塔陵健児のひとりごと

2025年10月の記事一覧

ブロイラーの観察日記 第6章 ~観察も最終段階~

10月10日(金)でブロイラーたちは41日齢
黄色かった羽毛はすっかり白く生え揃い、
教室の中には、立派に成長した姿が並びました。

オスは胸を張り、メスは穏やかに。
それぞれの個性がはっきりと見えてきて、
日々の成長を見守ってきた生徒たちの表情にも、
どこか誇らしさと少しの切なさが混じっています。

今では両手で抱えきれないほどに大きくなり、
中には4㎏を超えるものも。
抱き上げる腕にもずっしりと重みが伝わり、
命の力強さを肌で感じます。

鶏を下ろすときには、
脚に負担がかからないように
「ゆっくり」「やさしく」。
その姿はまるで小さな命を包み込むよう。

今週は中間考査で実習はお休み。
でも、テストが終わったら帰る前に、
“ちょっとだけ会いに来てね”
そんな声がどこからか聞こえてきそうです。

もうすぐ、解体実習という大きな節目が待っています。
最後の瞬間まで、思いやりと感謝の気持ちを忘れずに。
育てるということ、命と向き合うということを、
この経験から一人ひとりが感じ取っています。

白い羽を揺らしながら、ブロイラーたちは今日も元気です。

 

 

中間考査二日目。

においと香りと金木犀

中庭を歩いていたら ふっと甘い香りがした
金木犀(きんもくせい)だ
毎年この時期になると 僕はこの香りに足を止めてしまう

金木犀のにおいって 不思議だと思う
「におい」と言うと なんだか日常的で 
「香り」と言えば ちょっと大人びた感じがする
どっちの言葉を使うかで 
同じ空気の粒がまるで違う表情を見せる

テスト前で焦っているときも 
人間関係でちょっとモヤモヤしているときも 
この金木犀の香りをかぐと 
一瞬だけ時間が止まったような気がする
心の奥がすっと静かになる

僕はこの香りが本当に好きだ
芳香剤でも似たような香りはあるけれど 
やっぱり本物はちがう
風に乗って届くその香りには 
「季節」と「いま」と「僕」が確かに重なっている

金木犀の花が咲くたびに思う
ああ 今年もちゃんとここにいるんだなって

  

中間考査一日目。

集中力アップの極意!〜さんま流・勉強は笑ってナンボや〜!

ど〜もど〜も みんな!塔陵健児やでぇ〜!(知らんけど)

中間考査前やのに「集中できへん〜!」「気が散る〜!」って言うてるそこの君!
わかる!わかる! 人間やもん そりゃそうや
けどな 世の中には“集中できる方法”っちゅうもんがあるんや
今日は塔陵健児が 笑いながらでもできる“勉強集中テク”を伝授するでぇ〜!


【まずは前準備!】
なんでも段取りが命や!
「何から手ぇつけたらええかわからん〜!」って人は
ToDoリスト作るだけでスッキリすんねん!
頭の中のモヤモヤが紙の上に出てくる
あとは順番に消していくだけや!気分ええでぇ〜!


【初級者編:ポモドーロテクニック】
名前だけ聞くとイタリアのパスタソースみたいやけどな(笑)
25分勉強して 5分休憩
これを4回やって 15〜30分の長めの休憩をとる
もうな 脳が「お! リズムあるやん!」ってノリノリになってくるんや

「25分とか短っ!」って思うやろ?
でもな やってみたら意外と続くねん
しかも“5分の休憩”でスマホ触ったらあかんで!
気づいたら1時間経ってるからな!(これほんま)


【中級者編:52/17ルール】
もうちょいレベル上げたい人はこれや!
52分集中して 17分休憩
この52分が 脳の“黄金の集中ゾーン”なんやて!

17分の休憩もただのサボりちゃうで
ちょっと外歩くとか ストレッチするとか
脳も体も“おつかれさま”ってリセットできるんや

でな 初級者編も中級者編も大事なんは「何分やったか」やなくて
「その○分で何をやりきったか」っちゅうことや!
時間じゃなくて“中身”やで 中身!


【上級者編:究極の集中テク=寝る!】
ここまで来たら もう“修羅”の領域や!

東大合格者の多くは 寝てる!
夜なべして勉強してるんちゃうで ちゃんと寝てる!
6〜8時間ぐっすり寝ることで
脳が情報を整理して“記憶のフォルダ”にしまってくれるんや!

