看護科blog
病態治療論(特別非常勤講師講義)
高校3年生が、臨床検査技師の先生から臨床検査の基礎知識や検査を受ける患者の看護に求められることなど、実際に取組まれている内容をもとにお話を聴かせていただきました。具体的には、採血や献血が安全で安心して行われるための工夫や、医師との情報共有・疑義照会など普段目にすることのない役割について知り、学びを深めることができました。
[生徒の感想]
・輸血は事故や病気などで失われた血液を補うために欠かせない治療であり、多くの人の善意によって成り立っていることを知りました。また、輸血するには適合検査や感染予防など厳密な管理が必要であることを知り、その安全を守るために多くの医療従事者が尽力していることを理解しました。献血の重要性にも気づき、私も社会の一員として協力する責任があると感じました。
・私が看護師になった時は、患者さんのことを大切に考えて一つ一つの業務を面倒に思うことなく丁寧に行いたいと思いました。また、検査の事で迷うことがあれば、検査技師の方に相談しようと思いました。
・他職種連携の輪の中に、あまり臨床検査技師が出てこないことを聞き驚き、とても悲しい気持ちになりました。私も多職種についてもっと理解を深めていきたいと思いました。
臨床看護総論(循環機能障害)発表
高校3年生が、臨床看護総論の授業で学習した「循環に関連する症状を示す対象者への看護」について理解を深めるために、教員が実演した事例をもとに4~5人のグループに分かれ演習を行いました。
生徒たちは、実演された看護の場面から看護学生の問題点を挙げ、患者さんの状態に応じたより良い看護の関わり・援助について考えました。具体的には、これまで学んだ知識を用いて、循環状態が悪いことによる影響を調べ、根拠を明確にしながら必要な援助を導き出していきました。多くの生徒は、生活指導を行う援助に考えが及びがちでしたが、循環状態が悪い場合は急変しやすいことも考え、まずは全身状態の観察が必要で、現在の状態を把握することが大切だと気づくことができました。
[生徒の感想]
広い視点で考えているつもりだったが、まだまだ知識が不足しており視野がせまいと感じた。
一つの状態から多角的に考える力を高められるように、もっと勉強を頑張りたいと思った。
地域在宅看護(地域特性の理解)発表
高校2年生が地域在宅看護の授業で、人々が健康的に暮らし、たとえ健康障害があっても地域で暮らし続けられるよう支援するために大切なことについて考えました。理解を深めるには、地域の特性を多角的に知ることが必要なため、グループワークで様々な意見を出し合いながら調べ学習をしました。また、地域の良いところや課題についても考え、スライドにまとめたものを用いて発表しました。
学んだ内容を伝える工夫として、実演や効果的な画像を用いたスライドがあり、見ている人の興味を引く構成で楽しませてくれました。
[生徒の感想]
様々な地域の特性を知ることで、今の私たちにできることや考えるべきことが具体化され、これからの取組や支援について前向きに考えられる良い時間となりました。
看護科集会
令和7年度、第2回看護科集会を行いました。
各学年より1学期の振返りの発表がありました。1年生は、少しずつ学校や看護科の環境に慣れてきたが、看護の勉強や技術の難しさに苦戦している現状と、それでも自分たちにできる精一杯の努力を重ねたいという決意を話してくれました。2年生は、宣誓式を通してクラスの団結が強まり、看護への気持ちも高まった状態で学習や実技練習に臨めている現状や、2学期の実習に向けて、患者さんにより良い看護を実施できるようにこれからの時間を有効に使いたいという思いを話してくれました。3年生は、6月の病院実習での学びや反省について述べ、患者さんの状態に応じた個別性のある看護を展開するためにはまだまだ知識・技術が未熟な状態であるため、一人一人が今すべきことを精一杯取り組みたいと話してくれました。
また、看護科長より夏休みを迎えるにあたり、今の自分としっかり向き合うことの必要性について話しがありました。知識・技術・心の三側面から自分自身を見つめ、今自分が取り組むべきことを明確にして、限られた時間(夏休み1054時間)を過ごすことが大切であることを伝えられました。
厳しい話もありましたが、その後のレクリエーションや学年間交流では、たくさんの笑顔が見られ、お互いの思いを話すこともでき、有意義な時間を過ごすことができました。
臨床看護総論(排泄障害)発表
高校3年生が、臨床看護総論の授業で学習した「排泄に関連する症状を示す対象者への看護」について理解を深めるために、事例をもとに4~5人のグループに分かれ演習を行いました。
生徒たちは、事例患者さんの問題点から、どのような援助が効果的かエビデンスをもとに考え、実演しました。自分たちが考えた援助を実演することで、クラス全体でより良い看護についての考察を深めることにつながり、患者さんの気持ちに寄り添うことの大切さをあらためて感じられました。また、多角的に患者さんを観ることの大切さを感じている生徒の姿があり、病院実習での経験が看護を考える過程に大きな影響を与えていることがわかりました。