研修の様子
10月30日(水)ⅢF1302 教員のためのICT基礎講座
〔研修の概要〕
講義・演習 ICT機器(実物投影機・大型提示装置等)の特性
・一斉学習における教材の提示
演 習 学習効果を高めるための教員によるICTの活用
・教材の作成と活用
〔受講者の感想〕
- 研修の中で改めて、ICTの活用は児童生徒にとって非常に魅力的で、児童生徒のモチベーションを高めるために効果的なツールであると感じることができました。また、他の学校の先生方とも交流する中で、様々な取組やICTの活用事例なども聞くことができ、自校でも活用できればと考えることができました。
- いろいろなICT機器があることは知っていましたが、どこか苦手意識があり使いこなせていないというのが現状です。研修の中で、電子黒板やプロジェクタ、実物投影機(書画カメラ)などを実際に操作したことで、その便利さを改めて実感すると同時に意外と簡単に操作することができると知ることができました。
- 研修を通じて、ICTを活用するメリットやそれぞれのICTの機能を知ることができました。また、それを日々授業等にどのように生かすかといった具体例を考えることができました。その内容を班での話し合い、意見交換し合うことで、新たな発見などもあり、とても良い学びの機会となりました。
10月17日(木)ⅢE1104 演劇で学ぶコミュニケーション能力育成講座
【演習】
・演劇的手法を用いたコミュニケーション能力向上ワークショップ
・演劇的手法の視点を生かした学級づくり
芸術文化観光専門職大学 学長 平田 オリザ
【講義】
・演劇で学ぶコミュニケーション
芸術文化観光専門職大学 学長 平田 オリザ
<受講者の感想>
・演劇的手法を活用することで、言葉がもつイメージの違いに気付き、相手との違いや多様性について考えていくことができるので、相互理解に活用できると思いました。具体的なワークショップの方法を聞けたので、授業に生かしていきたいです。主体的、対話的な活動として、授業の中で生徒が発表やプレゼンをする機会をつくってきましたが、観客とイメージが共有できるように、観客を意識したプレゼンをつくるという視点が欠けていたように思います。今後、その視点を生徒がもてるような授業構成を考え、取り組んでいきたいです。
・実際にワークショップを体験して、子どもたちも楽しんで取り組むことができそうだと感じました。学級だけでなく、他校との交流もあるので、そのような機会にも取り入れていきたいと思います。「安心して表現できる」ということを聞き、自分の学級はどうかと考えました。相手を認めたり、何をしても大丈夫だと感じたりしている子もいるでしょうが、全員がそうではないと思います。ワークショップを通じて学んだ演劇的手法を学級経営に取り入れ、子ども達が安心して表現できる学級にしていきたいと思いました。
・高校生にも応用できるワークショップが多くあり、私の学級でもすぐに実践したいと感じました。オリザ先生がおっしゃっていた、年齢や学校、生徒の特徴にあわせ、内容を変化させていく必要性はワークショップだけでなく、すべてのことに共通して言えることだと再確認しました。ワークショップを通じてイメージの共有がしにくいものと共有しやすいものが、自分の中でより明確に落とし込めたように感じます。特に、担当教科の音楽では、教員や生徒、生徒同士の中でもイメージの共有がしにくいと感じています。生徒とコミュニケーションをする中で、言葉に対する「つもり」、音楽的な表現を共有することがいかに曖昧で伝わりにくいかを、教員が重ねて理解しなくてはいけないものだと感じました。それを本日様々な場面で、身をもって体感できたことは大変実りある研修でした。芸術的観点が学校教育に還元する力は大きいです。どうすれば教育現場に芸術が浸透していくか、力を入れて学んでいきたいと再認識しました。
10月28日(月) ⅢE1201(高)キャリア教育推進講座
〔研修の概要〕
講 義 体系的・系統的なキャリア教育の充実に向けて
-学びをつなぐキャリア教育の意義-
東北福祉大学 教授 長田 徹
演習・協議 キャリア発達を促す取組を考える
・キャリアノートや兵庫版「キャリア・パスポート」の効果的な活用
〔受講者の感想〕
- 現在、キャリアの発達段階表の作成を進めており、生徒が活用できるものを考えています。今日の講義を参考に、生徒の自己理解を促す仕組みを作っていきたいと思います。
- 生徒のキャリア発達を促すことができる多くの良い事例を学ぶことができました。まずは、学校全体で取り組むための雰囲気づくりから進めていきたいと思います。
- 小・中学校の先生方との協議で、キャリア・パスポートについて理解を深めるとともに、活用についての様々なアイデアを話し合うことができました。
10月28日(月) ⅢC1226(高)実習教員のための観察・実験講座
〔研修の概要〕
講 義 観察・実験に関する基本的な知識について
演 習 観察・実験を効果的に行う工夫について
〔受講者の感想〕
- 無機化学の実験では、準備や片付けに時間がかかったり、処理に気を使うことが多いので、先生方が工夫されていることをもっと知りたいと思いました。
- ICTに疎いのですが、何年か続けて研修を受けたことにより、自分のICT活用能力が多少なりとも進歩してると実感できて、嬉しく思っています。
- ICT機器を活用した物理・化学・生物の実験を実際に体験できたことで具体的な使い方が分かりました。今日研修で学んだ内容を自校でも実践したいと思います。
