Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
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2学期終業式
校長 小田 昌史
皆さんおはようございます。2024年も残りわずかになりました。
この1年間は、皆さんにとってどんな1年間だったでしょうか?
私はいつも「皆さんには無限の可能性がある、なりたい自分になることができる」ということを言い続けてきました。皆さんは「なりたい自分」に近づけていますか?
最近テレビのCMにハローキティちゃんが出ているのを見た人も多いと思います。その中でのキティちゃんの言葉に「失敗は挑戦した証、宝物よ」という言葉があります。
このCMは、おそらくスカイダイビングに挑戦したキティちゃんが着地に失敗して木にひっかかった様子が描かれていますが、私はそういう非日常の経験だけが挑戦ではないと思っています。日常の生活の中にも大きな挑戦、本当の挑戦があるのではないかと思っています。そして、日常の生活の中で挑戦をするかしないかは意識の違いだと思っています。
例えば、「なりたい自分」というイメージをはっきりと持って、その実現のための取組みは大きな挑戦だと思います。英語の単語テストの勉強をするにしても、その夢の実現のためにこの大学でこれを学びたい、その大学へ行くために英語の力をもっと伸ばそう。そのために自分の中の英単語の数を増やそう。と考えて英単テストに取り組むのも本当の挑戦だと思います。ただペナルティを避けるために合格することだけをめざして取り組むのとでは、同じ時間を勉強にかけていたとしても、その積み重ねの結果には大きな違いが出てきます。英単テストに合格することだけをめざすなら前の日や当日集中して取り組むだけでも合格できるかもしれません。しかし、それだけでは、すぐに忘れてしまい力はつきません。大きな目的を達成するために、本当の学力をつけようと思っていれば、そういう勉強では力がつかないことに気がつき、何回も見直すなど勉強方法を工夫するようになります。そして、単語力がついてくれば、当然英文を読みとる正確さも速さも向上して、ますます勉強の効率がアップしていきます。
ただその日の英単テストの合格だけをめざすのか、大きな夢の実現をめざして取り組むのかという意識の違いが大きな結果の違いにつながります。大きな目的があれば、挑戦が失敗したとき、何が失敗の原因かを考え、どうすればうまくいくのかを考え、工夫することで成長につながります。だからこそ失敗が宝物になるのだと思います。
皆さんは本当の挑戦ができていますか?何度も言いますが、若い皆さんには無限の可能性があります。しかし、自分が無理だと思ったらその時点で可能性は0になります。夢の実現に向かって、自分の可能性を広げるために試行錯誤しながら挑戦を続けてください。
3年生の皆さんは、いよいよ共通テストが近づいてきました。あせらず、あわてず、生活のリズムをくずさず体調管理をしっかりとして、なすべきことの優先順位を決めて、着実な取組ができるように自分をコントロールしてください。
1月8日の始業式には、決意を新たに挑戦している皆さんに会えることを楽しみにしています。 以上で私の話を終わります。