環境建設工学科長&愉快な先生たち
3年生 現場見学に行く!
みなさんお久しぶりです。環境建設工学科の愉快な先生こと ハッピー です。(^^)/
6月とは思えないような暑い日が続きますねぇ。ブログをご覧の皆さんも体調に気を付けましょう。さて今回は、3年生が参加した「現場見学」の様子をリポートしちゃいます。今回は、午前中に建築の現場に、午後からは土木の現場に向かいました。
まず、建築の現場についてですが姫路市の「伊勢屋本店工場移転新築工事」に向かいました。今回は、食品製造工場の建築工事を見学することができました。日常生活の中で、食品工場の中に入る機会はありませんので、生徒たちも興味深く見学し、説明を聞いていました。
現場の状況としては、外観はほとんど完成しており、これから壁紙や床を張り付けて仕上げる段階まで進んでいました。普段は、壁紙や床板が貼られて隠れてしまう内部の様子を見ることができ、とても勉強になったようです。
さて次に、土木の現場として姫路市の「甲山浄水場造成工事」に向かいました。建築の現場とは打って変わり、とても広大な敷地の工事現場で、大きな土砂の山が残っており、建築とのスケールの違いに生徒・職員共々圧倒されました!
現場には自分の身長の何倍にもなる、土砂の崩れを止めるための「擁壁(ようへき)」が何百メートルにわたる範囲に設置され、敷地の周りにも非常に長い水路が建設されていました。そして土地の造成が完了しその後に浄水場が完成するのは、なんと令和13年3月とのことです!いやぁ、ホント気が遠くなるような歳月をかけて、私たちの生活は便利になっていくのですね……ありがたい限りです。(>_<)
まさに、土木とは「多くの人々の役に立つ仕事」であり、「地球を相手にする仕事」であることを強く感じました。
実は、3年生は入学して間もない1年生の頃にも現場見学に参加しています。でも、当時は建設に関する知識が「ほぼゼロ」の状態で向かったので、なかなか社員の方に質問することが難しかったようです。しかし、建設業の「学び」を深めていくなかで、知識や技術を身に付けた3年生。見学の最中にも気になったところを社員の方に積極的に質問する様子が見られました。これは大きな成長ですね!(^^)/
また、どちらの現場でも本校卒業生の先輩方が働いておられ、いろいろな話を聞くこともできました。いよいよ就職・進学のそれぞれの道を決定する3年生。今回の学びを生かして、頑張れ!!
令和7年度 地元建設企業「魅力出前講座」
今年度初めてのブログ更新になります。環境建設工学科長の『グリーンT』です。なかなかブログの更新ができなくて・・・決して怠けている訳ではないのですが、時間がありませんでした(泣)今回は6月13日(金)に行われた地元建設企業「魅力出前講座」について報告します。この講座を始めて3回目となる今年は、昨年度より1社多い13社の企業様に参加していただきました。嬉しいことに卒業生が沢山参加してくれて、「元気に頑張っています!」「今は○○の工事現場で仕事をしています!」など、近況報告をしてくれました。なかには「結婚しました!!」という驚くような報告もありました。
各企業ブースでは建設業の魅力や仕事のやりがい、OB・OGからは現在担当している仕事の内容や休日の過ごし方などについての話があり大変盛り上がっていました。企業の皆様が話しやすい雰囲気を作ってくださっているので、生徒たちも色んな質問ができたと思います。なにより「直接自分で色んな情報を集める」ことが大切ですからね。2年生も3年生もみんな真剣に話を聞き、時には笑い声が響く素敵な時間となりました。参加してくださった企業の皆様、本当にありがとうございました。
フィールドワークに出かけよう! 設計競技班
みなさん、お久しぶりです。環境建設工学科 愉快な先生こと ハッピー です。(^_^)/
どうぞ本年度もよろしくお願いしますね!
