環境建設工学科長&愉快な先生たち
環境建設工学科 3年現場見学
こんにちは。はじめまして。環境建設工学科の愉快な先生「ハッピー」です。
今回、環境建設工学科の3年生対象の現場見学会が実施しましたのでその報告をします。
3年生は毎年1回、現場見学に行っています。今回は、午前中に「土木」の現場として太子町内に新たに作られる道路の見学と、たつの市で完成した令和跨線橋(JRに架かる陸橋)を見学しました。また、午後からは「建築」の現場として、姫路市にある市営住宅建替え工事を見学しました。
土木の現場では、JR網干駅の近くに幹線道路を分断する、通称「開かずの踏切」があるため、平日は車の大渋滞が発生しています。今回の道路はその渋滞を緩和するために新しい道路を作っていることを聞き、生徒達も改めて「土木工事」は人々を便利にし、社会貢献にも大きく関わる仕事であることを実感したようです。また、建築の現場では実際に工事を行っている建物内も見学させていただき、完成後は壁や床などで隠れてしまう部分も見学する機会があったため、生徒達は非常に興味深く見学していました。
土木・建築の授業には「施工」という工事現場での流れや仕組みを学習する科目がありますが、普段工事現場に入ることができない生徒達にとっては、理解しにくい科目の1つになっています。しかし、今回の現場経験を通じて、教科書だけでは分かりにくい部分も実際の目で見て、確認することで、さらに理解が深まり、「こういうことだったのか!」という、色々な「気付き」があったようです。非常に有意義な1日となりました。
環境建設工学科 授業の様子(工業技術基礎)
しばらく更新できていませんでしたが、ようやく落ち着いたので再開します!
タイトルも新しく「環境建設工学科長&愉快な先生たち」でブログを更新していきます。
第1回目は1年生の授業「工業技術基礎」の様子です。現在は図面を描くために必要な線の練習を行っています。本学科は2年生から建築類型と都市計画類型に分かれて専門教科を学びますが、1年生の間は工業に関する基本知識や技術を習得するための勉強をしています。現在はパソコンを使って図面を描くことがほとんどですが、授業では「手描きの大切さ」を重視しています。何枚も何枚も手描きで図面を描いていると、間取りや納まりといったものを自分の「手」が覚えてくれるのです。私自身も高校、大学生の頃はたくさんの図面を描きながら「しんどいなあ」と思うこともありましたが、民間企業で働いていた時に、手描き経験の大切さを身をもって感じました。最近では色々な事情で仕上げる図面枚数も減ってきましたが、環境建設工学科の生徒たちには手描き図面の経験をしっかりと積んでもらいたいと思います。
環境建設工学科 科集会
今年度初めてとなる環境建設工学科 科集会を開きました。この科集会は昨年度から行っているのですが、1年生から3年生まで環境建設工学科の生徒全員がアセンブリホールに集まり、生徒代表者や教員からの講話を聴くというものです。なぜ昨年度から行っているのか?それは就職・進学先が決まった3年生から、後輩たちにメッセージを伝える機会を与えたいという思いから、新しい試みとして取り組んでいます。就職試験に必要な面接対策はいつから行えばよいのか、公務員試験対策として行ったことは何か、進学者はどのような教科を勉強したのかなど、進路が決定した3年生自らが後輩たちに話をすることが一番心に届くはずです。3年生の代表者は後輩たちの前でしっかりと話をしてくれました。また1・2年生の代表者は、今年度頑張ったこと、来年度取り組みたいことなどを発表してくれました。新型コロナウイルス感染症対策のため、換気を行い室温が低く寒かったと思いますが、環境建設工学科の生徒たちは無駄話をせず、時にはメモを取りながら真剣に話を聞いていました。
令和3年度 建築専門分科会製図コンクール
12月10日に開催された兵庫県建築専門分科会製図コンクールにおいて、本校3年 建築類型の髙尾和花さんが優秀賞、大澤育也くんが佳作に選ばれました。このコンクールは兵庫県内にある建築系学科を有する学校の生徒たちが参加するもので、毎年12月に開催されます。
3年生の課題内容は、鉄骨で造られた店舗付事務所のカナバカリ図をトレースするというものです。カナバカリ図とは建物の一部を垂直に切断して、建物の高さや使用されている材料等を細かく記入した断面図の詳細版になります。環境建設工学科 建築類型の生徒たちは製図コンクールの締切りに間に合わせるため、毎日遅くまで図面と向き合う日々が続きました。
そのなかで2人の生徒が入賞したことは大変嬉しいことです。さらに私が嬉しいと思うのは、生徒全員が最後まで諦めることなく、提出日をしっかりと守り課題を仕上げたということです。そんな生徒たちの一生懸命な姿に強く心を打たれました。
(追加報告!)
2年 建築類型の有末妃那さんと横林寛大くんの2名も、製図コンクールにおいて佳作に選ばれました。課題内容は木造2階建て小住宅設計図の断面、立面図のトレースです。線の種類と太さを使い分け、文字や数字を丁寧に書き入れました。来年はさらに上位を目指してくれることを期待しています!
ゆうゆうの森 完成式
3年生の課題研究授業で行っている「西播磨文化会館 ゆうゆうの森づくり」において、今年度の事業が終了し、12月2日に完成式典が執り行われました。
この事業は平成22年度より西播磨文化会館と龍野北高等学校が行っている連携事業のひとつで、本校1期生から継続し、今年で12年目になります。テーマを決めて作業を行うのですが、一昨年の「早春」、昨年の「三夏」を継承し、今年度は「早秋」にテーマを定めました。早く綺麗な紅葉を見たいという思いから生徒たちが考えたものです。9月から作業に取り掛かり、地面を平らに均しコンクリートで歩道を作り、レンガを積み上げるなどの作業を行いました。また秋になると赤い実をつけ紅葉が美しいナナカマドの樹木、草花は宿根バーメナを植えました。
また、人々が集える場としてコンクリートの土間を敷設し、憩いの場を設けました。完成式典には様々な方が参加していただき、盛大な式典となりました。