研修の様子
9月29日(金)ⅢC1215(高)国語科教育講座
〔研修の概要〕
講 義 “よい国語”の授業とは何か
-豊かな言語活動を実現するために-
岡山大学大学院 宮本 浩治
演 習 言葉への自覚を高める言語活動の工夫
-言葉による見方・考え方を働かせる学習活動-
〔受講者の感想〕
- これまでの自分の授業は講義形式にどうしても偏りがちでしたが、これからは積極的に生徒間の意見交換の場を用意し、生徒が自身の考えを堂々と発表できるように支援していきたいです。
- 読解力という言葉が、ただ正しく読むだけではなく、使えるようになる力だと知り、とても勉強になりました。適切な問いやめあてを立てることができるように専門性を高めていきたいです。
- 自分自身の授業について振り返るよいきっかけになりました。今の自分の授業に関する課題は、これからの改善点であるだけでなく、よりよい授業のための糧でもあると考え、希望を持って努力していきたいです。
9月28日(木)ⅢF1303 (小中)タブレット端末活用講座
〔研修の概要〕
講 義・演 習 学びの質を向上させるタブレット端末の活用
−個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実−
発 表 授業や校務におけるタブレット端末の活用
−教育の情報化を推進するための取組−
演 習 タブレット端末を用いた情報活用能力の育成
・情報活用能力体系表例の活用
〔受講者の感想〕
・自分一人ではICTの種類も活用方法も知っていることが限られますが、他の先生方のお話を聞いて実際に使ってみることで、授業で活用できそうなアイデアがいろいろと見つかりました。ICT機器は、自分で使ってみて初めて自分のものになるのかなと思ったので、たくさんの実践例を聞いた時に、まずは自分でも使ってみて、授業に使えるものを取捨選択していきたいと思います。
・これまでの実践では、体育科の学習で、自分の動きを確認してポイントとのズレを認識できるようにしたり、算数科の学習で、イメージしづらい図形の動きなどを視覚化したりするなど、個人で完了する範囲内で活用することが多かったです。しかし、今回の研修を通して、児童同士が活動し、意見を交流したり、自分たちなりに考えを深めていけるような取り組みをしてみたいと感じました。
・タブレット端末を用いてワークシート等を作成することで、子どもの学びの軌跡が残ったり、子どもの変容が見られるような教材、資料、ワークシートづくりをしたいと思いました。
9月22日(金)ⅢF1301 情報モラル教育講座
〔研修の概要〕
講 義・演 習 情報社会に主体的に参画する態度を育む指導
・楽しいコミュニケーションを考えよう(LINE×静岡大学)
演 習 情報モラル育成のための授業づくり
・ひょうごGIGAワークブックを活用した授業づくり
※この研修は静岡大学 塩田真吾准教授に講義・演習をしていただきました。
〔受講者の感想〕
・今までの情報モラル教育では、リスクの発見やリスクへの対応に偏重していたことを改めて感じました。SNSトラブルを回避する上でも、様々な問題を自分事として捉え、そのトラブルの結果、どんなリスクがあるのかを考えさせる取組に注力する必要があると思いました。今後は一方的にトラブル事例を紹介するのではなく、危機予測の観点で、生徒同士が話し合ったり、作業しあったりして考えを深める授業をしていきたいです。
・情報モラル教育の中で、これは危ない、こんなことがあるというようなことはよく話はするが、子どもたちに自分にも起こりうる場面を想像させ考えさせるというやり方は非常に面白いと思いました。今年度から全体の生徒指導という立場になったので今日の手法を指導の面で活用していきたいです。
・場当たりな的なトラブル対応に力を入れていましたが、これからは計画的な情報モラルを含んだ情報活用能力を育てていくことがとても大事だと思いました。
・「してはいけない」「見てはいけない」という指導が多かったので、自分ごととして児童が考えられていなかったと思います。具体的な事例から、場面強制想像法を使って、そうなってしまうかもしれない、という感覚をつかませ、モラルの向上へとつなげていきたいと思います。
9月21日(木)ⅢC1216 (高)地理歴史科・公民科教育講座A
〔研修の概要〕
講 義 「問い」を中心に構成する学習の展開
ー「問い」を生かした授業づくりの理論と方法ー
兵庫教育大学 名誉教授 原田 智仁
演 習 探究的な授業を考える
ー「問い」を中心に構造化した授業づくりー
〔受講者の感想〕
- 問いが必要ということは知っていましたが、どのような視点をもち授業を構成すべきか、講義の中で分かりやすくご説明いただき、理解することができました。
