相生歴史巡検 Part1(真広)

 9月25日(日)、秋晴れの快晴の中、今年も松本恵司先生を講師に迎え、相生歴史巡検を行いました。今年度は、相生のまだ行ったことがない所を松本先生にお願いし、矢野町の真広(まひろ)・小河(おうご)を中心に行いました。2年生8名・1年生4名の12名が参加しました。

 最初に、真広の真広大神宮社を訪れました。ここは天照大御神を祀っています。時代とともに整備されてきたようで、一番手前の鳥居や灯篭は、皇紀2600年記念として、昭和15(1940)年に建てられました。その横には、昭和17(1917)年に建てられた、大東亜戦争の戦勝祈願碑もありました。

 

入口鳥居が昭和15(1940)年建造。灯篭の左側に戦勝祈願碑。奥に行くほど古くなります。

 

 次に医王寺(真広薬師堂)です。9世紀、比叡山延暦寺の慈覚大師が、僧恵便・恵聡の草庵の旧跡を訪ね来て、ここに草庵を結び薬師如来を刻み、堂宇を建立したそうです。戦国時代の戦乱と洪水で全てが失われたそうですが、御本尊は東山の荒神社境内に安置されたそうです。現在の薬師堂は瓦に宝暦5(1755)年の銘があります。その同じ頃に建てられたのが鐘楼で、この梵鐘は戦時中に軍に供出されましたが、終戦のため奇跡的に返還されました。ただ、鐘の金質調査のため21もの穴が開き、ボルトで埋められた状態で今もその状態をとどめています。

 
 真広薬師堂。昔は旅人の宿泊所。   鐘楼の梵鐘に残る戦争の傷跡。21のボルトが!