さて、今年度の第1弾は3年生の課題研究「設計競技班」の取り組みについてです。過去の投稿でも紹介しているように、この班は設計競技(建築のアイデアコンテスト)の作品作りにチャレンジしていく班です。
毎年ならこの時期は、机に座ってスケッチや図面などを描くのですが、今回は学校を飛び出して「フィールドワーク」に出かけました。
場所は、たつの市と上郡町に隣接する「播磨科学公園都市」です。学校から車で30分程度で到着しますが、実は一流の建築家がデザインした建物がたくさんあります。
今回は、「西播磨総合庁舎」をメインに見学しました。外観には細長い木材が規則正しく並べられており、シャープなデザインが印象的です。どうやら間伐材を利用しており、環境にもやさしい建築です。私は建物を見学した時に、必ず生徒に伝えることがあります。それは「自分の手で壁や床に触れる」ことです。せっかく現地に来たのですから、写真撮影だけではもったいない!手で触って材料の軟らかさや硬さ・温かみや冷たさなど五感で感じ取ってほしいのです。これは、建物を設計する時にとても役に立ちます。屋根のカタチが気になって上を見上げている生徒もいますね。なかなか良い目の付け所です。(^_-)-☆
さて、いよいよ建物の中に入りましょう。
なんと入ってびっくり!!建物の中なのに庭やベンチ、外灯などがあります。「はたして、ここは建物の中なのか?外なのか?」と生徒も驚きを隠せない様子。天井から光が降り注ぎ、木材の温かみと鉄のメタリックな壁で、美しい空間を作っています。
見学が終わり、生徒に感想を聞いたところ「斬新なアイデアで、設計の参考になりそうです。でも、いろいろなアイデアが頭に浮かびすぎて、まとまらなくなりました……」と困惑した様子(>_<)
今後も、設計競技の作品作りに向けた生徒の頑張りを紹介していくので、ブログをご覧のみなさんも、ぜひとも応援よろしくお願いしますね!(^_^)/
1年生の工業技術基礎「1枚残しを習得しよう」
みなさん、お久しぶりです。環境建設工学科の愉快な先生こと ハッピー です(^^)/
2月になって、とても寒くなりましたね。ブログをご覧のみなさんも体調に気を付けて下さい。
今回は1年生の工業技術基礎の様子を紹介します。さて今回のミッションは「秘儀!1枚残しを習得せよ!」です。
「1枚残しって何??」という人も多いでしょう。建築では、図面を描くだけでなく、建物の模型を作ったりします。その模型作りで必要な技能が「1枚残し」です。
下の写真を見て下さい。2枚の5mm厚のボードをL字型に張り付けました。
皆さん、どちらの方がきれいに見えますか?
右の方が継目が隠れてキレイに見えますね。このように「1枚残し」の技を使うとコーナー部分をキレイに見せることができます。でも、模型作りに慣れていない1年生にはとても難しい技能です。カッターの刃を入れすぎてしまうと、紙の部分も切ってしまい失敗しちゃいます。まずカッターの扱いに慣れていない生徒は、まっすぐ材料をカットするのも一苦労です。
下の写真は一番の難関、カッターの刃を横に入れて、表面の紙1枚だけを残すところです。おっと、手を切らないで下さいよ……
この「1枚残し」の技能を活用して「サイコロ」を作りました。サイコロは対角の目の合計が7になるようにできています。(小学校で習いましたよね!?)
単に作業をするだけでなく対角の目の数も考えながら組み立てていきます。
頭の体操もしながら、完成を目指す模型作りの時間となりました。
1年生のみんなは、右脳も活性化したかな!?
CLT工法を採用した建築現場見学
みなさん、こんにちは。学科長の『グリーンT』です。忙しかった2学期も終わり、久し振りにブログの更新です。今回は新しい木造建築材料として注目されている『CLT』を使った建築現場見学の紹介です。
みなさんは『CLT』って言葉を聞いたことがありますか?『Cross Laminated Timber』の頭文字をとった言葉で・・・といっても、難しいですよね(^^; 簡単に説明する、丸太を長い方向に1cm程度の厚みで切って板を作ります(これを挽き板といいます)。木材には繊維がありますから、この繊維の方向を縦方向、横方向と交互に重ねていき、接着剤で貼り付けた板をCLTといい、この材料を用いた工法を『CLT工法』といいます。
みなさんは木材を使った高層建築物って見たことがありますか?マンションやオフィスなど、ある程度大きな建築物はコンクリートや鉄筋、鉄骨を使っています。でも、CLTを使うと大きな建築物を造ることが可能なんです!建設業界では今注目を集めている材料なんですよ!!
今回はCLT工法に興味を持った2年生建築類型の女子生徒4名を引き連れて、姫路市内で建築中のオフィスビルを見学させていただきました。幸運なことに、見学会当日は建物の骨組みを組み立てている最中だったので、CLTを間近で見ることができました。設計士さんからCLT工法の特徴やこだわりの設計について説明を受けた後、現場の中に入らせてもらいました。入った瞬間に木材のよい香りが漂ってきました。さらに、通常の木造建築では実現できない柱のない大空間。引率した生徒たちも興味津々で見学していました。
これからCLTを用いた建築物も増えてくるでしょう。なるべく生徒たちには自分の目で、そして肌で感じることができる現場見学会をたくさん計画していきたいと思います。現場見学会を開いてくださった企業の皆様、本当にありがとうございました。