【校長室より】令和3年度第3学期始業式辞(要旨)
おはようございます。あらためまして、明けましておめでとうございます。
日差しはないものの、しっとり落着いた3学期の始まりになりました。君たちが元気に登校し始業式を迎えられたことをうれしく、そして大変ありがたく思います。
さて、昨年2021年の漢字は「金」でした。5年ぶり4度目。オリンピックが開催された年は決まってこの字が選ばれます。今年は冬季オリンピックが開催されますが、オリンピックがなくても、1人ひとりが「ゴールド」に輝くような1年にしたいものです。
一方で、年明け早々、新型コロナウイルスの新規の感染者がにわかに増加し、昨日、兵庫県では169人(昨年の同日284人)になりました。我々、一人ひとりが感染拡大防止につとめなければなりません。基本的な対策をしっかり行うことで感染を防ぐことはできます。三密(密閉、密接、密集)の回避、手洗いの励行、マスクの着用などにしっかりと取組みたいものです。
昨年は島田叡先輩生誕120年でした。2年生は修学旅行で島田先輩を慰霊させていただきました。そして、12月25日に行われた島田先輩生誕120年を記念する式典では、修学旅行委員3名が、沖縄県立那覇高校の生徒3人と共に、兵庫県民を代表して、平和メッセージを堂々と発信してくれました。また、一昨年の3年生の修学旅行を思い返すと。島守の塔への献花の折、雨も上がって雨雲の間から温かな日差しが差し込んだことが、この間のことのように記憶に残っています。島田氏は苦境にあっても、その時を大切にし、未来に向かって尽力された。我々は、コロナウイルスとの闘いにおいて、これまでの歴史になかったような、新たな経験をさせてもらっています。今こそ自分たちの未来を創るために新しいスタートを切りましょう。
3学期のスタートにあたり君たちに求めたいことが2つあります。
1つは、目標を明確にすること。進路でも部活動でも、具体的な目標をたてる、そしていつも目標を目にして確認し意識し続けること。
2つめは、ほんの少しだけ無理をして「良い行動を習慣化」すること。これまで課題にあげてきた家庭での学習時間は増加の兆しは見えるものの、あともう一息の取組みを期待します。特に、1・2年はさらに1時間ひねり出すために生活を見直して欲しい。同時に読書、新聞に日常的に親しんで、感性を磨いて欲しい。
3年生は大学入試共通テスト目前です。睡眠時間をしっかり確保して、決めたことを丁寧に進めなさい。何事もやってみないと結果はわかりません。目標を達成されることを切に願っています。
生徒全員が、それぞれ目標に向かって共に切磋琢磨する。兵庫高校は、まさに自立を目指して努力を続ける人たちの共同体です。
その名ぞ兵庫 わが母校
以上、第3学期始業式辞とします。
令和4年1月11日
兵庫県立兵庫高等学校長
升川 清則