校長室より

ドラえもん

ドラえもん

 生徒の皆さんには、9月30日と10月3日の2回に分けて、話をさせてもらいました。前期の最後には「ドラえもんのひみつ道具を使って、誰かに何かをしてあげるお話しを作りましょう」という宿題を出しました。宿題といっても、提出は自由としました。そして後期の始まりでは、種明かしをしました。

 「なぜこのような宿題を考えたのか。私はいつも皆さんにはパワポを使って話をしていますが、今回の終業式と始業式は、話す時間も短く、時期も重なっているので、どんな話をしようと考えながら、おやつに御座候を食べていました。御座候、どら焼き、ドラえもんと思いつきました。「思いつきを形にする」後は話を組み立てていくだけです。皆さんに何を考えてほしかったのか。ある程度の制限のある中で、正解のない問題に対して、自分の発想力で最適解を思いつき、言語化する体験をしてもらいたかったのです」

 生徒の皆さんがいくつか提出をしてくれましたので、その中から2つを紹介します。

 「地平線テープ」狭いところがイヤになったときに使うテープで、これを貼ると、どこまでも地平線が広がる空間になる。「地平線テープ」を体育館に貼ると、雨の日でも色々な競技ができたり、日光に当たらずに体育の授業ができる。

 「かるがる持ち運び用紙」この用紙の上に何かを置くと、吸い込まれて紙になり、紙の重さになるので、軽々と持ち運びができるようになる。「かるがる持ち運び用紙」を使うと、掃除や学校行事の際の大きな荷物運びを手早く終わることができる。

 このように、普段の学校生活の中で、不便に感じたり、こうすればうまくいくぞ、ということを考えてくれました。素晴らしい。このような発想力を大切にして、より良い社会を構築していく力を養ってください。

 確かにドラえもんは、どら息子がドライブしたり、ドラの音を出すわけではありません。