千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

 本日の千種高校

地道な活動 積み重ねて【自然科学同好会】

 本校の校舎から西に約50mの位置に千種川が流れており、生徒たちは清らかな川の音を聞きながら毎日授業を受けています。透明度が高く水温の低い千種川上流は、見た目にも涼しく私たちの心を落ち着かせてくれます。
 この千種川上流にて、先日本校の自然科学同好会の生徒7名と千種ライオンズクラブの方々と合同での水生生物調査が実施されました。この活動は千種川流域のライオンズクラブの方々によって40年以上継続して行われており、本校が一緒に活動をさせていただき10年以上になります。千種川の各地点の水温や川底に生息する水生生物の調査によって、その生物自体が指標となり各地点の水質を知ることができ、身近な環境保全活動として定着しているのです。
 生徒たちは、放課後の生物教室で各地点ごとに採取した小さな水生生物を顕微鏡で観察し、とてもマニアックな生物図鑑と照らし合わせながら「これは…ヘビトンボかな⁈」とか言いながら、一匹ずつ丁寧に調べて記録していました。
 自然科学同好会では、この他にもちくさ高原に分布するクリンソウの調査や繁殖活動等も同時に行っています。千種の山と川を題材にした研究を通して、生物資源や環境保全への意識を高め、広めていく地道な活動が生徒たちの手によって今日も行われていました。

 
 
 

実りの秋 目前に…【48回生】

 9月11日(金)1学年の「総合的な探究の時間」に水田の除草実習を行いました。つい10日ほど前までは、まだ青々としていた稲穂が徐々に黄金色に輝き、かなり登熟が進んでいました。また、環境に配慮して化学肥料や農薬をほとんど使用せずに栽培されたイネは、周辺のイネに比べるとやや痩せ細って見えますが、ヒエ等の雑草に養分を奪われながらも立派に生長しており、生命力の強さを感じました。
 この日生徒たちは、鎌を片手に水田に素足で入り、ヒエの穂をみんなで協力して取り除きました。このヒエの穂を放置しておくと、ヒエの種子が水田に落ちて、来年の栽培時にヒエが大発生することが考えられます。そうした目的を生徒たちはしっかりと理解し、嫌な顔ひとつせず楽しんで実習に取り組めていました。
 天候にもよりますが、9月25日(金)に1学年生徒全員で手刈りによる稲刈りを実施する予定です。実りの秋はもう目前です。

 
 
 

ようこそ中学生!【連携部活動】

 今朝の千種町は朝7時の時点で15℃とよく冷え込みました。半袖では肌寒く感じるくらいで、先週までの蒸し暑い空気からカラっとした空気に変わり、過ごしやすい気候となりました。一気に秋が来た!という印象です。
 そんな爽やかな秋晴れの下、本日放課後は「連携部活動」が行われました。中高連携事業の一環として、千種中学校3年生を対象に高校の部活動を体験してもらう行事として定着しています。今年は、一部の波賀中学生にも参加いただき、それぞれの部活動で校種の枠を越えたいつもと雰囲気の違う部活動の姿が見られました。迎え入れる高校生は、中学生を相手に緊張しながらも優しく声をかけたり指導したりと頑張っていました。「数は力」と言いますが、中学生が一緒にいるだけで活気が増し、普段以上に良い練習が出来ていると感じました。
 千種中学校、波賀中学校のみなさん、千種高校での部活動はどうでしたか?限られた時間ではありましたが、連携部活動をきっかけとして本校の様子が垣間見れ、千種高校をより身近に感じてくれたら嬉しく思います。今日は、来てくれて本当にありがとうございました。

 
 
 

