校長室より

クオータ制度

クオータ制度

 2021年3月末に世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数で、日本は120位と、前年の121位からほとんど変わりませんでした。このジェンダーギャップは、男女格差を表す指数で、とりわけ指導的立場に就く女性の割合が比較的大きく反映されるという特質を持ちます。

①     9.9%  衆議院に占める女性議員の率 2020年 世界166位

②     30.2%  町村議会の中で、女性議員がゼロである議会の率 2019年

③     26人 全国の市区町村1721自治体のうち、女性首長の数 2020年

このように、日本では依然として大きな男女格差が残っているのが現状です。そこで「クオータ制度」の出番です。実は私も「クオータ制度」というのは、「女性の割合をクオーター(四分の一)に増やすシステム」と誤解していました。クオータ(quota)は「割り当て」という意味で、クオーター(quarter) 四分の一のことではありません。クオータとは、属性による不均衡を是正するために、少数派に対して一定割合・数をあらかじめ設定する手法です。アメリカでは大学入試において、少数の人種であるとされてきた黒人やアジア系、ヒスパニック系に対してクオータ制度が導入されてきました。議員を選ぶ選挙において、一定割合を女性に割り当てるジェンダー・クオータ制度は、129カ国に導入されていて、世界中の約三分の二の数になります。

一方、クオータ制度の導入に反対する意見もあります。①クオータは女性に下駄をはかせる逆差別だ ②女性政治家が少ないのは、女性が望まないからだ ③クオータは民主主義的な選出と矛盾するものだ 等です。私はこれらの意見は男性からの一方的な考えに基づくもののように思います。実際に女性の議員の数は圧倒的に少ないのですから、一度クオータ制度の導入を考えてみるべきだと思っています。クオータの導入には、赤ちゃんをセオータまま、ウオータを飲みながら考えてみましょう。