さん は、中心学年として、学校行事等での活躍を期待しています。また、今日の午後には、1年生が入学してきて先輩になります。後輩の良きお手本として、格好いい先輩になってください。

 この3年間、皆さんの学校生活に大きな影響を及ぼしてきた新型コロナウイルスも5月8日からは感染法上の分類が2類相当から5類になり、様々な制約がなくなります。すでにマスクの着用は個人の判断でということになってい ます。これからは社会も学校も段々と本来の姿に戻ってくることになります。

  しかし、コロナ禍の3年間で社会は大きく変わりました。ICTの活用が急速に進み、人工知能(AI)技術も急速に進化を続けています。最近では「チャットGPT」という対話型ソフトについて、文部科学省が学校向けの取り扱い指針を作成するという話題が報道されていました。コロナ禍で外国への行き来は、止まっていましたが、ICT機器の進歩や今なお続くウクライナ戦争の影響など、世界との距離はさらに縮まり、グローバル化が進展したようにも感じます。

 みなさんは、これから、こうした急速に変化し、進化する社会で生きていくことになります。社会の変化や進歩に柔軟に対応し、適応していかなければなりません。

 高校の3年間は、そのための力をつけるための本当に貴重な時間なのです。日本中が盛り上がったWBCでMVPとなった大谷翔平選手は、今回の大会でMVPをとるということを高校3年生のときに目標に上げていたそうです。ただ、ただすごいとしか言いようがありませんが、皆さんも、夢を実現するために明確な目標を設定して地道に努力を重ねていけば、なりたい自分に近づいていけるはずです。

 みなさんは、今、充実した高校生活を送れていますか?

 明確な夢や目標は、持っていますか?

 まずは夢や目標を持つことです。そして、その実現のために、今の自分が、もうちょっと頑張ればできる小さな目標を決めて、それをこつこつと続けることが大事です。

 自分で決めたことをやり続けて、その成果を感じることができれば自信になります。自信がつけば楽しくなってきます。

 楽しくなればさらに頑張ってみようとなって良い循環が生まれます。

 そのためには、欲張りすぎない計画を立てることです。欲張り過ぎると続かなくて、自信をなくすことになってしまいます。

 野菜や花など植物を栽培するときに早く大きく育てようとして肥料や水をたくさんやってもうまくいきません。最適な量を適切にやることで植物が育っていくのと似ているように思います。みなさん一人一人に自分に合った最適な努力目標の設定があると思います。それを早く見つけて自信を育ててください。

 みなさんは、人生で、今がもっとも成長できるときだと思います。自分の力を信じて、あせらず、諦めず、丁寧に、たとえゆっくりでも確実に自分の成長が実感できるように努力を続けてください。

 学校では、たくさんの人が一緒に生活しています。みんなが安心して過ごせる居心地のよいクラス、学校にするということを意識して、皆さん一人一人が、周りへの気配りや配慮ができる人になって欲しいと思います。一人で頑張ることはとてもしんどいことですが、みんなで頑張ることでしんどいことも乗り越えることができるようになります。

 お互いが切磋琢磨しながら成長していけるようなクラス、学校になるように協力して欲しいと思います。

 みんなで協力して笑顔と感謝のあふれる学校にしていきましょう。

 相生高校で、皆さんが成長してゆく姿を見せてください。楽しみにしています。