兵庫県立 有馬高等学校
Hyogo Prefectural Arima Senior High School, Since 1896
2022-8 Blog Entry List
人と自然科 阪神梅田本店にて 夏休みふれあい体験広場アレンジメント体験実施
8月17日(水)大阪梅田にある阪神梅田本店にて『夏休みふれあい体験広場』が開催され、本校人と自然科の農業クラブ フラワーアレンジメント班の生徒が参加し、フラワーアレンジメントコサージづくり体験を実施しました。有馬高校人と自然科は、普段の授業が実習で身につけた知識や技術を生かして、様々なイベントに参加させていただいています。
今年4月に開催されたでんスポアドベンチャーフェスタへの出展に関する記事はこちら
今年5月に開催されたイオンモール伊丹農業イベントに参加しましたに関する記事はこちら
今回兵庫県立こどもの館が主催する『夏休みふれあい体験広場』は、高校生が自分と地域に誇りを感じながら地域の元気づくりに貢献できる人材育成を目的に実施されているイベントで、今年は大阪の一等地、阪神梅田本店にて開催されました。
この日一日は阪神百貨店の店員の一員として頑張ります。早朝からみんなで準備し、打ち合わせを行った後、朝10時の開店と同時に入店してくるお客様をお出迎えしました。
この日の天気はあいにくの雨模様。普段と比べるとお客様の数は少なかったようですが、来店された親子連れの方がブースを訪れて下さり、フラワーアレンジメントのコサージづくりを体験してくださいました。
今回参加した生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属しており、フラワー装飾技能士の資格取得やフラワーアレンジメント全国大会出場を目指して放課後を中心に活動し、フラワーアレンジメント技術を向上させています。
昨年の全国大会(第20回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表選手として参加)に関する記事はこちら
まずは、子どもたちにメインとなる大きな花と周りを飾る小花を選んでもらいます。そこに緑の葉を合わせ、ワイヤーでまとめ、そのワイヤーの周りを緑のテープで被覆していきます。最後に好きな色のリボンを選び、装着したら完成です。
イベントを頑張っていると、遠くから見覚えのある姿が・・・
有馬高校人と自然科のキャラクター(生徒が実習を頑張っていると現れる妖精さんです。)”ひとっしー”がわざわざ大阪まで駆けつけてくれました。有馬高校のブースの前で一生懸命手を振ってくれたおかげで、たくさんの子どもたちが立ち寄ってくれました。ひとっしー君、来てくれてありがとうございます。
この日は、私たち以外にも姫路東高校の皆さんによるカルタや紙芝居で姫路城や歴史を学ぶコーナー、こどもの館の皆さんによる紙工作『すべるんるん』のコーナー、NHK神戸放送局による防災クロスロードなど楽しい体験コーナーがたくさん設けられ、訪れた子どもたちが楽しんでいました。
たった一日でしたが、私たちにとって学びの成果を発表できる貴重な時間となりました。このような機会をいただきました県立こどもの館の皆さま、阪神梅田本店の皆さま、本当にありがとうございました。
令和4年度防災ジュニアリーダーの活動についての報告
夏休みも折り返しを過ぎ、残り少なくなりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか。
私たち防災ジュニアリーダーは、8月中旬から予定されていた東日本大震災の被災地訪問がコロナの拡大により中止になりました。現地でのボランティア活動や地元の高校生徒との交流など充実したプログラムだったので本当に残念です。
しかし、今回のことも前向きにとらえ、次回のチャンスがある時まで防災やボランティアについて知識や経験を蓄えておきたいと思います。
その一つとして、東日本大震災への募金活動を実施したいと思い、現在、三田市役所と有馬富士共生センター、レフィール三田受付窓口で募金箱の設置を夏休み期間中までお願いしています。募金活動に協力して頂けると嬉しいです。
また、募金箱の設置に協力をして頂ける事業所を探しています。可能であれば防災ジュニアリーダーの担当者までお知らせください。
よろしくお願いいたします。
人と自然科 フォークリフト技能講習 実施
人と自然科では夏季休業中も自身のスキルアップのため、様々な資格に多くの生徒が取り組みました。
この夏行われたチェーンソーによる伐木等特別教育実施に関する記事はこちら
8月4日(木)~10日(水)の平日5日間、人と自然科の生徒23名を対象に、フォークリフト技能講習を実施しました。5日間という長い時間をかけて取得するこの資格は、兵庫県で一番大きなフォークリフトも含め1t以上の大型も運転できる価値ある資格です。