10月24日(木) ⅢC1215 (高)情報科教育講座C
〔研修の概要〕
講 義 共通教科「情報」におけるデータの活用・データサイエンス
-記述統計、推測統計を用いた分析-
演 習 データの収集・整理
・オープンデータの整形
演 習 データを活用した問題解決(PPDAC)
〔受講者の感想〕
・「データ活用」をどのように指導すればよいか悩んでいました。今年度、初めて情報Ⅰを指導するときに、活用できそうな題材をたくさん提示していただいたので、今後の指導に生かしていきたいです。
・データ分析で自分でデータを探すということがやはり難しいと感じました。オープンデータを提供しているサイトは多くあるが、そのサイトからどのように取得すればいいか、この点について時間の制限がある中で効率よく探す方法などを考えていきます。
10月21日(月)ⅢC1219(高)工業科教育講座A
〔研修の概要〕
講義・演習 安全管理と安全教育について
-学校安全計画と安全教育の在り方-
演 習 安全管理に基づく安全教育
〔受講者の感想〕
・実習中の怪我と事故について、しっかりと対応できるように学習するとともに、実習場に救急箱を用
意して、止血等の応急処置が即座にできる体制を整えたいと思います。
・日頃からしっかりとリスク管理をすることや事故等が起こった際に冷静に対応できる態勢を整えてお
く必要があると強く感じました。具体的な準備として、学校安全計画に実施日を記入することから始
めたいと思います。
10月18日(金) ⅢB1202 教育経営講座B
〔研修の概要〕
講 義 経営の魅力について
-企業経営に学ぶ-
株式会社ダイイチ 会長 宮永 英孝
演習・協議 自校の強みを生かした魅力・特色ある学校づくりに向けて
〔受講者の感想〕
・講義を受けて、些細なアイデアを形にする楽しさを感じました。勤務校でで
きることがないか考えてみたいです。
・「何かおもしろいものを作りたい」という宮永会長の言葉から、時代の流れ
を受けて、学校でも新しいことに取り組むことが成長につながると感じまし
た。
10月11日(金) ⅢC1218 (高)農業科・水産科教育講座B
〔研修の概要〕
講 義 GAPの実践事例から学ぶ
・農業生産過程におけるGAPの考え方
・次世代園芸施設導入事例
株式会社兵庫ネクストファーム 取締役 中村 朋記
演習・協議 GAPの授業実践
・農業科教育に求められるGAPに関する学習展開
〔受講者の感想〕
・GAPによる食品や労働の適切な管理を学ぶことによって、自己管理能力、仕組み化及び
習慣化など自己指導能力を育むことにもつながると感じました。
・日頃から行っている農業科の学習の中に、GAPの考えに沿った内容が含まれているの
で、今後もGAPの考えを意識しながら学習内容をさらに充実させたいと思います。
10月11日(金) ⅢC1207(高)保健体育科教育講座
〔研修の概要〕
講 義 学習指導要領の趣旨を踏まえた保健体育の授業のポイント
演 習 計画的、継続的に運動やスポーツを実践する資質・能力を育成する授業づくり
・主体的に体力の向上を図る態度の育成
・発達の段階を踏まえた指導
・安全に配慮した指導
〔受講者の感想〕
- 学習指導要領について改めてその趣旨を確認することができたので、その内容に沿った授業づくりについて他の教職員とも共有したいです。単元に応じた場の設定や教具教材の工夫、模範や補助の方法の改善などまだまだ授業の中でできることがたくさんあると感じました。
- 生徒の課題や難しいと感じるポイントはそれぞれ異なるため、本日教えていただいたようなスモールステップで進める練習メニューや、運動を部分的に切り取って練習するという方法は大変有効だと感じました。
- マット運動を評価する際、次の発展技を意識した上で評価をつける点はこれまであまり意識できていませんでした。様々な方法で指導や評価をすることが重要で、自分自身の引き出しをより多く持っておくことが重要だと思いました。
10月10日(木) ⅢC1112(小中)図画工作科・美術科授業実践講座
〔研修の概要〕
講義 造形的な見方・考え方を働かせる授業づくり
鳴門教育大学大学院 山田 芳明 教授
発表 対象や事象に働きかけ、児童生徒が自ら主題を生み出す授業実践
兵庫教育大学附属小学校 古家 美和 教諭
演習 造形的な見方・考え方を深める表現と鑑賞を関連付けた授業づくり
―一人一人が豊かに感じたり、表現したりする学習活動の充実に向けて―
(小)児童が自ら材料や場所に働きかける造形遊び
(中)感じ取ったことや考えたこと等を基に表現する活動
〔受講者の感想〕
・山田先生の「子ども達は自分のつくりたいものをつくる。表したいことを表す。」という言葉が印象的でした。与えられた課題を解決するためにつくりかえるのではなく、自分にとってよりよいものを生み出したいという衝動によってつくりかえるのだと感じました。造形活動において、子どもの問いは外から与えられるのではなく、子ども達の中で生まれるということを聞き、その通りだと思いました。
・古家先生の実践をたくさん聞くことができ、とても勉強になりました。マッチ箱を使った造形遊びの実践をしたことがなかったので、教材研究し、授業で扱いたいと思いました。
・同じような作品ばかりが出来上がる授業ではなく、活動の幅、奥行きをできるだけ広げ、子ども達がのびのびと、どこまでも探求できる授業づくりをしていきたいです。