| 地球環境にやさしいまちづくり | |
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| 都市計画類型 | 社会基盤を支える、道路・橋・ダムなどの設計の基礎を学び、測量や施工の知識・技術を身に付け、安心・安全な暮らしを守るための内容を学びます。 |
| 建築類型 | 住宅・店舗・ビルなどの構造や施工方法を学ぶとともに、快適な住空間を設計するために必要な知識や法律、感性を身に付けます。 |
●学習指導は、学科の柱である地域の土木・建築業を支え、環境にやさしいまちづくりを目指すスペシャリストの育成をし、さらに進学を目指した学力指導を基本としておこないます。
●進取・練磨・貢献を土壌として、1年生では全員が基本学習で、製図・測量・工業基礎等を学び、現場見学・類型説明会を参考に個別懇談を経て、2年生からの類型の選択をおこないます。この類型選択では、各自の将来の進路とともに、得意な分野を伸ばすということを考慮し、例えば、製図に興味のある生徒は建築類型、測量に興味のある生徒は都市計画類型というように、個人の適性と能力を充分考えた上で選択していきます。2年生からは各自で選択した類型に分かれてそれぞれの専門科目の学習をおこないます。
教育課程
環境建設工学科の取り組み
建設現場見学
1年生と3年生は毎年6月に建設現場の見学を行います。建設現場の雰囲気や作業内容を体験することで、類型選択や進路選択の参考にします。
コンクリート工場見学
2年生は専門科目の授業で学ぶ「コンクリート」について深く学ぶため、工場見学を実施しています。コンクリートの基礎知識や工場設備について学ぶとともに、建設業への就職意識を高めています。
兵庫県測量設計業協会主催「出前講座」
現役の測量士の方々に来校していただき、最新の測量機械の取り扱いや、UAV(ドローンを使った測量)に関する基礎知識とルールを講義形式で学んでいます。
建設サマーセミナー
毎年8月に開催される建設サマーセミナーでは、本学科の1~3年生の希望者が建設現場で様々な作業体験を行います。実際に作業を行うことで、専門科目の学びの定着を図ります。
地域貢献活動
環境建設工学科では地域貢献活動の一環として、ベンチの製作や自転車ラックの製作を行っています。写真は地元八幡神社に奉納する大絵馬を製作している様子です。
建築設計競技(コンペ)
建築類型を選択している生徒は授業や放課後の時間を使い、全国の大学や専門学校、団体がが主催している建築設計競技(コンペ)に作品を応募しています。
高校生ものづくりコンテスト(コンクリートカヌー大会)
水に浮かない「コンクリート」を材料として製作するカヌー。生徒たちは様々なアイデアを出し合いながら、毎年8月に行われる大会での上位入賞を目指して取り組んでいます。
地元建設企業「魅力出前講座」
建設業に対する興味・関心を高めることを目的として、地元の建設企業数社に来校していただき、仕事のやりがいや魅力についてOBやOGから具体的に説明してもらう講座を実施しています。
環境建設工学科長&愉快な先生たち
2年生が生コンクリート工場へ見学に行ってきました!
みなさん、こんにちは。環境建設工学科の 情熱的な先生 こと セッキー です! (^▽^) ꕤ*.゚
今回は、11月14日(金)に2年生が参加した生コンクリート工場見学会の様子を報告します。
見学は3班に分かれ、「コンクリートに関する座学」「工場施設・設備見学」「スランプ試験(生コンクリートの柔らかさを確認する試験)」を順に体験しました。
座学では、事前にご用意していただいた資料や、全国生コンクリート工業組合連合会によって作成されたwebページ「ナマコンパーク」を用いて、コンクリートの材料や性質、工場では実際にどのように生コンクリートが製造されているのか等、高校生にもわかりやすく説明していただきました。
コンクリートの材料や性質については既に授業で予習済みでしたが、実際に工場でどのように材料が運ばれて生コンクリートが練られているのかや、生コンクリートを運ぶためのコンクリートミキサー車の仕組みや雑学については初めて学ぶ内容が多く、みなさん興味津々でしたね! 特にミキサー車については、運ぶ以外にもドラム部分のデザインで日頃から防犯を呼びかけたり、災害時には水の運搬に役立ったりすることもあるという話を聞いて、コンクリートを運ぶ“だけではない”重機の使い方やその発想、地域に貢献する姿に、私もみなさんとともになるほどなぁと感心していました。
工場施設・設備見学の時間では、骨材置き場やコンピュータ制御室の見学と、ミキサー車のレバー操作を体験しました。
コンピュータ制御室では、生コンクリートを製造するための機械の操作をしているほか、製造以外にも、生コンクリートを運んでいるミキサー車が指定した現場へ向かっているかの追跡・確認もリアルタイムで管理し、連絡を取り合っているということでした! 製造のデータはすべてパソコン上に記録されており機械も間違えることはないそうですが、最終的な確認は改めて人の目で行うということで、制御室でのデータの送信や製造の確認は二人体制で行い、製造の度に紙に直接書き記して記録を残しているそうです。
また、生コンクリートのスランプ試験は、指導者の実演とともに手順の説明を受け、ひとりひとりサポートをしていただきながら生徒全員が実践しました。生コンクリートをスランプコーンに入れる際、掬ったり突き固めたりする手際の良さをプロの方々と同じようにすることはなかなか難しいようでしたが、自分の番でなくても他の生徒の実践する様子を見守りながら、少しずつその工程の意味や手順を理解しアドバイスし合うみなさんの姿を見て、後ろでカメラを構えながら感心させられていましたよ~!(o^―^o)
実習助手の私も、プロの方々の指導のもと、みなさんに見守られ応援されながらスランプ試験をさせていただきました。生徒のみんなに見られている手前、素早くかっこよくやってやろう! と思っていたのですが、掬おうとした生コンクリートが思っていたよりも重い……! たくさん掬って素早く効率よく……とはいかず、みなさんが苦戦していた理由がよくわかりました。(^^;
と、既に授業で学習した内容もありながら、新しく学べたことも多くあった見学会でした。
それぞれの体験別に、様々な角度から考え、想像して、積極的に質問をする生徒も多く、これまでに学習したことを踏まえて実際に建設現場へ行けたことで、より興味を持って見学できたからこその気づきや疑問だったのではないかなと感じています。また、みなさんの質問にも快く詳しく解説していただけたので、現場で触れたものや現場の実際について、具体的なイメージがつかめたのではないでしょうか。
今回の見学会を通しての気づきや学び、現場で肌に感じたことをひとつの参考にして、今後の進路選択に役立ててもらえたらと思います!(*^-^*)