北高ダイアリー
GS科2年 数学・理科甲子園2025に出場しました
2025年10月28日(土)
甲南大学・岡本キャンパスで行われた「数学・理科甲子園2025」にGS科の2年生から6名が出場しました。
兵庫県内65校のチームが集まり、数学・理科分野の問題について、個人戦および団体戦で行われる予選に臨みました。本校チームは予選(筆記)を13位で通過し、見事、上位16校で行われる本戦に進出しました!
本戦(実技)は数学分野からトランプのリフルシャッフルに関する出題がありました。数式化が難しく、どのように数え上げるか、どのように一般化するかに工夫を必要とする問題でした。解法に気づくまでに時間がかかってしまい、残念ながら決勝進出の3校には選ばれませんでしたが、6人でアイデアを出し合い協働的に取り組むことや、競技自体を楽しむことができました。
忙しい日々の中で健闘した皆さんの健闘を称え、これからのますますの活躍を期待したいと思います。
GS科2年1年 Perryさんとの交流会
2025年10月27日
GS科の一つの目玉行事は「シアトル研修」です。このシアトル研修を現地で支えて下さっている日米国際交流協会の“Perry”さんが来校されました。
GS科2年生とはランチをご一緒しました。この夏のシアトル研修で大変お世話になった以来の再開で、思い出話で懐かしみました。
GS科1年生とは初対面で、次のシアトル研修に向けて英語で自己紹介をしました。はじめは緊張感満載でしたが、Perryさんの暖かい、ユーモア溢れる人柄に引き込まれ、安心感とともに9か月後のシアトル研修が心待ちになりました。
今度はシアトルでお出会いできることを楽しみにしています。
GS科3年 テクノ愛2025 最終審査で奨励賞、テクノ愛賞を受賞
2025年11月23日(日)
GS科39回生課題研究和蝋燭班が「テクノ愛2025」高校の部で奨励賞、そして大学の部と高校の部を併せた総合の部でテクノ愛賞を受賞しました。この科学コンクールは、1997年に京都大学の学内の技術コンテストとして始まり、今では公財)京都技術科学センターと京都大学が協力して、対象を全国の高校生と大学生へと拡大し、産業界への人材育成、アントレプレナーシップマインドの育成を目的として行われているものです。
今回39回生GS科からは、時計班の「どの方向からでもミエール画像表示装置」、物理蓄電池班の「振り子を利用した歩行発電デバイス」、和蝋燭班の「芯切り不要な和蝋燭の開発」の3件の研究を応募しました。結果、高校部門では500件を超える応募があり、その中の68件が1次書類審査を通過し、GS科の3件全てが2次審査へ進みました。そして2次審査では9件に絞られ、その中に和蝋燭班の研究が選ばれました。
最終審査では京都大学の素晴らしい講義ホールで10人の専門家の審査員の前で発表しました。受験勉強の傍らでの発表準備で、十分な準備ができていない上、久しぶりの発表でしたが、堂々と自分たちが考案した「芯切り不要な和蝋燭」をアピールしました。
テクノ愛賞受賞にあたる審査委員長の講評です。
「和蝋燭というのはハイテクという感じはしないかもしれませんけれども、芯切りをしなくてよい和蝋燭を実現するために、本当に試行錯誤、色んなことに配慮をなしてやっていって、最終的に、僕は真っすぐに短芯が落ちていく動画を見て感動したんですけれども、そこまで持ってきたことがやっぱりすばらしいと思いました。そういう風に、問題意識を持って何をすれば解決できるか、そういったところを着実に対策練って具体的に詰めていく姿勢はどんなテクノの課題解決においても重要です・・・(以下省略)」と。
これまでGSⅠ,Ⅱで学んできた、論理的な思考と実践、共感を得る発表技術、科学技術へのマインドが着実なものとなり、それが評価され、やってきてよかったと感じる一時となりました。
化学部 高校化学グランドコンテストにおいて優秀賞・IHI企業賞を受賞
10月25日(土)、26日(日)東京 芝浦工業大学豊洲キャンパスで行われた「化学Chemistryの甲子園」と言われる、「高校化学グランドコンテスト」の最終審査会に参加してきました。
全国の高校から集まった化学研究の論文について一次審査により110件に絞られ、その中の上位10件でのグランドアワードを決定する最終審査に挑みました。審査は英語による12分の口頭発表と7分の専門家による質疑応答でした。
3年生にとっては高校生として本当に最後の発表で、悔いのないように、自分たちが育ててきた「天然多糖類による固体二次電池」を精一杯全国に紹介しました。
英語のスライド作成、英語のみの発表は今回初めてで発表準備が大変でなかなか間に合わず、発表練習もほとんどできないまま当日を迎え不安で一杯でしたが、自分たちのできることを最後の最後まで追求し悔いのない発表を行いました。専門家による厳しい質疑にも、日頃から何度も何度もディスカッションしてきたことが功を奏してしっかりと乗り切ることができました。これまでの豊富な経験値がこのような大舞台での落ち着いた発表に確実につながったことを実感。
