2022年12月の記事一覧
2年生「探究科学」特別講義② ~続・探究するってナニ??~
12月5日(月)4時間目に、国際理解教室にて兵庫県立大学大学院理学研究科 地球科学講座の後藤忠徳教授が、11月24日に引き続き、2年生に向けて独自科目「探究科学」の授業の一環として特別講義をしてくださいました。今回のテーマは3つ。①「わかりやすい発表」とは? ②「結果」と「議論・考察」の違い ③「課題発見」と「課題解決」です。後藤先生には令和2年度と令和3年度の2年間、13回生の地下探査をテーマとしたプロジェクト学習をご指導いただきましたが、各テーマの具体例として今年の1月に行われた13回生のプロジェクト学習口頭発表を振り返る形式でお話をして頂きました。
1つ目のテーマでは、実際に口頭発表で使用されたスライドをもとにした発表を2種類行って頂き、どのような順で発表をするとより分かりやすいかを教えて頂きました。2つ目のテーマでは、「結果」では実験で得られた事実だけを分かりやすく表やグラフにまとめ、それらから読み取れる特徴だけをまとめること。「議論・考察」では結果の特徴から何が予測できるか、解釈できるかを考えて書くこと。また、「議論・考察」が無いと研究とは言えないこと。以上のことを教えて頂きました。3つ目のテーマでは、課題は「発見」してから「解決」するものと考えがちであるが、実際には「課題解決」をしてから「発見」を行っていることの方が多いことを教えて頂きました。また、そもそも課題を見つけるためには事前にかなりの勉強が必要となることと、解こうとしても解けないことが多いことも教えて頂きました。
生徒たちは、プロジェクト学習の中間報告として来年の2月にポスターセッションを行います。3年生の口頭発表と形式は異なるものの、研究のまとめ方など今後のプロジェクト学習や探究科学の授業で活かせることをたくさん教えて頂きました。前回の特別講義も含め、後藤先生のお話とアドバイスを活かして各々の探究の質をレベルアップさせてほしいと思います。
お忙しい中、附属中学校2年生にむけて2回の特別講義を引き受けて頂いた後藤忠徳先生、ありがとうございました。