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令和6年度2学期始業式が行われました

 9月2日(月)2学期始業式がオンラインで行われました。

放送で集会をしたことはありましたが、オンライン会議を使って始業式を行ったのは(おそらく)初めてです。
音声トラブルなどはありましたが、無事すべての行程を終えることができました。

 

校長挨拶

夏休みはどうでしたか。夏期講習や部活動、他にもフィールド科学実習に参加した人もいましたね。それぞれ猛暑に負けることなく充実した夏休みを過ごしてくれたことと思います。

 2学期始業式の今日私がお話することは3つあります。

 1つ目は、「災害に備える」ということです。

 昨日9/1は防災の日でした。今から101年前の1923年に関東大震災が起きました。ちょうど昼時に震度は6で10万人以上の人々が犠牲になったと言われています。その後は、阪神淡路、東日本、熊本、今年は1月の能登半島、8月には宮崎や神奈川で大きな地震が起き、8/8には1週間ほど「南海トラフ地震臨時情報」が発表されました。先週からは、迷走した台風10号の影響により、各地で被害を受けています。災害はいつ起きるかわかりません。災害に備えて、登下校中のハザードマップの確認や防災・減災グッズの準備をしましょう。

 また、災害の直後には、再び起きるかも知れないという不安や、状況を把握したいという思いが強くなるため、「○月○日に震度○の地震が起きる」などデマやフェイクニュースが広まりやすくなります。冷静に真偽を見極める必要があります。

 2つ目は、この夏の大きなイベント「パリオリンピック」についてです。

 連日テレビでいろいろな競技が放送されていました。オリンピックでしか見ないような競技もありましたが、前回の東京オリンピックは無観客でしたので、やはり選手にとって応援の力は大きいと感じました。皆さんは何が印象に残っていますか。私は、男子体操競技団体の逆転金メダル、男子バレーボールのあと1点が遠かったことや男子バスケットボールのあと数秒での勝ちを逃したこと、金メダル確実といわれた阿部詩選手の敗退などに勝負の厳しさを感じるとともに、最高の舞台で最大限の力を発揮しようとする姿に、心を揺さぶられました。

 ただ残念なこととして、誹謗中傷が問題になりました。8500件を超える心ない言葉が、選手や関係者に向けられたのです。激励や応援は力になりますが、過熱してその人の価値観や正義感で攻撃することは問題です。

簡単に投稿できるからこそ、投稿前に読み返すことや他者を尊重する意識は最低限必要です。SNSが進歩した今日、誰でも誹謗中傷の加害者になってしまう可能性があることをいつも心に留めておかなければなりません。

 3つ目は、「パリパラリンピック」についてです。

 8/28から9/9までまさに今行われています。私はその前哨戦でもある世界パラ陸上を5月に神戸のユニバー記念競技場で見ましたが、競技用車いすのスピードに驚いただけでなく、持てる力を最大限に活かそうとする選手たちのエネルギーに圧倒されました。

パラリンピックの元となる大会を創設したパラリンピックの父とされるルードウィッヒ・グッドマン医師の言葉に、「失ったものを数えるな、残された機能を最大限に生かそう」とあります。

 女子走り幅跳び(義足の部)で、世界選手権優勝経験もあるパラリンピック5大会連続出場の中西麻耶選手は、集大成として臨んだ今回、7位入賞という結果でした。彼女は次のように話しています。

 「逆境を嘆くのは簡単だが、嘆いている時間は時間が止まっていて、前に進めない。今の環境でできることに工夫して取り組むことが逆転につながる」と。これらの言葉は、パラスポーツ選手に限らず誰にでも当てはまります。何事も「できない理由を数えるな。できる方法を考えよ」ということにならないでしょうか。

 最後になりますが、1学期終業式では、ティモンディ高岸宏行さんの言葉から「やれば成長する」という話をしました。成果がいつ出てくるのかはわかりませんが、まずやることから始めるために、「心のスイッチ」を押してほしいのです。2学期は、体育大会をはじめ2年次生は修学旅行など様々な行事があります。一つひとつにていねいに向き合って、自分が成長するチャンスにしてください。

校歌斉唱

表彰伝達

生徒会からの連絡

生徒会からは、体育大会についてと生徒会選挙について連絡がありました。

今日はこの後、3年生は集会、1、2年生は課題考査が行われます。
まだまだ暑い日が続きますが、体調を崩さないようにしましょう。