結果は、惜しくも第1位の文部科学大臣賞を逃したものの、第3位のグランドアワード化学技術賞を頂くことができました、あわせてIHI賞という企業賞も頂きました。
併せて、Singaporeで開催される「18th International Science Youth Forum @Singapore 2026」に1月4日から1月10日まで派遣されることが決まりました。3年生は受験のため参加できませんが、代表して2年生が私たちの「天然多糖類による固体二次電池」と「宝塚北高校」を世界に紹介してきます。
研究においては川西市の公益財団法人東洋食品研究所様に分析でご協力頂き感謝申し上げます。
また、とことん研究活動に向かえる宝塚北高校の環境や多くの先生方のサポートに感謝します。
News Week 日本版 にも掲載されています。
https://www.newsweekjapan.jp/press-release/2025/10/20-2028.php#google_vignette
発表の様子はYou tubeにて公開されていますのでぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/live/FKgWTCefPWw 1時間30分~, 7時間30分~、7時間40分~
日本金属学会高校生ポスターセッションで最優秀賞、優秀賞をトリプル受賞
2025年9月25日
化学部がオンラインで行われた2025年日本金属学会秋期講演(第176回)大会 高校生ポスターセッションで3件の発表を行い、最優秀賞(2~4位相当)2件、優秀賞(5~13位相当)1件のトリプル受賞となりました。
本発表会は、日本の科学技術を支えてこられた歴史と伝統の日本金属学会の定期発表会の中で、高校生も参加しポスターセッションを行うというものです。本年度の会場は北海道大学ということで、本校はオンラインでの参加となりました。
研究は「銅の煮色着色技法への科学的アプローチ」、「天然多糖類を用いた固体ダニエル二次電池の開発」、「糖アルコールはカラメル化するか」の3件で、何れも本年度になってから1,2年生でコツコツと実験に励んできたものを一所懸命に伝えました。本テーマでは初めての発表ということもあり、研究内容がどのように他の方々に受け止められるか「ドキドキ」でしたが、受賞につながり「ホッ」としました。ここでのアドバイスや経験を今後に生かし、よりよい研究、発表に深めていきます。
Dr. Matthew Spry 講演会 - Science Dialogue
2025年10月24日
GS科3年生が学校設定科目「GSⅢ」の授業で 大阪大学産業科学研究所 准教授 片山 祐 先生、博士研究院 Dr. Matthew Spry をお招きし、持続可能な社会の実現と環境に優しい電気化学手法によるアンモニアの合成についてご講演いただきました。本講演は独立行政法人日本学術振興会のプログラムを活用したものです。
All English の講演は2年生でのシアトル研修以来ということで、いくらかの懐かしさも感じるものでした。しかし、2時間みっちりのご講演ということで、不安でいっぱいでもありました。
前半は地球環境の持続性についてクイズを交えながらお話し頂き、スライドもわかりやすく、大方の理解が可能でした。後半はいよいよ専門的な研究内容に入り、幾分苦しい生徒も出てきましたが、理解しようと必死にくらいつきました。
講義後のアンケートでは
1)講義における英語は、理解できましたか? Y:45%
2)講義を聞き、科学や研究に対する関心は高まりましたか? Y:84%
3)全体として、今日の講義はよかったですか? Y:87%
4) 再度、外国人研究者からの講義を聞きたいと思いますか? Y:93%
となり、完全には英語が聞き取れなくても、スライドや身振り、表情、雰囲気から読み取り、内容を理解する能力、興味を持って取り組み自分のものにしようとする姿勢が表れ、GSⅠ、Ⅱ、Ⅲをとおして育んできた力が着実なものとなってきていることが窺えました。
生徒から講師の先生へ
・I realized how amazing it is that the power of science can help solve the problems we are facing today.
・Through your talk, I learned that the development of science is essential to solve the various problems that humanity is facing.
・Your research was very interesting. I become to want to be a good researcher such as you in the future.