- 授業を行う上で予め単元を貫く問いや見方・考え方の問いを分類して生徒に提示することが、生徒の深い学びに繋がると思いました。
- 単元を貫く問いの重要性について、改めて実感することができました。自分の授業を大きく変える必要があると感じました。
9月21日(木)ⅢF1307 Google Workspace活用講座
〔研修の概要〕
演 習 Google Workspaceのアプリケーションの使い方
・音声入力・検索(画像検索)
・Jamboard、スプレッドシート等による協働学習
演 習 Google Classroomの使い方
・資料の配布・回収
・Formsによる小テストの実施(解答の回収、集計)
演 習 Google Workspaceを活用した学習場面づくり
〔受講者の感想〕
・今回の研修で疑問に思ったことが解決できるようにしたいと思いました。自分の知らなかった使い方など、いろいろな知識を増やすことができてよかったと思いました。
・Google Workspaceの基本的な活用法を学べた。校種間で活用法を交流できたのもよかった。教科の特性を考えつつ、効果的な活用法を引き続き考えていきたい。
・自分の実践になかった活用方法を学ぶことができた。また、今回学んだ活用方法を、更に自分の学級や得意分野に応じてアップデートしていくことができる可能性も感じた。
9月14日(木)ⅢF1307 Google Workspace活用講座
〔研修の概要〕
演 習 Google Workspaceのアプリケーションの使い方
・音声入力・検索(画像検索)
・Jamboard、スプレッドシート等による協働学習
演 習 Google Classroomの使い方
・資料の配布・回収
・Formsによる小テストの実施(解答の回収、集計)
演 習 Google Workspaceを活用した学習場面づくり
〔受講者の感想〕
・初めて使うところもあり、新たに多くのことを学ぶことができました。今後、授業の中で何か活用できるものがないか教材研究をしていきたいです。後半では、Google Formsの演習がとても魅力的でした。これを使いこなせるようになると、業務軽減につながると感じました。
・実際の演習を通して授業で活用できそうな教材や設定方法を知ることができました。生徒との双方向の授業を展開していくヒントを得られたので実践に繋げていきたいです。
・まだまだ活用しきれていないことが多くあると感じました。生徒の授業理解の深化や自分自身の仕事の時短、効率化のためにもっともっと積極的に活用していきたいです。自分だけでなく職場の同僚の助けにもなれるようにしたいです。
ⅢC1113(小中)体育科・保健体育科授業実践講座【b日程】
講義
豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成する授業づくり
-課題を見付け、その解決に向けた学習過程-
兵庫教育大学大学院 教授 筒井 茂喜
発表
発達の段階を踏まえ、系統性を意識した「ボール運動系」領域の授業実践
丹波市立青垣中学校 教諭 大槻 武志
実習・協議
児童生徒が、自己やチームの課題を発見し、合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するための授業づくり
<受講者の感想>
・午前中の講義を受けて、ゴール型の授業の難しさと課題がより分かりました。確かに上位群が下位群の児童へ冷たい態度を取ったり、授業の中でうまくチームが機能せず揉めたりすることもよくありました。また、私自身が野球経験者なのですが、スペースの作り方や相手を抜く方法が分かっておらず、授業の中でスモールステップを取り入れていくことでそういった考えや思考が児童に身に付いていくことが分かりました。今回の講義内容をよく振り返り、これからの実践に繋げていきたいと思います。
・体育が苦手な児童のためには何ができるかということを思案していたところだったので、今日学べたことはまさに目から鱗でした。技術ばかりの指導内容を重点的に指導してしまっていたことを反省し、スモールステップで子ども達に運動の楽しさを味わってもらえるような授業をめざしていきたいと思います。大槻先生のはつらつとした笑顔と、しっかりとポイントを押さえた立ち振る舞いも、自分の実践に取り入れていきたいと思いました。
・体育を苦手とする児童に体育の楽しさを教えていきたいです。そのためには、技能的な詰め込みだけでなく、話し合い活動や教え合う活動を取り入れ、言語活動の充実も図りたいです。系統性については、例えば、どの学年も同じような授業になっているのでこの学年にはこの活動をといった学校の中のカリキュラムを考えていきたいです。また、評価の仕方や評価を見る視点を学びたいと思いました。