まずは4日(木)~5日(金)の2日間、有馬高校に講師の先生に来校いただき、学科講習が行われました。 法令で定められた座学の時間は11時間。技能講習のため、学科試験が不合格の場合、別途居残りして補習&追試を受ける必要があります。
スライドを用いてフォークリフトの種類、走行装置の構造・機能・取り扱い、荷役装置の構造・機能・取り扱い、フォークリフトの点検・整備、安全運転の心得、力学の知識、災害事例、関係法令などについて講義を受けました。
筆記テスト合格に向け、生徒は教本にマーカーで線を引きながら、必死に学んでいました。
2日目の最後、いよいよ筆記試験。苦戦した生徒もいましたが、どうにか23名全員実技試験に進むことができました。先生もホッとしました。
3日目の8日(月)から小野市にあるキャタピラー教習センターに移動し、実技講習スタートです。講師の紹介、班分けを行い、『安全第一』を叩き込まれた後、3班に分かれ早速講習会場に移動します。
座学で学んだフォークリフトの機体各部の名称、エンジンの構造を復習し、安全確認の方法、エンジンのかけ方、ハンドルの回し方、アクセル・ブレーキの踏み方など基本的な走行操作について実際の車体を用いて学びます。
フォークリフトは狭い倉庫内での作業を可能にするため、普通車と異なり後ろのタイヤが左右に動き小回りが利きます。少しハンドルを回しただけで車体が回転するので、最初は車体を三角コーンにぶつけたり、車線から脱輪したりと、苦労していました。
2日目は、荷役作業をしながらの運転です。
フォークを操作しパレットに載った0.5tの荷物を運搬します。フォークを操作するレバーは、上昇・下降を操作する『リフトレバー』と前傾・後傾を操作する『チルトレバー』の2本を操作します。特にリフトが地面と水平になっているのかの判断は難しく、経験が重要です。
最終日。講習の最後に行われる実技試験にむけ、一連の作業、走行を繰り返し練習します。そして他の人の運転もしっかり見ながら、自分が運転していることをイメージしながら講習を受けることが上達するポイントです。実技試験が不合格の場合は別途補講&再試験があるため全員真剣です。お互いタイムを測定し合ったり、励ましたりアドバイスをしながら、繰り返し練習を行いました。
いよいよ実技試験。基本中の基本、指さし確認からスタートです。引率した先生はもちろん、5日間一緒に練習を繰り返したメンバーも心の中で合格を祈りながら見守ります。
結果は全員合格。発表後は自然に拍手と歓声が沸き上がりました。本当に良かったです。
最後に講師の先生からライセンスを受け取り、5日間の講習は終了です。
受講した生徒に話を聞くと、大変だったけどフォークリフトの運転がとても楽しかったとのこと。卒業後に資格を活用する際は安全第一を忘れないようにしてくださいね。(普段の農業実習も同様です)お疲れさまでした。
人と自然科 チェーンソーによる伐木等特別教育実施
人と自然科では在学中、漢字検定やビジネス文書実務検定などの一般的な検定はもちろんですが、日本農業技術検定やフラワー装飾技能士、トレース検定など専門的な資格取得にも挑戦することができます。
さて、7月30日(土)~8月1日(月)の3日間、1年生から3年生の希望者25名を対象に、チェンソー(伐木作業)の特別教育が実施されました。(ちなみに自宅の木を切るなど、チェンソーを個人で利用する場合は資格は必要ありませんが、将来仕事でを使う場合は資格(特別教育の受講)が必要となり、受講せずにチェーンソーを使った仕事をすると罰則の対象になります。)
まずは有馬高校にて2日間、学科講習と簡単な実技講習です。座学では伐木等作業に関する知識、チェーンソーに関する知識、振動障害及びその予防に関する知識、関係法令の4項目を学びます。
スライドや映像を用いて、伐木する際の刃の入れ方や、木の倒し方などの伐木技術、チェンソーに使用するの燃料や潤滑油、機械の握り方や姿勢、振動障害やその予防、災害事例、関係法令など、安全にチェンソーを操作する知識についてしっかり教えていただきました。
2日目の後半からは実習服に着替えて実技に入っていきます。実技を前にさらに集中していますね。
班に分かれ、実際に使用するチェンソーを使ってエンジンの構造やかけ方、安全装具の着脱を学びました。
最後は屋外でエンジンの始動を実践し、翌日の伐木実習にむけ準備は万端です。
講習3日目は会場をキャタピラー講習センターに移動し、いよいよ伐木実技講習です。
安全用具を着用し、エンジンをかけ、まずは基本の切り方である丸太の玉切りを想定した鋸断です。振動があるのでまっすぐ切断するも慣れが必要です。最初は教習所の講師の先生方の手助けを頂きながら進めていきましたが・・・
すぐに慣れ、一人で切断できるようになりました。やらないと上達しませんね。