ICTを活用した授業【全学年】

 昭和の時代に学生だった私たちは、「授業=黒板とチョーク」という概念が根強く残っていますが、時代とともにICTを活用した授業が求められています。
 そんな中今年度、県教育委員会による「県立学校学びのイノベーション推進事業」により、41台のタブレット型ノートパソコンが導入され、さらに各HR教室に小型液晶プロジェクタが設置されました。8月にWi‐Fi環境の整備工事やLAN工事等を終え、9月よりこうした情報機器を授業で活用しています。
 若手教員を中心にさっそく教室でICTを活用した授業を実践しており、今日は授業の様子を見学させてもらいました。プロジェクタを活用した授業では、授業担当者が事前にスマートフォンに取り入れたプレゼンデータをプロジェクタにつなぎスクリーンに投影。驚いたのは、電子黒板機能が搭載されており、電子ペンでスクリーンに文字を書き加えながらより詳細な解説ができていました。また、英会話の授業においては、タブレット型ノートパソコンを一人一台使用して、調べ学習が行われていました。自分の好きなテーマを決め、調べた内容を英訳し、後日みんなの前で英語で発表するようです。
 まだまだ優れた機能があるようで、十分に使いこなせていない部分もありますが、私たち教員も日々研鑽し「わかる授業」に向け努力していきたいと思います。

 
 
 

就業体験に向けて【47回生】

 2学年の「総合的な探究の時間」では、9月18日(金)からの就業体験実習に向けて事前指導が行われています。この就業体験は2学年を対象として、将来の進路を見据え、町内の事業所・施設で「働く」という体験を通じて千種町に誇りと愛着をもち、千種町を活性化するアイデアと自身のキャリアについて考える力を身につけることを目的に実施している本校独自の取り組みです。
 先日は外部講師の田住学先生より、就業体験の意義や目的等について講義を受けた生徒たちですが、今日は就業体験場所の確認と各実習先における事前打ち合わせに関する指導が行われていました。各事業所での様々な体験を通じて、学校の中だけでは得ることのできない学びを1つでも多くつかんでほしいです。以下の日程で実施して参ります。
 就業体験実習でお世話になる関係機関の皆さま、地域の皆さま、保護者の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い致します。

  9月11日(金) 13:15~15:05 事前打ち合わせ
  9月18日(金)  8:35~15:05 就業体験(1日)
 12月16日(水)  8:35~12:25 就業体験(半日)
 12月23日(水)  8:35~12:25 就業体験(半日)
  1月22日(金)  8:35~15:05 就業体験(1日)
  2月12日(金) 13:15~15:05 成果発表会

 
 

広がれ!思いやりの心【生徒会】

 各HR教室前の廊下に置かれている赤い箱。「これは何だ⁈」と赴任当初から気になっていましたが、放課後にこの箱から用紙を取り出し、生徒会室で作業している生徒を発見しその謎が解けました。
この箱は、本校の生徒会が取り組んでいる「思いやりBOX」です。普段身のまわりで起こった小さな思いやり、気遣い、嬉しかった出来事などを用紙に記し投稿するというもので、アメリカ・アリゾナ州の団体「Ben's Bells(ベンズ ベルズ)」)の取り組みにならって、2年前から活動を始めました。
 この日は定期的に行っている思いやりBOX回収日で、生徒会役員の手によって投稿された内容を模造紙に反映させ、生徒玄関に掲示したり、プリントにまとめて全校生徒に配布する準備を進めていました。「〇〇君が給食準備を手伝ってくれた」、「〇〇ちゃんが体調を心配してくれた」、「〇〇君が換気してくれた」、「〇〇君がマスクがなくて困っていた僕にマスクをくれた」など、様々な小さな思いやりが溢れていました。
 生徒会のみなさんの取り組みによって、みんなが温かい気持ちになり、その活動の輪が広がることでより良い人間関係が学校全体で築けていければ最高ですね。ついつい私たち人間は、人の悪い所ばかり目がいきがちで、つまらないことで腹を立て、時にはトラブルを起こしてしまいますが、この素晴らしい活動を通じて人の良い所、自分にない素晴らしい所を見る目を養ってほしいです。

 
 
 

