アフラシア
アフラシア
「アフラシア」聞いたことがない言葉ですね。これはアフリカとアジアの両方の地域を足して、アフラシアと呼ぶことにしたそうです。アフラシアという言葉を最初に用いたのは、歴史家のアーノルド・トインビーのようですが、実際に「アフラシア」というタイトルの書物を出したのは、2013年ケニアの平和研究家であるアリ・マズルイでした。
なぜアフラシアという地域を考えるのかというと、21世紀の終わりである2100年には、アフリカとアジアの人口が世界の人口の8割を占めることが予測されているからです。国際連合経済社会局人口部の人口予測(中位推計)によると、2001年には世界の人口は62.2億人だったものが、2100年には111.8億人になり、そのうちアジアの人口が47.8億人、アフリカの人口が44.7億人になるようです。
アジアではもちろん中国とインドの人口の多さが突出していますが、何年かのうちに、中国よりインドの人口の方が多くなることは確実視されています。同様にアフリカではナイジェリア、コンゴ、タンザニア等の人口が高い割合で増加する予測です。未来を予測するのは難しいわけですが、人口の変化の予測はかなり精度が高くなります。人口の変化を左右する変数は三つに限られるからです。出生率、死亡率、移民の数の三つです。
世界は長く欧米中心に動いてきた歴史がありますが、特に15歳から64歳までの「生産人口年齢」の大小は、その国のGDPと密接な相関関係があると言われています。これからの世界を動かしていくのは、欧米ではなく、アフラシアになっていくのではないかと考えられています。もちろん、この話は予測のレベルですし、他にも食料や宗教、国家間の関係等、数多くの要素がありますから、一概に必ずそうなるかどうかは分かりません。しかし、人間が連帯して平和で、美しい地球を守っていくために、知恵を出し合うことが必要であることには間違いがないと思います。人間が知恵を出し合い、前を向いて声を上げ、笛を吹いて杖を使えば、見栄を張ることができます。
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サンテレビ「4時!キャッチ」2020/7/15
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