待ち時間は小屋の中で目立ての練習です。作業中の事故原因のほとんどが目立てが不十分で刃の切れ味が悪く、余計な力を加えてしまうことだそうです。丸棒やすりを使って、やすりの角度を約30度で研いでいきます。
現場に戻ります。次に突っ込み切り。刃の先端を丸太にさして四角形、もしくは三角形に抜く切り方です。刃が丸太の中に入ったら見えないので難易度が高くなります。上手く抜けましたね。
そしていよいよ立木の伐倒です。
初日の学科講習に学んだ通り、まず倒したい方向に受け口を作ります。水平に下切りし、角度30~45度で斜め切りします。
そしてチェンソーの刃を丸太の中心に入れ、切れ込みを作る芯切りを行った後、追い口切りです。反対側に受け口の高さ2/3程度に刃を入れます。その際切り込みすぎず『つる』と呼ばれる切り残される部分を残しておくことがポイントです。
そしてくさびを打ち込み、倒していきます。
切り口を見てみると、『つる』が機能していることが分かりますね。成功です。
予定していた実技講習も無事終了し、講習を受けた25名全員がライセンスを取得することができました。最後にセンター長より直接『将来業務を行う際はとにかく安全最優先で作業を行ってください。そのためのライセンスです。』という言葉をいただき『ご安全に』の掛け声で終了しました。
受講した皆さん。3日間の講習お疲れさまでした。今年の夏休みに最後に計画されているのが、フォークリフト技能講習です。自身のスキルを向上させる充実した夏休みにしましょう。
人と自然科 ガス溶接技能講習実施
人と自然科では在学中、様々な資格取得講習を独自に実施しています。特に夏休みは自身のスキルアップに活用できる時間が確保しやすいため、様々な講習会が開講されています。
中でも人気があるのは建機系資格。一生モノの資格ということもあり、毎年希望する多くの生徒が資格取得に挑戦しています。今年1発目として7月22日(金)と28日(木)には、ガス溶接技能講習の資格取得講習が行われ、1.2年生の希望者23名が挑戦しました。
1日目はキャタピラー教習所講師の先生を有馬高校にお招きし、学科講習を行いました。講習を前に講師の先生から、
『何よりも最優先は安全。ガス溶接作業中は絶対にけがをしてはいけない。けがをしたら悲しむのは周りの人。特に保護者が一番悲しみます。ましてや今回のガス溶接は危険なガスを使用します。しっかり講習を聞いてください』
とのお話をいただきました。普段学校で行っている農業実習と同じですね。社会に出たら必要かつ当たり前の感覚です。
その後は教本やスライド、映像などを用いてしっかり学習します。ガス溶接等に用いる可燃性ガスのアセチレンや、支燃性ガスの酸素を中心に、それぞれのガスの性質や発火温度、比重、発熱量などについて学んだり・・・
ガス溶接など装置の構造と取り扱いとしてガス容器(ボンベ)や圧力調整期(ゲージ)、ゴムホース、吹管、点火用ライターの構造や取り扱い方法、火災や爆発の災害事例やその防止方法など、専門的な内容ばかりです。
今回のガス溶接は技能講習のため、2日目に筆記試験があり、不合格の場合はさらにお金を払って補講を受け、追試を受けるる必要があります。
お金と時間を無駄にしないように、教法にマーカーを引きながら、講師の先生の言葉を聞き逃さないよう真剣に話を聞いていました。
2日目はキャタピラー教習所に場所を移し、学科講習&学科試験&実技講習です。
1日目に学んでいなかった労働安全衛生法などの法令について、事業者は作業中の危険を防止するため必要な措置を講じなければならないこと、そして労働者も事業者が講じている安全に必要な措置を守らなければならないことなどを学びました。このことも普段の農業実習にもつながります。
そしていよいよ学科試験。頼むから全員合格してほしい・・・結果は・・・
全員合格で、一安心です。そしていよいよ実技講習に移ります。
ボンベとガス溶接機をつなぐ作業も自分で行います。手順を覚えるのがなかなか難しいですね。
準備が出来たら点火用ライターで着火。酸素の量を手元で調節し、いよいよ鉄を切断していきます。慣れるまでは手を添えてもらいながら進めていきます。
一定のスピードで、炎と母材の距離も一定にしながら進めていくのがポイントです。上達してきたら一人で作業を行うことができるようになりました。
2日間かけで実施した、ガス溶接技能教習も無事終了。全員資格を取得することができました。
今年の夏休み中には希望者を対象にチェンソーとフォークリフトの資格取得講習が行われます。また、国家資格であるフラワー装飾技能士の筆記、実技試験に挑戦する生徒もいます。忙しいですが、将来の進路目標実現のため頑張りましょう。
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