校長室より

【校長室より】令和3年度第2学期始業式辞(要旨)

 兵庫高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。2学期始業式を放送室からホームルームに向けて、オンラインで実施しました。

 

 皆さんおはようございます。残暑の中、2学期が始まりました。 
 おりしも、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の勢いは止まらず、昨日は兵庫県内で1,024名の新たな感染者が発生し、9月12日まで緊急事態宣言が発令され緊張感も高まっています。
 2学期に予定している行事は、方法を工夫して可能な限り実施すべく準備を進めます。しかし、やむを得ず中止変更がありえることは理解して欲しい。本校における感染が起こっていないことが実施の大前提であり、行き先の感染状況も考慮して判断することになります。
 そのため、健康にはくれぐれも留意して過ごすこと。これまで以上に、密閉、密接、密集の3密の回避、ソーシャルディスタンスの確保、飲食時の大声の会話、飲料水の回し飲みは厳禁です。マスクは不織布で作られているものを着用してください。ワクチンの接種は感染対策としては非常に有効です。
 さて、夏休み中、登校しての補習や自習、家庭学習に粘り強く取組んだ人、部活動に熱心に取組んだ人など、各自が有意義に過ごしてくれたものと信じます。
 先日、2年生の27人が参加した東京未来フロンテアツアーの代替研修は、すべての訪問をオンラインで実施するなど新たな形の研修となりました。研修に加えて、各界で活躍されている本校の卒業生との交流も大いに盛り上がりました。仕事の合間を縫って後輩たちのために、馳せ参じていただきました。参加された卒業生の方々は、まさに、「世のため人のため」力を尽くされており、さらにその母校愛に感激しました。しかし、話を聞かせていただいた先輩たちも、高校時代、順調な日々を過ごしたわけでは無く、時間が経過して今になって考えれば、ありがたい高校生活だったなという感じではないかと思います。
 生徒の皆さんの中には、今の自分の状況や将来のことを少し不安に感じている人もあるかもしれません。考えて見ると、今の自分は、これまで自分の行動の結果にほかなりません。まず受け入れましょう。結果はどうであれ自分の無力さを思い知ることができれば、それは幸運なことです。あとは足りないところに脇目をふらず取組めばよいだけです。思い込みを捨て、ポジティブな行動や言動を心がけ自分から行動してみましょう。さしあたり、今やるべきことは心を落ち着かせて大掃除をしっかり行い、課題実力考査に集中することでしょうか。特に3年生は、本当にその目標で良いのか、見つめ直してみましょう。皆さんにはまだまだ伸び代があります。時間がないなどという暇があったら行動しましょう。
 厳しい暑さも今週が峠との予報です。少しずつ身体も、気持ちもな慣らしてまいりましょう。2学期が充実したものになるよう大いに期待しています。

 令和3年9月1日  

                           兵庫高等学校長 升川 清則