「寝る子は育つ」ってホンマやで
でもな いきなり上級者から始めて寝てるだけやったら
そりゃただの“昼寝の達人”や!(笑)


【まとめるで!】
1. やること決める
2. ポモドーロで25分集中
3. 慣れたら52/17ルール
4. 最後はしっかり寝る!

これや!これが塔陵健児流“集中必勝法”や! 

ほな、がんばりや〜!
…知らんけど

 

中間考査まであと4日。

やる気スイッチは“ボブスレー方式”やでぇ〜

みんな〜〜!中間考査、近づいてきてるでぇ〜!
「勉強せなアカンのはわかってるけど、なんか気分が乗らへん〜!」
そんなあなたの気持ち、わかるわ〜 人間やもん

でもね、ここがポイントやで
やる気ってな、「出てから動く」んやなくて「動いたら出てくる」んやでぇ〜

たとえばボブスレーっていうウィンタースポーツ、知ってる?
あれな、最初に選手みんなでソリを押して助走をつけて
スッと飛び乗って一気にコースを駆け下りるんや
あの最初の数秒で、勝負の半分が決まるって言われてるんよ〜

せやから、勉強もまったく一緒
まずは「5分だけやってみよか!」って、自分に言ってみる
ノートを開く
シャーペンを持つ
その5分が、あなたの“助走”になるんよ〜

心理学でもちゃんと証明されてるんやで
「作業興奮」っていうて
人は“動き出す”ことで脳が目を覚まして、だんだんやる気が湧いてくる
せやから、最初はイヤでも、まず“始めてみる”ことがいちばん大事!

ほんで、あれこれ考えすぎずにこう言うんや
「とりあえず5分だけ、アンミカも言うてたし!」って(笑)

人生も勉強も、動いたもん勝ちやでぇ〜
最初の一歩が、あなたの未来を加速させる

さぁ、今すぐ机に向かって、5分だけ!
その“助走”が、あなたのボブスレーを走らせる力になるはずやでぇ〜!

――知らんけど

中間考査まであと5日。

悪魔のスマホ封印術 ~中間考査前、貴様の魂を救うために~

ガハハハハ!
貴様、今まさに勉強をしておるな?
だが机の上に――スマホ、置いておるだろう?

そう、その薄い板こそ、我々悪魔の最高傑作
一度通知が鳴れば、貴様の集中力など跡形もなく吹き飛ぶ
「ちょっとLINEだけ…」「通知を消すだけ…」
その一瞬の油断が、試験の一点を奪い取るのだッ!!

我ら悪魔はこうして、貴様らの時間とやる気を少しずつ吸い取り
気づけば深夜、ノートの上で白目をむいている ガハハハハ!!

だが、まだ間に合う
今日は特別にこの悪魔が“スマホ封印の儀式”を授けよう


スマホ封印の儀
1.スマホの電源を切るか、サイレントモードにせよ
2.封筒に「封印時間」と「開封時間」を記し、自らを戒める誓文とする
3.封筒にスマホを入れ、糊かテープで厳重に封印せよ
4.開封時間までは決して触れるな。欲望に勝てぬなら、リビングに置くのだ
 「開けたい…」と思った瞬間こそ、貴様の中の人間と悪魔が戦っておる証拠
 封筒の糊が乾く頃、貴様の集中力は倍増しておるはずだ

たかがスマホで欠点を取るとは、実にくだらぬこと
貴様の頭脳は、通知一つに乱されるほど安くはないだろう?

我ら悪魔も、努力する者は嫌いではない
さあ今すぐスマホを封じよ
己の意志を封印し、己の未来を解放せよ

――試験後、結果が返ってきたとき、
「悪魔のささやきに勝った者」にだけ、勝利の笑みが宿るのだ

ガハハハハハハ!!!

知らんけど

中間考査まであと6日。

入室禁止とSNSの境界線~「のぞかない勇気」「見守る優しさ」~

中間考査を前に、職員室のドアに貼られた「入室禁止」
この光景を見て、ふと思い出すのが『鶴の恩返し』の物語
「決してのぞいてはいけません」と言われたのに、約束を破ってしまう――
あのお話は、昔の出来事のようでいて、
実は今のSNS社会にも通じるところがあるのではないでしょうか

誰かの投稿をのぞいて、
「なんでいいねが少ないんだろう」「あの人、誰といたんだろう」
そんなふうに心がざわつくとき
それは“見なくてもいいところをのぞいてしまった”瞬間かもしれません