片山 祐 先生もDiscussionに加わってくださりありがとうございました。
地域ボランティア清掃
11月12日(水)6時間目に学校周辺の通学路の清掃を1年生の生徒全員と地域の方々で実施しました。道路沿いや交差点の落ち葉やゴミを集めて街の美化に取り組みました。短い時間でしたが、この活動を通じて地域の方々との交流も深まり、住みよい街づくりに少しでも貢献できた貴重な機会となりました。今後も継続して活動に取り組んでまいります。
GS科3年 科学コンクールでの受賞
2025年10月01日
GS科3年生が応募した科学コンテストで多数の受賞が報告されました。
GS科では、1年生でGSⅠの授業を通して探究的技法、マインドを学び、リサーチプランを立てます。2年生でGSⅡの授業を通して課題研究に取り組み、発表します。3年生で課題研究を論文としてまとめ、科学論文コンテストへ投稿します。今回受賞となったのは以下のとおりです。
東京理科大学主催【第16回坊ちゃん科学賞】
優良入賞:《波消し班》:ケーソンを用いた消波効果-モデル実験による試み-
佳 作:《シャトル班》:横風の影響を受けにくいシャトルの開発
佳 作:《Wallstat班》:筋交いの配置による倒壊方向の制御
奨 励 賞:《甲 虫 班》:オオクワガタのフンが持つ抗菌作用
なお、優良入賞論文は、作品集に収録されます。
東京家政大学主催【第23回生活創造コンクール】
AAA(先端加速器科学技術推進協議会)賞:《カラメル班》:カラメルのヒミツ
「高校生の萌芽的研究No.5」に収録されます。
兵庫県教育委員会、読売新聞社 他主催【第69回日本学生科学賞兵庫県コンクール】
佳 作:《和蝋燭班》:芯切り不要な和蝋燭の開発
まだまだ受賞の報告は続いています。後日報告します。
GS科1、2年合同 科学講演会
2025年9月30日
GS科1,2年生合同の科学講演会を時間割変更により6,7時間目に実施しました。講師には、国立研究開発法人 物質・材料研究機構NIMSの高分子・バイオ材料研究センター 電子機能高分子グループ グループリーダー、大阪大学大学院情報科学研究科招聘教授の樋口昌芳先生をお招きしました。
有機分子と金属が結合してできる「メタル超分子ポリマー」によるエレクトロクロミック材料の開発研究についてやNIMSはどんなところかなどについてご講義頂きました。研究機関は、大学や企業だけではなく、国の研究機関もあることを知り、将来のキャリアの幅が広がりました。
エレクトロクロミック材料とは電気のON、OFFで色が変わる材料で遮光、遮熱を自在に制御できる窓や様々な表示デバイスへの応用が期待されています。シアトル研修で乗ったボーイング787機にも使用されていることから、この技術を身近に感じ、より興味を持つことになりました。
講義を聞くだけではなく、実際に乾電池で駆動する小型のエレクトロクロミック調光ガラスの作成に挑戦しました。通電することで色が変わった瞬間は、自分たちが授業で習った「酸化還元」や「電気」、「分子」や「配位」といったことがつながってこうして形に現れ、それらが社会の役にたつテクノロジーとなることを目前で感じることとなりました。
難しい内容もわかりやすくお話しくださり、実験キットもご用意いただき、はるばる筑波からお越しくださった樋口先生に感謝申し上げます。
今回はGS科1、2年生が1つの班になりました。先輩が後輩を先導して実習を進める姿もGS科ならではの縦の繋がりでしたね。
ふれあいフェスティバル
10月26日(日)に、ラ・ビスタ宝塚団地自治会による「ふれあいフェスティバル」が開催され、生徒会の生徒2名がフェスティバルの司会を、6名が模擬店(スーパーボールすくい)のお手伝いをし、演劇科2年生がオープニングでダンスと歌を披露し会場を盛り上げました。
司会の2名は状況に応じてアドリブを用いながら進行をスムーズに行い、手拍子で歌唱を盛り上げたりもしました。
スーパーボールすくいの6名は、テント内の足もとが雨の影響でぬかるんだ状態だったので、急きょブルーシートを敷いて対応しました。また、小さなお子さまや小学生にやさしく声をかけるなどの寄り添った応対で、安心して接客を任せることができました。
そして、オープニングの大役を果たした演劇科の2年生たち。まずは宝塚市といえば!ということで「鉄腕アトム」、そして、授業で作詞に取り組んで作り上げたオリジナルソング「ハロウィンナイトパレード」の2曲を披露、続いて、夏休みに稽古を重ねて作り上げた40回生学年ダンスを元気いっぱい踊らせていただきました。学校以外の場所で歌やダンスを披露するのは初めての機会であり、普段とは異なる環境のステージではありましたが、観客のみなさまからの惜しみない拍手や歓声を受け、積み重ねてきた稽古の成果を充分に発揮してすることができました。
なにより、前夜から断続的に降る雨でステージ発表が実施できるか非常に悩ましい中、雨に濡れた舞台をみんなで拭いたり、時間変更をしていただいたりと、自治会のみなさまにもご尽力いただき、なんとか無事にステージで発表することができましたこと、心より感謝申し上げます。
生徒会・演劇科の生徒たちは地域の方々のお役に立てたことを大変嬉しく思うとともに、多くの学びを得ることができた貴重な一日となりました。
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