学校長挨拶

さらなるTAKAみを目指して

~「福祉のこころ」から自立して未来に挑戦する人の育成のために~

 

 兵庫県立多可高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 校長の藤井 俊です。今後このホームページをさらに刷新しながら新しい情報をより多く発信してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします、

 本校は「日日新(ひびあらたに)」を校訓とし、校歌にも謳われる『進取、自主、創造』の強い精神で日一日新たな気持ちで何事にも意欲的に取り組み、未来に向けて力強く生きることを理念としています。

 本校は、「多可郡内に県立高等学校を」という地元の強い願いから、関係各位の多大なご尽力を得て創立されました。当初より地元に強く根付いた学校として地域の方々から大きな期待を受け、昭和51年に全日制普通科高校として独立しました。昭和54年の校舎竣工式典以降も、広大なグラウンドの拡張やテニスコートの整備、図書館(現在の多目的ホール)、第3号館教室棟の完成など、教育施設の充実ぶりは目を見張るもので、それらは現在も大切にされています。

 教育システムでは、平成13年に設置された総合類型、個性伸長類型に代わって平成19年以降、主に福祉に係る専門的な学びを深める「福祉ボランティア類型」、さらなる大学等での専門的学びを求める「総合カルチャー類型」、実務上の多くの資格やスキルを身に付ける「情報ビジネス類型」の3つの類型を備えた普通科高校として、地域をはじめ各方面でご活躍の約7400名(令和6年3月現在)の人材を生み出しています。

 本校が大切にする「福祉のこころ」は、『命を大切にし、自分を認め、相手を認める思いやりの心』、『地域社会を支える共生の心』、『豊かな福祉社会を築く自発の心』を総称したもので、新しい時代を切り拓こうとする主体性、多様性の尊重、チームワーク、コミュニケーション能力、豊かな感受性、他者への優しさ、思いやりなどの資質や能力などを培い、自立して未来に挑戦する人の育成を目指すことを意味します。

 また、3つの類型は、進学や就職等の多様な進路選択に対応し、その結果、毎年卒業生の100%が進路目標を達成しています。これは、大学等の専門教育機関や地元企業などの地域関係者と連携した本校の進路指導の賜であると考えています。多可高ちいきふれあいプロジェクトにおける福祉施設や小学校との交流や様々な展示会、ボランティア活動などを通して、地域の皆様の応援を頂きながら学びを深めています。毎年夏に実施される多可町高校生議会では、地域の人の心を揺さぶる企画が実現することもあり、とりわけ令和5年度は、本校生の提案から地域の方と本校生自身の手によって「TAKA Fes YOUNG ROCK 2024 ここにおっTAKA 未来の逸材!」という大きな音楽イベントが開催できました。

 これからもさらに本校は、地域に学び、地域に貢献し、地域を支え、地域の皆様とともに歩み、心豊かで逞しい人を育てることに力を注いでまいります。

 このホームページを通して、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

 

                                                          県立多可高等学校 校長  藤井 俊