活動報告 SNR78
3日目の行程その2
最終日、最後の活動は相馬市総合福祉センターで、地元の3つの高校から参加してくれる高校生との交流でした。
お互いの活動紹介を披露した後、グループでテーマを決めて意見交換をしました。チームHYOGOメンバーがこの3日間に訪問した所や感じたことを伝えると、福島の高校生から「その場所には行ったことがない」「兵庫県の高校生の方が原発問題などよく知っている」などの発言が飛び出したり・・・。確かに相馬市は福島県の北に位置しているので、遊びに行くのも英検の2次試験を受けるのも、お隣の宮城県仙台市(電車で1時間)に行ってしまうそうです。
地震や原発の話をした後は、各グループ部活の話や方言の話などで盛り上がっていたようです!
なかなか出会うこともない、福島と兵庫の高校生。異文化交流(?)できたでしょうか。
※2日目の夜のセッションの様子がテレビで取り上げられました。
【NHK】
【福島テレビ】
県外の高校生に経産省・参事官が出前授業《福島第一原発・処理水海洋放出》理解の醸成は正しい知識から
3日目の行程その1
記事が前後しますが、昨日の最終日も濃密な1日を過ごしました。
おいしい福島の海の幸を使った朝食をいただいたあとは、相馬市観光協会の大谷さんより、福島の漁業についてのお話がありました。温暖化の影響か、いまはフグがよく獲れるそうです(なんと下関の3倍の水揚げ量!)。ただ、もともとフグが獲れるところではなく調理人がおられないそうで、勉強中とのことです。
場所を相馬双葉漁業協同組合に移し、施設の見学。ちょうど処理水の海洋放出の日だったのですが、荷揚げやセリなど活気あふれる様子を見せて頂くことができました。漁業従事者の方は若い方も多いそうで、作業用のつなぎもカラフルでおしゃれになってきているとのことでした。
漁協には収穫した魚の放射線検査をする施設があり、国の基準より厳しい基準で1魚種1検体で検査されているそうです。
またまたバスで移動し、昼食会場へ。
ホテルスタッフの井島さんから地域づくりのお話を聞きました。
県外から観光に来てもらうために、「若者たちが何をしたいのか?」ということをテーマに、真っ暗な小島で星を見る、親子でカニつり、窯でピザ焼きなど、色々なイベントを作っておられるそうです。
お昼ご飯のお弁当をいただいた後は、いよいよ最後の活動へ出発です。
福島から帰ってきました
怒涛の3日間も終了し、24日の19時過ぎに無事に伊丹空港に帰ってきました。
伊丹空港近辺の雷雨のため、ひとつ前の便は名古屋空港へ。ひとつ後の便はキャンセルとなりました。私たちの乗る飛行機も名古屋に到着かキャンセルになる可能性大と言われましたが、なんとか帰りつくことができました。
ニュースでは処理水の海洋放出が報道されています。鳴尾メンバーも、自分で見て聞いたことを、遠いどこかの出来事ではなく、自分ごととして色々と考えた内容をアウトプットしていきたいと思います。
2日目の行程その3
各所でのメンバーからの質問が絶えず、押しに押した2日目。
晩御飯後の対話は経済産業省資源エネルギー庁 廃炉汚染水対策官の木野 正登さんです。
ジオラマを使いながら今回の処理水の話をして頂き、質疑応答。ここでもチームHYOGOメンバーからの質問は尽きません。明日から放出予定の処理水について、自分たちなりの考えを出そうと一生懸命でした。
1日の振り返りが終了したのが22時前!
モヤモヤとした思いはまだまだ晴れないかもしれませんが、お風呂に入って頭の中をスッキリ整理します!
2日目の行程その2
昼食後は、浪江診療所で看護師として働く吉田さんとの対話から始まりました。被災者の健康を守る方法は、病院で診療することだけではないと知ることができました。
その後は、アートを通して震災を語り表現する「おれたちの伝承館」の見学。午前に訪れた伝承館とはまた違ったベクトルの伝承館で、アーティストの方からその作品への想いも教えていただきました。
次は、小高パイオニアヴィレッジにて代表の和田さんとの対話です。福島に課題が山積みである現状を、ここにしかないビジネスがあるとポジティブに捉え、自立した地域社会の実現のために事業を創出する活動をされています。
様々な立場の方からお話を聞く中で、同じ物事に対しても立場によって捉え方や考え方が大きく変わることを感じたのではないでしょうか。