福祉探求科だより
福祉探求科1年次~認知症VR体験講座
8月20日(水)福祉探求科1年次を対象に、朝日新聞社グループで展開している「認知症フレンドリー講座 ~認知症を正しく理解するために~」を開講しました。坂田様にご指導いただくのは6年目となります。
この講座は、認知症治療の専門医が監修しており、認知症の方のインタビューや、バーチャルリアリティー(VR)というテクノロジーなどを使って認知症の方の考えを知ることのできる内容となっています。本人が見えている世界を疑似体験できる大変貴重な機会となりました。例えば、階段を下りるときに世界が歪んで見えて足を踏み出すことが怖かったり、公共交通機関でお金を払うときに払い方がわからなくなり、周囲から非難の声を浴び恐怖を感じたり、認知症の方が抱える困難さに少し触れることができました。
9月実習に向けて、本日学んだ内容をいかし、実践してきたいと思います。坂田さまご講演いただきありがとうございました。
介護過程の展開について
こんにちは!福祉探求科では、夏休み後半の特編授業を実施しています。
8月19日(火)には、特別養護老人ホーム 宝塚栄光園 岡田 様にお越しいただき、3年次生に向けて『介護実習における介護過程の展開~介護計画の立案のポイント、事例紹介~』と題し、講演をしていただきました。
生徒たちは6月実習で一人のご利用者さまについて、情報を収集した上で介護計画を立て、9月にその計画に基づき実習します。夏休みの間に考えた自分たちの介護計画が利用者さんの思いに沿ったものか、望みを実現できるものか、改めて考える機会を頂くことができました。
岡田さまの実践事例をもとに、ケアプラン作成の意義や留意点、ケアの見直しの際の視点、専門職同士が話し合って、思いを実現していく流れなど、たくさんのお話を伺いました。その中では、一人で悩まず周りの人の意見を取り入れること、ポジティブに捉えていくことが大切であると学びました。
生徒感想より
「なぜこのケアが必要か、人に説明できるよう科学的根拠を持って介護計画を立て、利用者さんを幸せにするためにポジティブに考えることが大切であると知った。」
「支援者による見極めが利用者本人の意向なのかを明確にすることも大切で、生活課題をポジティブな表現にすることで短期目標や支援内容が変わっていくと知り、本人の思いをしっかりと聞いて、支援に取り入れていきたいと思った。」
岡田さまにはお忙しい中、生徒の介護計画の添削もしていただきました。本当にありがとうございました。
兵庫県高等学校福祉教育フェアに参加してきました!
7月29日(火)県立龍野北高校で開催された「福祉教育フェア」に参加してきました。
本校福祉探求科からは介護技術コンテストに1組、ベッドメイキングコンテストに2組出場しました。7月考査が終わってから、少ない日数の中で一生懸命練習に励み、本番を迎えました。
兵庫県内には、本校以外にも福祉の専門科が3校あり、そのほかにも、総合学科や特別支援学校で福祉を学ぶ生徒たちがたくさんいます。日頃の学びの成果をそれぞれ披露する良い機会となりました。
他校での開催ということもあり、普段の練習通りの力を100%発揮することは難しかったです。しかしながら、自分たちの学んできた知識や技術を活かし、理想とする介護を体現することができました。
開催にあたり、準備してくださった龍野北高校の皆さん、本当にありがとうございました。
福祉探求科特編授業前半が終わりました!
こんにちは!福祉探求科では、長期休暇を活用して、特別編成授業(通称「特編」)を実施しました。前半は、7月22日~7月31日で、本当に暑い中、生徒たちは毎日元気に学校に来て、専門的な学びを深めました。
7月23・24日には、「ひょうご福祉用具・介護ロボットフェスティバル2025」@アクリエひめじに参加しました。
生涯スポーツやリフトの体験、介護食の実食、見守り支援システムなどのICT活用機器、介護ロボット、音楽を使用したリハビリテーションの在り方など、さまざまな体験を通して学びを深めることができました。
後半は8月18日~28日まで授業があります。短い夏季休暇ですが、充実した夏休みを過ごしていることでしょう。9月には1~3年次が同時に介護実習へ行かせていただきます。各施設さま、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉探求科2年次の様子です
梅雨の時期ですが、暑い日が続いております。
福祉探求科3年次生は6月実習を終えて帰ってきました。カンファレンスでは指導者の方から褒めていただくことが多く、生徒たちの成長を感じているところです。お忙しい中、実習生を受け入れてくださり、本当にありがとうございました。9月実習では、1~3年次合わせて94名が一斉に実習に行かせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、福祉探求科2年次生は、寝たままの更衣(着脱介助)を練習しています。夏休みも福祉探求科は授業が続きますが、しっかりと知識や技術をつけて、介護実習に向かえるよう、努めて参ります。また、7月30,31日にはオープンハイスクールも実施します。ぜひ見に来てください。
福祉探求科だより~1年次の様子です~
5月9日(金)公開授業がありました。1年次生は生活支援技術という科目の中で、ベッドメイキングの実習をしているところです。保護者の方が数多く来校してくださり、生徒の学びの成果を見ていただくことができました。
今年度はありがたいことに40名の定員全てが埋まり、実習室にすき間がありません。どこを見ても、一生懸命取り組む生徒の様子が見られ、圧巻の授業風景でした。5月の末には実技試験が行われます。実習で得た技術をしっかりと発揮してほしいと思います。
福祉探求科2年次の様子です~阪神特別支援学校分教室との共同学習~
2年次生活支援技術では、利用者がベッドに寝たままのシーツ交換を練習しています。1年次のベッドメイキングとは異なるシーツのたたみ方から学び、一人でシーツを交換していきます。利用者さんがベッドに寝ていらっしゃるので、待たせないようになるべく早く、丁寧に手技を進めていく必要があります。
また、5月8日(木)には阪神特別支援学校分教室の生徒たちが授業に参加してくださいました。一緒にシーツを畳んだり、ベッドメイキングをしたり、またシーツ交換の利用者役としてご協力くださったりと交流の時間を持つことができました。貴重な機会をありがとうございました。
さて、2年次は1年次の応用編です。ますます難しい実技が増えていきますが、一つひとつ技術力をあげていきましょう!
