令和6年度 第46回卒業証書授与式
2月28日(金)第46回卒業証書授与式が行われました。
朝は、雨がパラパラと降っていましたが、なんとか持ちこたえ、
少し暖かい気候でした。
46回生の卒業記念品の校名板です。
西門に飾られる予定です。
学校長 式辞
季節は確実に冬から春へと移りつつあります。
甲子園浜から漂う潮の香りにも少しずつ春の息吹を感じられる今日の佳き日に、
PTA会長 西本理恵様をはじめ、ご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜わり、
兵庫県立西宮今津高等学校第四十六回卒業式を、皆様のご協力により、
挙行できますことを心からうれしく思います。高い所からではございますが、厚くお礼申し上げます。
さて、第四十六回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
中学校時代にコロナ禍を経験し、三年前の四月に、期待と不安で胸を一杯にしながら入学した皆さんが、
今日晴れて卒業を迎えることとなりました。
かけがえのない三年間の思い出が、次々に思い起こされていることと思います。
私は二年前の四月に着任し、四十六回生の皆さんとは二年間、
一緒に本校での生活を送りました。本校は総合三科目を中心に発表の機会が多いですが、
特に四十六回生の三年次生はテーマも多種多様で、大変興味深かったです。
そのレベルの高い発表は、まさに本校のキャッチフレーズ「好きを力に変える」ことを体現していました。
また、今年度の文化祭ではキャッシュレス決済を導入して、
三年次生の各クラスがメニューや宣伝などに工夫を凝らした模擬店を出店し、
大いににぎわいました。文化祭に引き続き、体育大会でもクラスTシャツを着用して
クラス対抗綱引きに全力で取り組む様子は、クラスの団結力を強く示したとともに、
最高年次としての模範的な姿となりました。
皆さんが飛び立とうとしている社会は、AIの急激な進化など技術革新が目覚ましい超スマート社会です。
そこでは人間の働き方や生き方を含めた社会の構造が激しく加速度的に変化していきます。
また、コロナ禍や地震、異常気象など「VUCAの時代」といわれる、
将来が不透明で予測困難な時代になっています。このような時代に求められる能力は、
課題を敏感に見出す力であり、その原因を論理的に分析する力であり、
創造力豊かに物事を企画する力です。また、先を見通す力や、
多くの要素の中で何が重要かを判断するバランス力、そして、自分の考えを周囲に発信して説得する、
いわゆる発表力も大切になるでしょう。このような力は、全て皆さんが総合学科の学びの中で、
培ってきたものです。校訓「自律・協同・創造」に基づく調和のとれたこころ豊かな人間の育成を追求する中で、
皆さんは成果をあげ今日ここに卒業を迎えました。
その努力と精進に対して、心から賛辞と祝福を送ります。
皆さんの旅立ちに際し、三つ伝えたいことがあります。
一つ目は、挑戦する気持ちを持ち続けてほしいということです。
挑戦することによる未成功体験の勧めについては、これまでも何度となく話をしてきました。
できないと諦めるのではなく、一時的な頑張りでもなく、
辛抱強く長期的にやり抜くことが大切です。思いどおりの結果が出なくても、
挫折を経験したとしても、その経験から何かを学んで何度でもやり直せばよいのです。
必ず成功するとは限りませんが、成功に向けて挑戦した人にしかチャンスはやってきません。
そして、苦難を乗り越えて成功した時の達成感や感動が自信につながり、
人間的に一回りも二回りも大きく成長することになるのです。
二つ目は、たくましさとしなやかさを身につけてほしいということです。
皆さんはスマートフォンが近い将来消えてなくなるかもしれないという話を知っていますか。
ITなどの主要産業を展望する調査報告書によると、
現在、国内全世帯の約90%に普及しているスマートフォンは、近い将来新たなデバイスに取って代わられ、
2050年には0%になるとの予測が出ています。それくらい今は変化のスピードが速い時代なのです。
皆さんには、困難に直面しても決して諦めず、多様な人々と接する中で価値観を認め合い、
対話を続け変化に対応できる力、つまり次々と目の前に現れる何事に対しても常にアップデートして、
前例に捉われずたくましくしなやかに生きていく姿勢が必要になります。
三つ目は、決して一人で悩まないということです。皆さんはこれから新しい環境の中で、
壁にぶつかったり、くじけそうになったりするかもしれません。新しい環境が想像していたものと違う、
人間関係がうまくいかないなどは、多かれ少なかれ誰しもが経験することです。
大切なことは自分一人で悩まないことです。周囲に助けを求めることをためらわないでください。
特に高校時代の友人は遠慮なくアドバイスをくれる生涯の友になるはずです。
本校で共に学んだ三年間、ここに築かれた人と人の絆はまちがいなくかけがえのない宝です。
生涯にわたり大切にしてほしいと思います。そして、今後も出会いを大切にしてください。
社会や組織は、多くの人々の協力によって支えられており、自分ひとりの力では何もできません。
ぜひ多くの仲間と出会い、豊かな人生を送ってください。
結びに、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。
教職員を代表いたしまして、心からの敬意とお祝いを申し上げます。
皆様がこれまで、限りない愛情を注ぎ、育んでこられたお子様の巣立ちに際して、
万感の思いでおられるのではないかと、拝察いたします。
本校では、この三年間、教職員一丸となって、全力でお子様の指導、支援に当たって参りました。
保護者の皆様方には、深いご理解と温かいご支援をいただき、心から感謝申し上げます。
今後も引き続き、お力添えのほど、よろしくお願いいたします。
別れのときが近づいてまいりました。二百十五名の卒業生の皆さん一人ひとりが、
それぞれの世界に向けて力強く旅立ち、その前途が洋々たることを心より祈念して式辞といたします。
今回、退場曲は吹奏楽部が生演奏をしました!
卒業おめでとうモメ~としーがるくんも申しています。
46回生のみなさまの今後のご活躍を楽しみにしています。
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3/10 更新
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