9月6日(水)ⅢC1221(高)英語科教育講座
〔研修の概要〕
講 義 生徒のコミュニケーションを図る資質・能力を測るために必要な基本的概念について
大阪大学 准教授 今尾 康裕
演 習 コミュニケーションを図る資質・能力の測定・評価
〔受講者の感想〕
- 評価を行うことの重要性とともに、テストを実施する際の留意点や分析に必要な基本的な概念について専門家の知見を伺ったことにより、考査をより分析しやすくなりました。また、改めて目的・目標に応じた指導と評価の重要性を感じました。
- 考査の作成方法を学術的な視点で考えた事がなかったので非常に勉強になりました。また、ねらいの達成度を測るための視点を得ることができました。コミュニケーション能力を生徒に身に付けさせるために、長期的な視点で指導と評価を計画していこうと思います。
- 生徒の実態をしっかり把握した上で適切に評価を行うための視点や、生徒の主体的なパフォーマンス活動を実施するための視点を得ることができました。本日学んだことを勤務校の教科内で共有し、今後の指導や評価の改善を図りたいと思います。
9月7日(木)ⅢC1101(小)国語科授業実践講座
(研修の概要)
講 義 国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力の育成に向けた「読むこと」の指導と評価
兵庫教育大学大学院 教授 吉川 芳則
発 表 学習過程を明確にした授業実践
演 習 「説明的な文章」における授業の在り方
・目的や意図に応じ、中心となる語や文を見付けて、それらを用いて内容をまとめる学習過程の工夫
(受講者の感想)
・1日の研修を通して「要約」に関する「読むこと」について、多くを学ぶことができました。吉川先生の講義からは、要約の指導において、目的を持ってさらに全体理解をした上で取り組ませることの重要性に気付かされました。吉川先生が話されていた「要約は妄想ではない」という言葉がとても印象的でした。評価について、単元の節目で評価をすることや、成果物を蓄積し自己評価することの大切さを改めて学ぶことができました。演習では、他校の先生とグループワークをし、たくさんの情報共有ができました。それらを今後の実践に生かしていきたいです。
・吉川先生の講義から、無機質な要約の学習活動ではなく、しっかりと目的を意識させて自分の言葉を用いながら要約する活動を設定していくことが大切だと分かりました。また、実践発表を聞いて、学びをつなげていくために、目の前の単元のみを見て授業を考えるのではなく、前後の学年とどのように学びがつながっているかを意識して指導していきたいと思いました。班別協議で考えたように、いろいろな子どもの実態を想定した上で、指導の工夫や手立てを考えていくことの重要性に改めて気付くことができました。
9月6日(水)ⅢC1103 (小)算数科授業実践講座
(研修の概要)
講 義
一人一人の児童の数学的な見方・考え方を育む授業
神戸大学大学院 教授 岡部 恭幸
演 習
系統性を踏まえたつまずきの解消をめざす授業づくり
ー数量の関係に着目してー
(受講者の感想)
・授業づくりについては、さらに学んでいかなければならないと思いました。特に、目標とするところまで理解できている児童と、その前段階の児童との思考の行き来(例えばペア学習)については、自分の授業においてできていないと感じました。「繋がる、分かる」ように他者の意見から気付かせるなどしながら、理解に繋げていきたいと思いました。つまずきの解消のために系統立てて考えることができたのは、とてもよかったです。既習事項については気を付けていましたが、上の学年でのつまずきをなくすために、今の学年でできることについては考えていなかったので、意識していきたいです。
・岡部先生の講義を聞いて、学んだことを明日から授業に生かそうと思いました。6年生の円の面積の単元で、公式を導くまでに、およその面積を求めてみるという活動が、教科書では2時間あります。そこをいかに進めていくか、とても悩んでいます。なぜおよその面積を求めるのか、その必然性をもたせることができていないように思います。内容を理解するのが難しい児童には、何をやっているのかわからなくなるのではないかという心配があり、授業が停滞しないように教員がつい先導してしまいます。そのため、各児童の思考を、全体でも共有しながら進めることを意識したいと思います。授業研究が本当に大切だと改めて感じ、学びの多い研修でした。演習では、具体的に児童のつまずきについて考え、協議することができてよかったです。そして、自分だけでなく、学校全体で共有して進めていくことの大切さを改めて感じました。算数科だけでなくいろいろな活動に通ずる研修でした。