森林の再生
森林の再生
日本は国土の面積のうち、森林が67%を占めている森林王国です。しかし、林業は必ずしもうまくいっていないようです。なぜでしょうか。
日本は第二次世界大戦によって多くの家屋が失われ、戦後その再建のために、多くの木材を必要としました。たくさんの木を切ってしまったため、洪水や土砂崩れなどの自然災害が頻発したため、1964年に木材の輸入を自由化しました。そのため安価で大量の外材が供給され、国産材の自給率が下がってしまいました。林業が他の産業と大きく異なるのは、生産に長期間を要することで、少なくとも30年、長ければ100年かかります。また、それだけの期間をかけて育てた木を伐採した後、次の木を植えていかなければ森林はダメになってしまいます。
現在は地球温暖化が進んでいると言われています。木材の用途としては「用材(原木を製材や合板類、チップにするもの)」と「燃材(薪や炭、ペレットなどの燃料)」がありますが、石炭、石油などの化石燃料の代わりに木材を用いたり、間伐材を用いたバイオマス発電に利用する等、温暖化をこれ以上進めないために木材が使用できそうです。また、地球上の炭素のかなりの部分が森林に蓄えられていて、光合成による空気中の二酸化炭素の取り込みも期待できます。長く森林の問題に取り組んできた、吉川賢さんが書かれた「森林に何が起きているのか」という中公新書には、世界の森林の現在の状況と、今後の展望が記されています。「世界中の森林が持続的に利用されて、地球環境の保全に欠かせない役割を果たしてくれることを望む」と結ばれています。
森林を活用すると、近隣の山林の年輪が増えて、世界に君臨することができます。
学校紹介・美術工芸部紹介
サンテレビ「4時!キャッチ」2020/7/15
Copyright(C)2019-
Kodera High School of Hyogo
All rights reserved.
このサイトの著作権はすべて
兵庫県立香寺高等学校にあ
ります。画像・PDFなど、
サイト内にある全てのコンテ
ンツの流用を禁じます。