校長室より

アンパンマン

アンパンマン

 生徒の皆さんはアンパンマンを知っていますよね。超有名なキャラクターですから、知らない人はいないと思います。

 「やなせたかし」さん(1919~2013)作・絵の「あんぱんまん」がフレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に掲載されたのは1973年のことですから、来年で50周年ということになります。

 「砂漠の真ん中で倒れていた旅人や、森で迷った子どもに、自分の顔を食べさせる。顔がなくなったあんぱんまんは、ぱんづくりのおじさん(最初は『ジャムおじさん』という名前がなかった)に新しい顔をつくってもらい、再び『おなかのすいたひと』を助けるために空へ飛び立つ」というお話しでした。

 発表された当初は「顔を食べさせるなんて残酷だ」「図書館に置くべきではない」「こんな絵本はもう描かないでください」などと言われ、反響はあまり良くなかったようです。

 それでも1988年にテレビアニメとして放送されると、全国的な大ヒットとなります。テーマ曲の「アンパンマンのマーチ」はみんな歌えると思います。フレーベル館から出版されたアンパンマンの絵本は、約580タイトルにのぼり、累計部数は8千万を超えるそうです。

 アンパンマンには数多くのキャラクターが登場しますが、覚えやすいネーミングでもあります。悪者のはずの、ばいきんまんも憎めない存在です。アンパンマンは戦いもしますが「分け与える」ことが主になっていることが素晴らしいと思います。

 アンパンマンも調べてみると、歴史があり、私が知らなかったことがたくさん出てきました。物事を探究すると、阪急電車が運休して緊急事態になり、サンキューと言われそうです。