〔本部事務局〕
兵庫県立小野高等学校
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薬品名一覧
1. 薬品名について
☆ IUPAC(国際純正・応用化学連合)名をもとに日本化学会化合物命名小委員会が制定したものに準拠するが、一般に使用している通俗名・慣用名も見出しにあげ毒劇物かどうかなどが分かるようする、それ以外の名称で必要と思われるものが有れば備考欄に示す。
● o-、m-、p-、d-、n-、1、2などの接頭語は薬品名を50音順に並べるときには無視する。ただし接頭語込みの名称が一般的な場合は見出しにあげる。
● 酸化数については酸化銅(Ⅰ)、塩化鉄(Ⅲ)のように表示し、酸化第一銅、塩化第二鉄とは表示しない。
● スペースの関係から無水、結晶、水和物等の違いは見出しにしない(異なる薬品として4、5桁目ではそれぞれ別の番号に分類する。)が、別々の異名が有る場合等は見出しに取り上げる。
(注)
IUPAC | 国際純正および応用化学連合 |
IUPACと略記する。化学及び応用化学に関する国際的機関。
わが国は日本学術会議をつうじてこの組織に加盟している。 |
iso- | イソ |
「同じの」を意味するギリシア語に由来する接頭語。
構造異性体の1つを他と区別するために用いる。 |
o-
m- p- |
オルト
メタ パラ |
位置異性をなす環式化合物置換体を区別するために用いる。 その他、化合物の水和度の違い、ある種の重合体、核スピンの状態を表すときにも用いる。 |
d-(D-)
l- (L-) |
ディー
エル |
1)旋光性の方向を示す。
d-は 右旋性、l-は左旋性。dl-は対掌体が等量ずつ存在する。(ラセミ体) 2)化合物の立体配置上の系列を表す記号。グリセリンアルデヒドの絶対配置を基準に右旋性…から導き出される系列をD、左旋性…からをLで示す。
|
n- | ノルマル | 鎖式化合物で炭素鎖に枝の無い直鎖のものをさす。 |
無水 | むすい |
接頭語として以下のように用いられる。 1)金属塩の水和物から水を全て除いたという意味(無水硫酸銅)2)酸、とくにカルボン酸の分子式からH2Oを除いた式を持つ化合物(無水酢酸) 3)不純物としての水を含まないという意味(無水エタノール) |
2. 薬品の毒劇物等の表示について
毒 : 毒物及び劇物取締法 | ド (毒物) ゲ (劇物) |
危 : 消防法(危険物) | 1 (第一類:酸化性個体) 2 (第二類:可燃性個体) 3 (第三類:自然発火性及び禁水性物質) 4 (第四類: 引火性液体) 5 (第五類:自己反応性物質) 6 (第六類:酸化性液体) |
労 : 労働衛生安全法 | ユ (有機溶剤中毒予防規則) ト (特定化学物質等障害予防規則) ナ (労働大臣が指定する鉛化合物) |
3. コード番号については〔Ⅳ〕薬品分類コード(2桁)に基づく。
[参考文献]
岩波 生物学事典 第3版 | 山田常雄 他編 | 岩波書店 |
岩波 理化学事典 第4版 | 久保亮五 他編 | 岩波書店 |
化学大辞典 | 化学大辞典編集委員会 編 | 共立出版 |
化学の単位・命名・物性早わかり | 岡田功 編 | オーム社 |
化学便覧 基礎編 | 日本化学会 編 | 丸善株式会社 |
危険物ハンドブック | 山本哲 編 | 新星出版社 |
広辞苑 第3版 | 新村出 編 | 岩波書店 |
総合カタログ第30版 | 和光純薬工業株式会社 | |
毒物及び劇物取締法令集 | 毒物劇物関係法令研究会 監修 | 薬務広報社 |
毒劇物基準関係通知集 | 劇毒物安全性研究会 編 | 薬務広報社 |
毒劇物取扱者必携 | 山村醇一 他編 | 産業図書 |
取扱い注意試薬ラボガイド | 東京化成工業(株) 編 | 講談社 |
医学大辞典 | 南山堂 | |
有機化合物辞典 | 安藤亘 編著 | 朝倉書店 |
化学教科書および図表・図録 |