福祉講演会「福祉と障害の理解~ようこそ福祉の世界へ~」
令和7年1月29日(水)3,4限 社会福祉法人福成会 生活介護 あいあいよりサービス提供責任者である平郡さまをお招きし、ご講演をいただきました。
平郡さまには、前任の施設で実習指導者としても本校生徒に関わっていただいておりました。また、12月に実施した2年次実習報告会でも講評をいただいたところです。今回は1年次生に向けて、障害の理解についてお話しいただき、グループワークも交えながら楽しく取り組ませて下さったので、生徒たちもより積極的に向かう姿勢が見られました。
「障害」をどう捉えるかと考えたときに、その人自身に課題があるのではなく、環境や人、物、制度などが整備されていないことによるさまざまな制限が、その人の生きづらさを助長しているのではないかと学びました。確かに、その人の特性を理解し、困難に寄り添う姿勢や社会のシステムが整えばその方の生きづらさは軽減されていきます。まずはそういった考え方を知ることが障害を理解する上で大切となってきます。
後半には、自閉症スペクトラムなどで感覚過敏がある方の支援について、具体的に学ぶことができました。2年次には実際に障害者支援施設での実習も経験していくので、今回の学びをしっかりと活かしてほしいです。相手が何を思い、どのような困難を抱えているのかを「想像」し、その方に寄り添って幸せを一緒に考えられる「創造」へと変えていくことが支援者として大切であると学ぶことができました。
平郡さま、お忙しい中ありがとうございました。
第37回介護福祉士国家試験激励会
令和7年1月24日(金)いよいよ日曜日に国家試験を控え、福祉探求科3年次生に向けて激励会を開催しました。校長先生、年次主任の先生に激励の言葉をいただき、3年間の学びの集大成として、精一杯力を発揮してきますと生徒代表が力強く宣誓してくれました。
当日までしっかりと体調管理し、本番に臨んでください。応援しています。
福祉探求科1年次の様子です
令和7年1月15日(水)3,4限を活用し、宝塚市立養護老人ホーム 福寿荘 池下荘長をお招きし、養護老人ホームについて多方面からお話をいただきました。池下さまは、本校の2期生で、福祉探求科の介護実習では長年、実習指導者をご担当いただいておりました。また、前回の介護実習報告会において、生徒の発表への講評をいただきました。
養護老人ホームに入所されるのは、65歳以上の方で、経済的な理由や環境上の問題により自宅での生活が困難な高齢者が対象であり、基本的に自立した生活が送れることが求められます。もし介護が必要になった場合、福寿荘は特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、介護サービスを受けることも可能です。
これまで生徒たちが実習で経験した特別養護老人ホームや介護老人保健施設とは異なり、ある程度自由な雰囲気で過ごされている方が多いようなイメージを持ちました。アルコールを飲む機会を設けたり、お金をご自分で管理し、使うことも自由。また外出も自由にできるとお聞きしました。もちろん、リスクを伴いますが、危険を予測したうえでどれだけ利用者さんのニーズに応えることができるのか、そういったアプローチも大切であることを学びました。
実際にどのような方が利用されているのか、具体例と共に示してくださり、深く理解することができました。
「利用者の方々にとって福寿荘が自分の家のような場所であると感じた」
「利用者のQOLが高く、比較的楽しく生活ができているのではないかと思った」
「リスクの中にあるニーズ等を考えてサービスを提供することが大切である」といった生徒からの感想もありました。
池下さま、お忙しい中、講演にお越しいただき、ありがとうございました。