学校いじめ防止基本方針

兵庫県立武庫荘総合高等学校いじめ防止基本方針

兵庫県立武庫荘総合高等学校

 

1 学校の方針

 本校の教育目標と方針(ホームページ、学校紹介に記載)に基づき、社会において必要とされる人材の育成をめざし取り組んでいる。
 これらを実現するためには、全ての生徒が不安無く学校生活を送り、自己実現に向けての活動に努力、取り組むことができる環境を整えることが不可欠である。そのために、いじめ防止向けての日常における校内外の指導体制を整備し、いじめの未然防止を図りながら、いじめの早期発見に取り組むとともに、いじめを認知した場合は適切にかつ速やかに解決するための「学校いじめ防止基本方針」を定める。

   

2 基本的な考え

  本校は、平成15年に県立武庫荘高等学校と武庫工業高等学校との2校が発展的統合をして誕生した全日制総合学科の高校である。2校の特色を最大限に生かし、総合学科としての基本路線を着実に歩み、取り組んでいる。また、これからの「共生社会」の実現に向けて、誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合い、個々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会を形成するための取組も開始されている。
 いじめについては、「いじめは、どの学級にも学校にも起こり得る」という認識をすべての教職員、生徒がもち、お互いが好ましい人間関係を築き、信頼関係のもと、豊かな心を育てる「いじめを生まない・許さない土壌づくり」に取り組むために、以下の指導体制を構築し、いじめの防止・対応等を学校全体で推進する。

 

3 いじめ防止の指導体制・組織的対応等

(1) 日常の指導体制

いじめ対応チーム」として管理職、生徒指導部、各年次、情報担当、保健環境部から複数の教職員及びキャンパスカウンセラーなどの心理等に関する専門的な知識を有するその他関係者により構成する。
いじめ対応チーム」を中心として、全職員がいじめに対する認識を深める研修を行い、生徒に関する情報を共有し、学校全体での対応ができる組織を構築する。特にいじめは気づきにくいところで行われ、潜在化しやすく見逃す可能性が高いため、生徒からの声を聞きやすい環境を整え、些細な動向を察知し、いじめを見逃さず、早期発見ができる指導体制を築き、全教職員で取り組む。

  〇 具体的な取り組み

・ 年に2回以上三者(教師、保護者、生徒)面談を実施し、家庭との連絡を密にする。
・ 目安箱(なんでも相談質問ボックス)を設置し、常時生徒からの相談や質問を受付け、生徒からの報告に基づき
  現状を把握し、状況に応じた対応を行う。
・ 生活実態調査等のアンケートにおいて、校内外における不安要素の有無についての調査項目を設け、内容に応じ
  た対応を行う。
・ いじめに関するアンケートの内容を検討し、状況に応じた対応ができるように備える。
・ いじめの定義の解釈の明確化を図る。

(2) いじめを認知した際の組織的対応

 いじめが疑われる情報を把握した場合、いじめに関するアンケート(全校・年次・クラス・部活動等)を実施し、正確な情報の収集に努めて即時に対応する。
 また、定義するいじめに該当する事案を認知した場合、「いじめ対応チーム」において情報を共有化するとともに、正確な情報の収集と記録に基づいたいじめの事実確認を行い、迅速かつ慎重に解決に向けた組織としての一貫した対応を行う。

 

4 重大事態への対応

(1) 重大事態とは

 重大事態とは、「いじめにより生徒の生命、心身又は財産に重大な被害が生じる疑いがあると認めるとき」とし、いじめを受けた生徒の状況で判断する。一般的には身体に重大な傷害を負った場合や精神性の疾患を発症した場合、危機が伴う異常な行動がみられた場合などが想定される。
 「いじめにより生徒が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがある場合と認めるとき」については、生徒が連続して欠席しているような場合などには、慎重かつ迅速に調査し、校長が判断する。
 また、生徒や保護者からいじめられて重大事態に至ったという申立てがあったときは、状況を把握したうえで校長が判断し、適切に対応する。

(2) 重大事態への対応

 校長が重大事態と判断した場合、直ちに、県教育委員会に報告するとともに、校長がリーダーシップを発揮し、学校が主体となって、いじめ対応チームに専門的知識及び経験を有する外部の専門家である保護司等を加えた組織で調査し、事態の解決に当たる。
 なお、事案によっては、県教育委員会が設置する重大事態調査のための組織に協力する。

 

5 その他の事項

 誰からも信頼される高校をめざしている本校は、常に情報発信に努めている。いじめ防止等についても、地域とともに取り組む必要があるため、策定した学校の基本方針については、学校のホームページなどで公開する。
 また、学校評議員会やPTA総会をはじめ、年次懇談会、三者懇談会、家庭訪問、地域における協議会などあらゆる機会を利用して保護者や地域への情報発信に努める。
 また、いじめ防止等に実効性の高い取組を実施するため,本校の基本方針が、実情に即して効果的に機能しているかについて、「いじめ対応チーム」を中心に定期的に点検し、必要に応じて見直す。学校の基本方針を見直すに際し、学校全体でいじめの防止等に取り組む観点から生徒の意見を取り入れるなど、いじめの防止等について生徒の主体的かつ積極的な参加が確保できるよう留意する。また、地域と連携した学校の基本方針になるように、保護者等地域からの意見を積極的に聴取するように留意する。
 兵庫県立阪神特別支援学校分教室の開設に伴い、「障害者差別解消法」における合理的配慮のもと、全ての生徒が安心して学べる環境づくりに努める。

 

平成29年6月1日改訂

 

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