キャット空中3回転
キャット空中3回転
漫画ネタが続きますが「キャット空中3回転」と聞いて、これは「いなかっぺ大将」に出てくる「ニャンコ先生」の得意技だな、と分かる人はそんなに多くないと思います。漫画「いなかっぺ大将」は1967年から連載が始まった川崎のぼるさんの作品ですが、1970年からテレビアニメが放送され、小学生の私は熱心に見ていました。青森から上京してきた少年、大ちゃんこと風大左衛門(かぜ だいざえもん)は一流の柔道家を目指し、猫であるニャンコ先生と共に修行に励みますが、いつもずっこけてばかりです。私がテレビを見ていた当時には、気がつきませんでしたが、大ちゃんの声は「野沢雅子」、ニャンコ先生の声は「愛川欽也」、そして主題歌の「一つ人より力持ち~」を歌っていたのは「吉田よしみ」という名前になっていますが、実は「天童よしみ」でした。
キャット空中3回転は、ニャンコ先生が柔道の技で投げられても、空中で3回転して足から着地するという技ですが、猫は空中に放り出されても必ず足から着地できるということは、よく知られています。今回この話を取り上げたのはノースカロライナ大学の「グレゴリー・J・グバー」という人が書いた「ネコひねり問題を超一流の科学者たちが全力で考えてみた」という本を読んだからです。猫が必ず足で着地するという現象をどのように理解するのかは、昔から研究されてきた出来事で、多くの著名な科学者たちが関わってきました。現在の高度な物理学を応用する必要もあるとのことです。この本を読んで(まず、読んだ人は大変少ない)、ニャンコ先生のキャット空中3回転を思い出した(この2つを結びつける人はもっと少ない)ので、これは希少価値にあふれていると思いました。この本でサイコーに面白かったのは、著者がこの本を読んで「どうか猫を高いところから落とさないでほしい」と訴えている所です。比較の対象としては、1975年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の映画「ジョーズ」の大ヒットによって、世界中のサメが大量に殺されてしまったという出来事です。自分の著書をジョーズと比較するとは、何と上手な宣伝でしょうか。
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サンテレビ「4時!キャッチ」2020/7/15
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