校長室より

赤米

赤米

 普通に精米したお米の色は白いです。ところが、大昔は赤色や黒色、緑色のお米がありました。赤米は縄文時代に古代中国から伝わったとされ、玄米の色が赤褐色で、果皮・種皮部にタンニン系の赤色色素を含んでいます。五分づき精米するとピンク色に、普通に精米すると白米と変わらない色になります。赤飯の元となったという説もあります。

 一般的には生命力が強いのですが、米の性質にばらつきがあったり、収量が少なかったりしたため、明治時代以降はほとんど生産されなくなりました。ところが最近、白米に比べてタンパク質やビタミン、ミネラル等を多く含んでいることが明らかになり、健康食として注目を集めています。食べるときは、赤米単独ではなく、普通の白米に少し混ぜて炊くのが良いようです。また、お酒や菓子、麺類等に加工されて販売もされています。

 赤米は「あかごめ」や「あかまい」と読むようですが、曖昧な商いをして、お見舞いに良いかもしれません。