福祉探求科だより
福祉探求科2年次9月実習報告会
10月7日(月)福祉探求科2年次生が9月実習の報告会を実施しました。
2年次は9月4日~18日の平日10日間、高齢者及び障害者施設で介護実習を行いました。受け入れ施設は20施設以上に及び、地域のご理解、ご協力を得られましたことに改めてお礼申し上げます。
生徒たちは、介護実習Ⅰ-3「ケア実習」として、
(1)本人が望む生活を支えるための生活支援について理解できる。
(2)利用者を理解し、支援に必要な情報を収集することができる。
(3)利用者に応じたレクリエーションを企画し、運営できる。
といった目標をもって実習に挑みました。介護実習としては3回目の実践となり、緊張の中にも、少しゆとりをもって取り組めていた印象です。その振り返りとして報告会を実施し、それぞれの施設における学びを発表し合いました。最後に教頭先生より、「失敗から学べることもたくさんある」「実践を振り返り、他者へプレゼンテーションすることで改めて自身の中に学びを落とし込むことができる」とご講評をいただきました。実習が終わってから報告会まで時間のない中でしたが、しっかりと発表ができていたところに成長を感じました。
次回は11月1日~15日の平日10日間です。ご協力いただきます施設の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉探求科第7期生 介護実習開講式
9月3日(火)福祉探求科1年次生において、介護実習開講式を実施しました。校長先生、年次主任の先生より激励の言葉をいただきました。
校長先生からは、「成長には少しの負荷が必要である」とのお言葉をいただきました。人は自分のできることの少し上の目標に向かって努力することで、更なるステップアップが図れることを教えてくださいました。また、年次主任の先生より、「感謝、謙虚、素直」の3つの言葉を伝えていただきました。最後に生徒代表が「実習への誓い」を立てました。利用者一人ひとりに寄り添える介護福祉士を目指し、実習に取り組みます。お世話になる実習施設のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉講演会~福祉探求科に学んで~
福祉探求科1~3年次それぞれのクラスにおいて、1回生の先輩より講演いただきました。先輩は尼崎市での活動をはじめ、スケボーパーク設立への働きかけや、こども家庭庁での委員活動などさまざまな活動をされています。きっかけは、福祉探求科での学びであったこと、自身のヤングケアラーとしての気づきから、社会への働きかけを継続されているそうです。
高校での学びや、当時の経験、友人や家族との関わりなど、オープンにお話いただきました。生徒たちは終始釘付けで話を聞かせていただいたようです。先輩のようにものすごい活動はできないかもしれませんが、今目の前に迫っている壁を一つずつクリアしていくことが成長への一歩だと信じ進んでいこうと思います。
お忙しい中、ご講演いただきありがとうございました。
介護過程講演会
8月27日(火)3,4限を活用し、神戸女子大学の木村教授より介護過程の講演会を実施していただきました。「介護過程」とは、利用者が自分らしい生活を送れるよう、現状の課題解決を目的に、どのような介護が必要か検討して実践に移すためのプロセスを言います。前半は木村先生から、介護過程の展開のための知識や技術を教えていただきました。
情報を収集する中で、書式に当てはまらない項目も大切であること、これまでの記録も参考にするが、「今」ではないということ、目の前の利用者さんを精一杯理解しようと試みることが重要であると気づくことができました。
後半は神戸女子大の4回生の実践発表がありました。介護過程の展開において、利用者さんの失われていく記憶を取り戻すためのアルバム作りをされたそうです。利用者さんの思い出にまつわる写真や言葉を綴っていき、回想法の手法で寄り添っていくという事例研究でした。利用者さんとのコミュニケーションの中で出てきた言葉を大切にして、アイデアを出され、利用者さんと一緒に作り上げていくという過程がとても印象的でした。
3年次は9月から15日間、各施設で最後の実習を実施予定です。1,2年次生も同時に校外実習となります。受け入れ先の実習施設さまにはお忙しい中ご指導いただきますこと、心より感謝申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
福祉探求科1年次VR認知症体験講座を実施しました。
暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。福祉探求科では夏季補充授業を実施しています。
7月26日(金)福祉探求科1年次を対象に、朝日新聞社グループで展開している「認知症フレンドリー講座 ~認知症を正しく理解するために~」を受講しました。
この講座は、認知症治療の専門医が監修しており、認知症の方のインタビューや、バーチャルリアリティー(VR)というテクノロジーなどを使って認知症の方の考えを知ることのできる内容となっています。本人が見えている世界を疑似体験できる大変貴重な機会となりました。この講座を受けることで、「本人視点」で物事を考えることができるという効果があります。
1年次生は、実際のVR体験にワクワクするとともに、このような恐怖を感じておられるのか、と寄り添いの気持ちも生まれていたようです。お忙しい中、講演に来てくださりありがとうございました。