『鶴の恩返し』の教訓は
「良い行いは巡り巡って自分に返ってくる」ということ
そして「約束を守ることが信頼を生む」ということ

SNSの世界でも同じです
誰かを思いやる言葉をかければ、それは必ず自分に返ってくる
一方で、信頼を裏切る行動をすれば、
画面越しでも確かに「距離」は生まれます

本当の優しさは、“のぞくこと”ではなく“待つこと”
相手を信じて、静かに見守る勇気です

だから、時々は思い出してほしい
――人にも、SNSにも、“そっとしておく優しさ”があるということを

中間考査一週間前です。

第15回 高校生花とみどりのガーデン作庭実習 in 淡路花さじき

10月3日(金)、農業科学科草花班の生徒たちが、兵庫県立公園「淡路花さじき」で行われた「高校生花とみどりのガーデン作庭実習」に参加しました。

今回のテーマは「私の休日」。
生徒たちは、日常の中にある小さな癒しや穏やかな時間を、花と緑で表現しました。
テーブルと椅子を中心に、心がほっとする小さなガーデン。
お気に入りの本を開いたり、コーヒーを片手に風を感じたり…。
そんな“自分だけの時間”を思い浮かべながら、細部まで丁寧に仕上げました。

特にこだわったのは「ハンギングバスケット」。
高さと奥行きを生かして、空間全体に立体感と温かみを演出しました。
花の色合わせや配置にも試行錯誤を重ね、チーム全員で意見を出し合いながら完成させました。

展示期間は10月4日(土)~11月9日(日)
淡路の青い海と空を背景に、佐用高校のガーデンが静かに、そして優しく秋の風に揺れています。

花と緑が語る「休日」。
そこには、佐用高校生のまっすぐな感性と、未来へ続くやさしさが咲いています。

 

ブロイラーの観察日記 第5章 ~ずっしりと成長中~

ブロイラーたちは今日で 34日齢
黄色かった羽毛はほとんど白い羽に生え変わり、見た目もすっかり“にわとりらしく”なってきました。

抱き上げてみると、手のひらにずっしりとした重さが伝わってきます。
その重みは、命が確かに育っている証。
体が大きくなった分、動くよりも「ストン」と腰を下ろす姿が増えてきました。
その仕草は、どこか愛らしくて思わず笑みがこぼれます。

観察を続ける中で、生徒たちの口から出るのは「かわいいね」という言葉だけではありません。
「美味しくなれよ」という声も飛び交います。
その言葉の裏には、育てているブロイラーが、私たちにとって 尊く、愛おしい“食材” であるという実感が込められています。

愛情を注いで育てながら、やがていただく命。
この経験を通じて、生徒たちは「生命をいただくこと」の本当の意味を学んでいます。

次の観察日記では、どんな姿を見せてくれるでしょうか。
その一歩一歩を、生徒たちは真剣に、そして笑顔で見守っています。

 

 

鉄道と商店街からのエール

「ガタンゴトン…」
単行列車が佐用を走る
毎朝、眠そうな顔で乗ってくる高校生たちを見守りながら、私は線路を進みます
過疎化が進んでも、君たちがいるから私は走り続けられる
君たちを学校へと運ぶことが、私の誇りです

駅から学校へ向かう道にある商店街
自販機はいつも君たちを見ています
暑い日に買ってくれるスポーツドリンク、寒い日に手を温める缶コーヒー
買わなくても、君たちが前を通るだけでちょっと誇らしい気持ちになる

雨の日には、傘が声をかけます
「学生さん、どうぞ 無料で貸し出しますからね」
急な夕立に困った顔をしている君を、そっと支えてあげたい
返してくれるだけで十分です
応援しているから

鉄道があり、自販機があり、傘がある
そのひとつひとつが、佐用高校生を支える小さな力です

頑張れ、佐用高校生
君たちは、町の中のたくさんの“やさしさ”に見守られながら歩いているのです

 

家庭科実習教員 着任式

9月30日をもって、この春より佐用高校の家庭科の実習教員としてご尽力くださった 永瀬先生 がご退職されました。
家庭科の授業や実習を支えていただき、また生徒一人ひとりに丁寧に関わってくださったことに、心から感謝いたします。

そして本日より、新しく 関山先生 が家庭科の実習教員として着任されました。
本日行われた着任式では、先生のあたたかなお人柄が伝わるご挨拶をいただき、生徒たちも安心した表情で耳を傾けていました。

あわせて、女子バレーボール部の顧問についても新しい体制となります。
先生方のバトンは確かに引き継がれ、生徒たちの学びと活動をこれからも力強く支えていただけます。

永瀬先生、これまで本当にありがとうございました。
そして関山先生、これからどうぞよろしくお願いいたします。