| Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
| Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
入学式式辞
正門前の桜の花びらが春風に舞い、あたたかな陽ざしが春の心地よさを伝える、この佳き日、多くのご来賓の皆様並びに、保護者の皆様のご臨席を賜り、兵庫県立相生高等学校 第五十回 入学式を挙行できますことを、心から嬉しく思いますとともに、厚くお礼申し上げます。
ご来賓の皆様には、公私ともご多用のところご臨席を賜りましたこと、このように高いところからではございますが、衷心より厚く御礼申し上げます。
ただいま入学を許可いたしました、二百名の皆さん、入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子様の晴れの入学、誠におめでとうございます。心から、お祝い申し上げます。
保護者の皆様におかれましては、高校受検に際し、ご不安やご心配、そして言葉にできぬご苦労もあったことと拝察いたします。それだけに、お子様の今日の晴れの姿をご覧になって、皆様のお喜びも一入の事と存じます。
新入生の皆さん、本日、晴れて相生高校の一員になりました。この出会いに感謝し、これからの本校で過ごす日々に一期一会の思いで臨み、かけがえのない日々を積み重ねていって欲しいと願っています。
この門出にあたり、新入生の皆さんに是非、心にとどめておいてほしいことを、三つ述べます。
一つ目は校訓についてです。本校の校訓は、「自律」「創造」「敬愛」です。「自律」とは、自分を律すること、すなわち、自らの意志で自分の行動を統制し制御しようとする強い心をもつことです。「創造」とは、新しいものを自ら創り出すことです。「敬愛」とは、尊敬し親しみの心を持つこと、すなわち、相手を敬い大切にすることです。皆さんには、未来への道を切り拓く力と強い心をもち、そして思いやりと優しさを兼ね備えた人になって欲しいと願っています。
二つ目は人との出会いを大切にしてほしいということです。私たちは人生の中で多くの人と出会い、その人に支えられて生きていることを知ります。人との出会いは自分を成長させてくれます。ともに学ぶクラスの友達との出会い、部活動や学校行事での先輩、後輩との出会い、熱心に指導をしてくださる先生方との出会い、相生市内の地域の方との出会い、などすべての出会いを大切にしてください。そして、相生高校で、生涯の友や恩師に巡り会えることを願っています。
三つ目は想像力と伝える力を鍛えてほしいということです。まず、想像力についてです。ここでいう想像力とは「自分以外の立場や未来など見えない状況を思い浮かべる力」です。社会では、「相手が何を求めているか」、「この先どうなるか」を想像できる人が求められています。想像力がある人は、トラブルを未然に防げる、人の気持ちを理解できる、新しいアイデアを生み出せるなど、生成AIが急速に進歩を続ける現代において、ますます必要な力となっています。
次に、伝える力についてです。伝える力とは「相手に伝わる形で表現する力」です。相手の理解度や立場を考えずに話しても、相手には伝わりません。
さらに、伝える力は想像力とつながっています。相手は何を知っているのか、どこが分かりにくいのか、どんな言葉なら伝わるのか、これらを想像できて、初めて伝える力が発揮されます。
これからの時代に必要なことは、正解を覚える力だけではありません。人を思いやる想像力や 思いを共有する伝える力は、勉学、部活動、友人関係、将来の仕事などすべてにつながっています。
今日から早速、「相手のことを少し想像してみる」、「どうすれば伝わるか考えてみる」など、そんな一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。
さて、相生高校は周囲を緑豊かな木々に囲まれた閑静な高台に位置し、眼下には相生の街並みを臨むことができる素晴らしい環境に学校があり、勉学や部活動に思う存分、励むことができます。さらに本校は、今年度、創立50周年を迎え、11月には記念式典の開催を予定しています。皆さんはこの節目の年に高校生活をスタートします。この節目の年に在学していることを誇りに思い、次の50年に向けて、良き伝統を継承しつつ、新たな相生高校を創り上げてください。
結びにあたり、保護者の皆様にお願い申し上げます。高校の三年間は、人生の方向を決定する大事な時期であり、その一方で悩みや苦しみが大きい時期でもあります。
わたくし達 教職員は、お子様が、自らの生きる道を、自らの力で切り拓いていけるよう、全力で指導にあたって参ります。お子様の健全な成長を願い、豊かな個性を育てていくためには、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながらも、相互に補完し合い、連携を密にしていくことが大切です。
今後とも、本校の教育方針にご理解をいただき、様々な教育活動にご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和八年四月八日
兵庫県立相生高等学校長
土井 寛文