それぞれの目標に向けて【47・48回生】

 今日は、放課後の部活動の様子を見学しました。どの部活動も3年生が引退し、新たに任命された主将を軸にして一生懸命に練習に励んでいました。女子バレー部、ライフル射撃部、卓球部はそれぞれ目前に迫った秋の大会に向け、熱のこもった練習が繰り広げられています。また、グランドでは硬式野球部が元気よく声を張り上げながらポジションごとに走り込みや守備、バッティングの基礎練習を繰り返し行っていました。野球部は次の公式試合は3月までありませんが、地道な練習を積み重ね力を蓄えて、来るべき日に備えてもらいたいです。武道場からは軽快な太鼓の音が聞こえ、カルチャー部が仲良く活動していました。3年生が不在となり人数が減っても、次の発表の場が見えなくても、しっかり頑張れていました。それぞれの部活動で状況は違いますが、目標を持ち一生懸命に頑張っている生徒たちを心から応援しています。がんばれ、千高生!!ちなみに、秋の大会予定は以下の通りです。
 ★女子バレー部  9/26(土)~27(日) 全国選手権大会西播地区予選会(赤穂高校)
 ★ライフル射撃部 9/27(日)       県秋季総合体育大会(明石西高校)
 ★卓球部     10/3(土)~4(日)  県新人卓球選手権大会西播地区予選会(ウインク体育館)

  
 
 

雨にも負けず 風にも負けず【全学年】

 台風10号の接近に伴い、今朝は兵庫県南部の沿岸地域を中心に「暴風・波浪警報」が発令され、多くの学校が臨時休業となっています。しかし、幸いなことに宍粟市には警報が発令されることなく、本校は予定通りの授業が行われています。通常どおりの授業が出来て良かったと思う反面、8月の猛暑の影響や2学期の開始が早まったことで、生徒も疲れが出ていると感じていたため、今日はゆっくりさせてあげたかったという気持ちもあり、少し複雑な気持ちでした。
 そんな心配をよそに、生徒たちは強い風と雨が吹きつける中、みんな元気に登校してきました。いつも通り、生徒会役員によるあいさつ運動も行われていましたが、そんな生徒に「今日は学校休みになってほしかった?」と尋ねると「正直、期待してました。でも学校がある以上、自分一人休む訳いかないんで…」と本音を話してくれました。本校生徒は、真面目でポジティブだと改めて感じました。生徒たちは、荒れた天候の中でも動じることなく、自分のすべきことをしっかり前向きに取り組んでいました。

 
 

体育祭メンバー決め【全学年】

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2学期も多くの学校行事やイベント等が中止となっていく見込みです。千種町内の園小中高の連携行事も軒並み中止であり、本校の特色ある教育の1つである、こども園から高校までの連携一貫教育が実践できていません。そんな中ではありますが、10月4日(日)に開催予定の第4回CHIKUSA中高合同体育祭は感染防止策を講じた上で、種目を精選し、午前中のみで実施していこうと準備を進めています。
 今年のテーマは千種中学生の考案により「新輝一天 ~仲間と共に架けぬけろ~」に決まりました。新型コロナウイルスで多くの行事が無くなっていますが、気持ちを切り替え前向きに頑張ろうという想いや、体育祭を開催できる喜びを仲間と共有し、笑顔の虹を架けていきたいという希望が込められています。素晴らしいテーマだと思います。私たち教員も、このテーマに向けた生徒たちの想いを受け、思い出深い体育祭となるようサポートしていきたいと思います。
 今日は、各学年のLHRの時間に体育祭のメンバー決めが行われました。生徒たち主導の明るい雰囲気の中で無事にメンバーが決められたようです。体育祭当日に向けて、クラスで一致団結し素晴らしい体育祭となることを心から願っています。

 
 
   

木工の技術を学ぶ【46回生・アクティブ類型】

 2,3年生のアクティブ類型では、本校ならではの特色ある教科「アクティブ」があり、1学期は写真専門家の萩原先生より写真の技術等を学んできましたが、2学期は木工技術について体験を通して学んでいます。今年も特別非常勤講師の橋爪先生にご指導いただき、2学期最初の木工授業が行われました。
 3年生では、「ハノイの塔」という木工おもちゃの制作に取り組みました。パズルの一種で、決められたルールの中で円盤を別の棒に移動させていくのですが、これが簡単そうでなかなか難しい。制作前に見本を使って生徒たちが挑戦しましたが、悪戦苦闘していました。その後、生徒個々に与えられた材料を用いて土台や円盤を制作していきました。穴の位置一つ決めるにも、円盤の半径などを考慮しなければならず、実用的な数学の力が試されます。生徒たちは、卓上糸ノコ盤やベルトサンダーなどの機械を器用に使いこなし、時折鼻歌を歌いながら楽しそうに実習に励んでいました。