学年・専門部

2024年5月の記事一覧

春季学校説明会・公開授業

中学生の皆さんや保護者の方々に、有馬高校とはどのような学校かを知っていただきたく、春季オープンハイスクールを開催しました。500名を超える方々にご参加いただき、ありがとうございました。

体育館での全体説明会では教員だけではなく、本校在学生の生徒からも総合学科や人と自然科での学びを紹介しました。中学生の皆さんは、先輩方からの声に耳を傾けていました。興味、関心ごとはあったでしょうか。

また、学校公開授業に併せて授業や校舎見学をしていただきました。

高校生が学ぶ姿や内容を見たことで、具体的な夢や目標を見つける助けになっていることを願います。

校舎見学で迷子になる方もちらほら…。「ここはどうやって行けばいいの?」「あっち?こっち?」と指を指して考える。

迷路級の校舎も有高の特徴です。入学すればスイスイと移動できるようになりますのでご心配なく。

次は夏季オープンハイスクールでお会いいたしましょう。

 

 

産業社会と人間「キャリアデザイン・文理選択ワークショップ」

5月10日(金)の「産業社会と人間」の授業では、「キャリアデザイン」と「文理選択ワークショップ」を行いました。

 

講義棟で行われた5限目は、キャリアデザインの第一歩として、今までの人生の中における「選択」にどのようなものがあったか、そしてそれらをどのように「決断」してきたかについて、周囲の生徒と話をしました。決定していく上での3か条として

①多くの情報を集める

②人の言葉に耳を傾ける

③自分の考えをまとめる

ということが挙げられました。これから進路を決めていくのに役立ててください。

 

6限目は各教室に戻り、カードを用いながら班で様々な学問分野の名称とその内容について理解を深めました。「へぇ~こんな分野あるんや!」など新たな発見をした生徒もいました。また、どの学問にも英語が不可欠だと知り、日々の勉強の大切さを再確認した生徒もいました。

これら2時間の学びを、今後の文理選択、科目選択につなげていきましょう。

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 里山を存分に楽しむ

 人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 前回は有馬富士公園パークセンター職員の方から、有馬富士公園の歴史や県立公園に関する関係法令など、パークマネジメントについてお話いただき、実際に現地見学も行いました。

 前回授業 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る に関する記事はこちら

 そして今回からはいよいよ実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただきます。4月30日(火)有馬富士公園の里山を復元、活用する活動をされているの皆様による、里山を存分に楽しむプログラムを体験しました。『ありまふじ里守の会』は有馬富士公園にある里山や棚田の再生活動を楽しみながら行っているグループです。

 代表の遠藤先生から簡単な日程説明を受けたあと、安全のためのヘルメットを受け取り、早速里山に入っていきます。

 まずはアイスブレイク「立体カモフラージュ」というプログラムです。約10mの草むらの中にぬいぐるみなどの人工物が隠されており、何個隠されているか見つけながらゆっくり歩いていきます。

 これは簡単・・・とみんな思っていたようですが、見つけた数を聞いてみると全く足りておらず・・・ワイワイ言いながら全員やり直し。2回目のチャレンジです。想像以上に盛り上がりましたね。このプログラムではこれから入る里山の中で、しっかり視野を広げる練習の意味も兼ねているとのことでした。

 しっかりアイスブレイクできたところで、先ほど受け取ったヘルメットを着用し、いよいよ里山に入ります。

 次のプログラムは『アニマルトラッキング』です。里山の中に生息する多様な生き物の痕跡を探します。まず見つけたのは動物の足跡。Vの字の跡からイノシシだと推測されます。

 そしてさらに歩くと樹木の幹に縦の傷が・・・下から上に傷が付けられているということで、雄鹿が角を研いだ後だと推察できました。

 さらに歩くと地面にエビフライのようなものが落ちていました。これはリスが松ぼっくりの「かさ」の部分を食べ、芯の部分を地面に落としたもので、別名『森のエビフライ』と言われています。このように様々な生き物の痕跡を見つけることができ、里山の生物多様性を感じることができました。

 そして最後のプログラムは「カントリーヘッジづくり」です。カントリーヘッジとは枝などの木材を積み上げ、通路側と林内を区別する垣根のことです。里山の資源を循環できるだけでなく、木材を積んでいるだけなので隙間が多くでき、小さな生きものの住処となります。早速、里山に散らばり、落ちている枝を拾い集めます。また、間伐も行い必要な材料を集めました。

 材料がそろったところで杭を打ち、互い違いに枝を重ねていったら完成です。里山の中の資源を楽しく活用する・・・本当に楽しい時間でしたね。

 あっという間に時間は過ぎ、本日のプログラムは終了です。最後にかやぶき民家に集まり、企画を行う際のポイントや、安全に行うために大切なことなどを振り返り、体験を終えての感想も共有しました。

 ありまふじ里守の会の皆様、企画から本番のプログラム体験まで本当に時間をかけて準備いただきありがとうございました。生徒にとっても貴重な経験となりました。

 次回は緑の環境クラブの皆さまにお世話になり、本格的な里山管理に関する夢プログラムを体験する予定です。楽しみですね。天候に恵まれますように・・・。