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2025年1月の記事一覧

2学期終業式

「2学期終業式」と「表彰伝達」を行いました

校長式辞

皆さんおはようございます。今年は去年より長く暑い夏でした。短い秋の後、すぐに冬がやってきて本格的な寒さが訪れています。皆さんも慌ただしい2学期を過ごしたのではないでしょうか。  

体育大会や修学旅行等の学校行事、多可校ちいきふれあいプロジェクトや北はりま特別支援学校との共同学習、進路ガイダンス、高校生心のサポートシステム講演会やゲートキーパー講演会、先週は多可高未来プロジェクトで学習成果発表をして、校歌コンクールを実現しました。また、DXハイスクール事業として大阪大学の佐藤教授の貴重で近未来的な研究の講演を聞きました。そして、総合文化祭での文化部の入賞、各運動部の試合での頑張り、土曜日にはフレンドシップコンサートも開かれ、吹奏楽部や美術部、日本文化部も素晴らしい成果を発表しました。そして3年生は進学のための入学試験や就職試験を乗り切りました。

多可校未来プロジェクトでの校歌コンクールは、学年に差のない順位になりました。歌声やステージ上での姿勢や態度、雰囲気、練習成果の披露等の観点での評価です。ステージ上での態度、姿勢や雰囲気がさすがだなと感じたのが3年生、歌声が力強かった2年生、校歌を知ってから最も時が浅い中で頑張ったのが1年生、それぞれの立場で、しっかり役割を果たしました。

1学期に続いて、やはり皆さんの姿を見ていて素晴らしいと思うことがたくさんありました。授業の様子や学校行事はもちろん、オープン・ハイスクール等で来校した中学生に対して説明や案内する姿、ベルディホールでも堂々とした発表を見ました。11月、タイ王国から来られた先生がいきなり授業に入ってこられて、スマホのアプリで話しかけられましたが瞬時に、にこやかに対応した人がありました。タイ王国の先生は、そのときの交流をすごく喜んでおられました。おそらくその印象が強くて、来年も多可高に来たいとの連絡が最近あったところです。先日の中町北小学校での地域ふれあいプロジェクトでの太鼓演奏、北小の先生から突然「かけ声のところだけやって欲しい」と言われて、ステージ上で打ち合わせて、見事に対応しました。また、放課後や土日、人数は多くなくても、一生懸命部活動に取り組んでいる姿も清々しい思いで見ていました。

そのような人達に声をかけたとき、「当たり前のことを当たり前にしてるだけです」と答える人があります。その返答の仕方に感心します。当たり前のことをきちんととすることの大切さを強く認識しているのでしょう。

何かを問いかけられて、「ハイ」って言える、「おはようございます」とか「こんにちは」と自分から気持ちよく言う。無意識にスッとできることの気持ちよさは、自分にとっても相手にとっても好印象です。

気持ちの良い対応のできる人には当然人が集まります。大人であれば仕事も増えます。自分にとってチャンスが増えます。つい先日、本校の卒業生が私に会いに来てくれました。彼は今、会社の社長をしていますが、20年ほど前に私が3年間担任をした生徒です。彼は当時から、このような姿勢を持っていたことを思い出しました。また、自己主張をする場面があっても、相手を嫌な気持にさせないで自らの意思を伝えることができる。とにかく否定的でなく肯定的に考えを言うことができる人でした。例えば、文化祭とかの行事の話し合いをするときに、彼がいると「・・・だから無理・できない・難しい」「・・・・しかできない」のような会話にならないんです。「・・・・無理」ではなくて、「・・・すればできる」、「・・・・しかできない」ではなくて「・・・まではできる」という具合です。

肯定的な考え方をすれば言葉遣いだけでなくて、行動が必ずプラスにはたらくと思います。できない理由はいくつでも言えますが、そうではなく、できる方法を絞り出そうとする習慣ができます。それをポジティブとかプラス思考とか言うのかもしれませんが、結局、可能か不可能かを決めているのは、多くの場合、人の意思だと私は思っています。「嫌だな、うっとうしい、しんどいな」は、どうしてもなら思ってもいいです。しかし、口に出すことは避けた方がいいのではないでしょうか。このようなことを含めて皆さんには、不可能だと思っても諦めない姿勢を身に付けて欲しいと思います。自らきちんと目標を設定した時点で、既に成果ができ始めています。

そして、まずはそのときに自分がいる場所で、立場で、しっかりと力を発揮して欲しいのです。与えられた場所で花を咲かせて欲しいと願います。その場で花を咲かせなかったら実ができない、種もできない、枯れた後に残るものがありません。そこで花を咲かせて実を結ぶから、別の場所でも花を咲かせることができると思います。

さて、冬休み、自分を見つめ直し、新たな目標を立てる機会です。勉強や部活動、生活を振り返り、来年に向けてどうしたいかを考えてください。また、年末年始は、家族との時間が増える機会です。普段はなかなか言いにくい感謝の気持ちを、言葉にしてみてください。「いつもありがとう」と言ってみてください。大掃除や新年の準備などの手伝いにも取り組んでください。ちょっとした手伝いが人に喜んでもらえることを実感できます。自分自身の成長にもつながります。

皆さんにもう一つ大切なお願いがあります。それは、安全に冬休みを過ごすことです。先日、北九州で中学生が命を奪われるという痛ましい事件が起こりました。このような悲しい出来事が二度と繰り返されないことを願います。冬休みは人の動きが活発になる時期でもあり、交通事故や犯罪に巻き込まれるリスクが高まります。安全対策を徹底してください。

また、スマートフォンやインターネットの使い方にも注意してください。辛いときや迷うときがあれば、一人で抱え込まず、周りの人に相談してください。本日、配ってもらいますが相談窓口もあります。皆さんの成功を、私たち全員が心から応援しています。

冬休み、安全で有意義な時間を過ごしてください。そして、新学期が始まるときには、また元気な姿で皆さんに会えることを楽しみにしています。

新しい年が皆さんにとって安全で実り多い一年となることを祈っています。それでは、良いお年を迎えてください

 

表彰伝達

ふれあい書道展  奨励賞 2名(1年生)  敢闘賞 3名(1年生)

兵庫県高等学校総合文化祭 特選1名(2年生) 入選4名(2年1名、1年生3名)

校歌コンクール 優勝 全学年