校長室より

戦争絶滅受合法案

戦争絶滅受合法案

 今から約100年前に、大正デモクラシーを代表するジャーナリストである「長谷川如是閑(はせがわ にょぜかん 1875~1969)が紹介した「戦争絶滅受合法案(せんそうぜつめつうけあいほうあん)」です。

 「開戦後10時間以内に次の者を最下級兵卒として最前線に送ること。①国家元首 ②その親族 ③首相・大臣・次官 ④戦争に反対しなかった代議士ら」

 この法案が可決されれば、間違いなく戦争はすぐに終結します。それほど、①~④の人たちは、戦争を他人事として考えているわけです。戦争というものはいつの時代でも、年寄りが考えて、若者が戦うものです。長谷川如是閑がこの法案を考えた時代は、ちょうど日本が戦争に向かっていた時代でした。ですからかなりの勇気を持って、この法案を発表したのでしょう。約100年後の現在のロシアに対しても、当てはまるところです。

 生徒の皆さんも、役に立ちそうな法案を、草庵にこもって、答案を考案してみて下さい。