校長室より

【校長室より】12月の挨拶

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本日、第2学期の終業式を終了いたしました。

 今年は、いまのところ寒さも幾分しのぎやすい日が続いています。近隣の住宅の花壇には、植木にクリスマスデコレーション、シクラメンの花、そして葉ボタン等がきれいに植え込まれて、年末であることを実感します。
 2学期に入ってからは厳しい暑さが続きました。一部の教室でエアコンが故障し、生徒にも苦労をかけましたが、落ち着いて乗り切ってくれました。9月は3年生ここにありと印象付けてくれた体育祭、10月は入学以来の団結をさらに深めてくれた1年生の野外活動、そして12月は島田叡先輩の最期の地である沖縄を訪れその功績に触れるとともに、石垣島等の自然や文化を満喫した2年生の修学旅行など、大きな行事も無事に終わることができました。また、10月30日に対神戸高校秋季定期戦を本校で実施し、両校ともに一歩も譲らない拮抗した戦いでしたがラグビーを制した神戸高校に軍配があがりました。その他、部活動をはじめ様々な活動で、生徒は大いに活躍してくれました。生徒にとって喜びだけではなく、厳しく辛い出来事もありましたが、様々なことを受け入れ過ごした2学期でした。

 さて、先日神戸新聞夕刊に神戸学院大学 金先生の「やらないと、やる気はでない」という記事が掲載されていました。我われは、目標を見失ったときに「心ここにあらず」や「うわの空」の状態になることがあります。そうなると、「やる気が出ない、起きない」「私にはムリ」などと、頭の中がネガティブな雑念であふれます。自分が確実にできることを見つけて確実に実行することで「できる習慣」が身につくものです。記事の通り、やらないと、やる気は出てきません。生徒たちには、コツコツやるべき事を積み上げることで「本当の自信」を身に付けて欲しいと思います。

 本校では、始業式、終業式などの行事で、全校生徒が声高らかに校歌を歌います。3年生にとっては、校歌を歌うのも残りわずかとなりました。年明け早々のセンター試験を皮切りに、受験シーズンは佳境を迎えますが、目標を常に見据えて自信を持って立ち向かってくれると信じています。
全校生徒が、この冬季休業を有意義に過ごし、新学期に元気な姿で登校してくれることを期待しています。

令和元年(2019)年12月24日

兵庫県立兵庫高等学校長
升 川 清 則