2023年6月の記事一覧
人と自然科でトライやるウィークの中学生頑張りました
兵庫県では中学2年生を対象に、職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義、楽しさを実感したり、社会の一員としての自覚を高める事を目的に「トライやるウィーク」が展開されています。そして有馬高校でも毎年、農業や植物管理の仕事を実際に現場で体験したいという中学生を人と自然科の農場で受け入れており、今年も5月29日(月)~6月2日(金)まで(残念ながら最終日は警報発令で中止)就業体験を頑張りました。
今年は狭間中学校から2名の男子生徒が来てくれました。まずは事前訪問の様子から。校長室を訪ね、決意文を読んでくれました。
2人とも野菜や果樹の栽培に興味があり、道具や機械の使い方も体験してみたいとのこと。そして失敗しても諦めず、自分で考え行動したい・・2人とも力強い決意表明でした。校長先生からも「指導する先生方の話をしっかり聞いて、体験からいろいろなことを学んで下さい。5日間体調に気をつけて、頑張って下さい。」と励ましの言葉を頂きました。
そしていよいよトライやるウィーク開始です。中学生が頑張った実習の一部を紹介します。
たとえば人と自然科の生徒が栽培した花苗を使ったプランタ装飾や・・・
来校者をお迎えする有馬高校正門の花壇装飾
刈り込みばさみやトリマーという機械を使った校内の樹木剪定・・・・
今が収穫最盛期、キュウリの袋詰めや販売・・・・
など、農業に関する様々な事を体験しました。そして最終日は草花苗の鉢上げや寄せ植えの制作を予定していたのですが、残念ながら兵庫県全域の警報が発令され、中止となってしまいトライやるは終わってしまいました。本当に残念でしたね。
それでも実習中に話していたことは、トライやるウィーク中全ての体験が楽しく充実していたとのこと。一番印象に残ったのはキュウリの販売だったようです。農業の作業は全て大切で達成感がありますが、やはり一番やりがいを感じるのは自分たちが頑張って作った作物が商品になる『収穫』、そしてお金に変わる『販売』ですね。その気持ちとてもよく分かります。
最後は恒例 農場長との記念撮影です。(最終日警報になる可能性があったので、念のため前日に撮っておきました。)
4日間体を動かす作業ばかりで大変だったと思います。まずはゆっくり休んで下さい。そして残りの中学校生活、充実した時間にして下さい。応援しています。
人と自然科 農業機械 田植えに向けトラクタ耕うん実習を行いました
6月に入り、人と自然科ではもうすぐ田植えを迎えます。今年も1年生の生徒が農業と環境の授業でモチ米を栽培する予定ですが、田植えに向け2年生農業機械の授業でトラクタによる耕うん実習を行いました。
まずはトラクタの操作方法について学びます。足下にあるブレーキペダル・クラッチペダル・アクセルペダル、変速機、実際に耕うんを行うロータリーを上げ下げする油圧レバーや回転を伝えるPTOレバーなどのそれぞれの役割と操作方法について約1時間学びました。
そしていよいよ耕うん実習です。ブレーキペダルとクラッチペダルを踏み、エンジンをかけ、変速ギア、PTPレバーを入れ、作業機をおろし、ゆっくりクラッチペダルを離していき、前に進みましょう。
ハンドルを持つ位置はアナログ時計の10時10分。送りハンドルで操作します。まっすぐ走るこつは遠くを見ること。足下を見てはいけません。待っている時間もみんなで見守り、操作方法を覚えます。
そしてほ場内での転回は、作業機をあげたあと、ハンドル操作と同時にブレーキ操作も行い、曲がりたい方向のタイヤだけ止めます。これにより、急旋回が可能となります。
耕うんが終わった水田には、早速水が引かれ・・・
翌週はさらに発展的な実習、しろかきです。泥が飛び散るかもしれないので、カッパを着て取り組みます。
先週の耕うん実習よりもタイヤが不安定になる為少し難易度が上がります。待っている生徒も他の生徒の運転を見て学びましょう。
水田の中の耕うんはブレーキペダルの使い方がポイントとなります。技術は習得出来ましたか?
2台のトラクタで実習を行いましたが、なかなか時間が限られているため、1人あたりの時間が短かったですね。でもしっかり水田を作り上げることができました。
完成した水田は一年生にバトンタッチ。いよいよ来週、農業と環境の授業で手植えによる田植え実習を行う予定です。そして秋には収穫を迎え、収穫したモチ米は秋の農業祭で販売します。
地域の方に美味しいモチ米を食べてもらうために頑張りましょう。
77回生 ARIMA探究Ⅰ「国際社会・地域社会の諸問題」講義
5月29日(月)、5・6限のARIMA探究の時間に、
甲南大学 全学共通教育センター 久保はるか教授にご来校いただき、
「国際社会・地域社会の諸問題」についての講義をしていただきました。
生徒のみなさんは、新聞記事を用いながら、
世界の課題について考えたことや理解したことをワークシートに書き込んでいました。
コース別学習について、少しずつビジョンを描いていきましょう。
人と自然科 課題研究(野菜班)①
人と自然科では、3年生では「草花」「環境」「野菜」の3班に分かれて課題研究の授業を実施しています。
令和5年度の野菜班は15人所属しており、個人・グループで研究テーマを設定して取り組んでいます。
今回のそのなかの「ジャガイモ班」について紹介します。ジャガイモ班は、①品種ごとの生育調査 ②収穫したイモの長期保存方法 以上のテーマを設定して2月から研究をスタートしています。
まず、種いもの「浴光催芽」と「切断」をおこないます。催芽は芽の分化を早めるためにおこなう管理です。また、切断することで切断面を乾燥させ、病気にかかりにくくします。
この管理をおこなったあとに植え付けです。そのあとは日々の観察と調査です。
ちなみにジャガイモの花は5月に紫色や白色の花を咲かせます。トマトとそっくりな花ですが、これはトマトもジャガイモも同じナス科の野菜だからです。
いよいよ6月になり収穫です。大雨が予想されたために晴れた日に一気に収穫です。
今回は、「インカのめざめ」・「アンデスレッド」・「とうや」・「ピルカ」・「男爵」・「北かむい」の6品種を栽培しました。予想以上の収穫量です。春先からの丁寧な管理の成果
ですね。今後は食味調査や貯蔵方法の研究がスタートです。
今後も定期的に野菜班の課題研究について随時、紹介していきます。