【校長室より】学校再開
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キーワード「慣らし運転」「一体感」「希望」
昨日の雨で、山の緑が一層鮮やかになってきました。庭先の紫陽花が蕾をほころばせ、梅雨の訪れを今や遅しと待ち構えています。
6月1日(月)から、隔日の分散登校を開始します。地域の感染状況がこのまま推移した場合には、6月15日(月)以降は平常授業を実施する見込みです。
今日からの2週間は、「慣らし運転」です。登校と家庭学習日(ステイホーム)を交互に行い、感染防止に備えながら、学校生活の「勘(かん)」を取り戻します。部活動にも少しずつ取組んでいきます。そのために、今後も規則正しく過ごし、自分の心と体の健康に留意することが重要です。登校しない日も、登校する日と同じように起床し、検温して健康チェックを継続します。生徒の皆さんは、熱や体にだるさがある時は、躊躇なく登校を控えて自宅で静養してください。
3月を含めると、約3ヶ月間という長期間の臨時休業になりました。
制約されていたことから解放されて、喜んだのも束の間、気分が落ち込んでしまうことがあります。長期間のステイホームの後、「心の空白」をつくらないために、自分で「次の目標」を立て、未来に向けて「張り合い」をつくっていくことが大切です。休業中は、生活を記録して「毎日を確かめる」習慣を身につけてきました。兵庫高校生全員が同じ生活記録に取組んできたことは、同じ歌を歌うように、一体感に繋がったと思います。
新型コロナウイルス肺炎の第2波が予想され、影響はまだまだ続きます。日常の中で、自分なりの小さな工夫を積み重ねて、「希望」をつくり出しましょう。
兵庫高校は、これからも一歩一歩、着実に進んでまいります。
武陽ヶ丘の あさみどり
白き雲湧く ユーカリに
生命の春を 証して
われらが夢の すむところ
その名ぞ「兵庫」 わが母校
令和2年6月1日
兵庫県立兵庫高等学校長 升川 清則