福祉探求科だより
福祉探求科3年次 介護実習閉講式
令和6年12月24日(火)福祉探求科第5期生の介護実習閉講式を実施しました。3年前に入学した時から1年に2回のずつの実習をこなし、合計450時間以上、利用者の方に関わる機会、直接ご指導いただく場をいただいてきました。実習だけではなく、福祉探求科での学びや3年間武庫荘総合高校で培ってきた力を発揮できる良い機会となりました。
それぞれのテーマは次の通りです。
・3年間の実習での学び
・レクリエーションの紹介~利用者さんの生活に彩りを~
・ADL向上のためのレクリエーション
・認知症に対する支援~持てる力へのアプローチ~
・介護過程から学んだこと~食事におけるリスクマネジメント~
・福祉探求科に学んで
特別養護老人ホーム エルホーム芦屋の施設長 河野 雅弘 様にお越しいただき、最後に講評をいただきました。河野さまには昨年度の実習報告会にも来ていただいており、生徒の成長を感じていただけたようです。河野様より、人を支えるためには相手について知ることが大切であるということ、知ろうとする姿勢がより良いケアにつながるといったお話をいただきました。3年次の実習にもたくさんの施設にお世話になりましたこと、改めてお礼申し上げます。
本日を迎えるために、生徒たちは何度も資料を作り直し、デモンストレーションの打ち合わせにのぞみ、前で発表する練習を繰り返してきました。多くの先生方に見守られ、発表している姿はとても頼もしく、やり切ったという充実感に満ちた顔をしておりました。校長先生や、年次主任の先生からもそれぞれ感想をいただき、これまでの取り組みを振り返ることにつながったようです。
1月26日には介護福祉士国家試験に27名が挑戦します。今日からさらに気合いの入った生徒たち、しっかりと取り組んでくれることと思います。
介護実習Ⅰ-2実習報告会
12月20日(金)5,6限に、福祉探求科1年次の実習報告会を実施しました。
11月1日~11月15日にかけて10日間、介護実習Ⅰ-2「ケア実習」を実施しました。ケア実習は、個々のご利用者さまに応じた科学的根拠に基づく生活支援技術の理解を目標として、それぞれの課題に取り組んできました。
実習では着脱介助、食事介助、入浴介助、排泄介助などさまざまな支援を経験させていただいたようです。その中で、授業で習った方法では対応しきれない、個々に応じたケアが大切であると多くの生徒が発表していました。ケアの実践は難しかったこともありましたが、たくさんの学びを得ることができました。
来賓には、宝塚市立養護老人ホーム福寿荘の施設長 池下 恭平 様にお越しいただき、講評をいただきました。池下さまは本校の卒業生でもあられます。実習ではさまざまなことを学べますが、特に利用者の方から教えてもらえる貴重な機会ですとアドバイスをいただきました。
また、10名以上の実習関係者の方にお越しいただき、発表を聞いて頂くことができました。1年次の実習では18もの施設で実習を受け入れて下さいました。お忙しい中、一人ひとりに丁寧な対応、指導をしていただき改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
介護実習Ⅰ-4実習報告会
令和6年12月19日(木)5,6限を活用し、福祉探求科2年次介護実習Ⅰ-4の実習報告会を実施しました。
入学してから4度目の実習を終え、3年次には報告会を行わないため(実習閉講式を実施します)、実習報告会としては最後の締めくくりとなる機会となりました。
実習Ⅰ-4では、3年次の「介護過程実習」に向けて「アセスメントの実施」が課題としてありましたが、一人のご利用者様の情報を収集し、その方の生活課題を考えることの難しさを実感したようです。その方が生きてこられた背景や、どのような経験をされてきたのか、何が好みでどのようなことに喜びを感じておられるのか…人の全体像を知るというのは、長年の付き合いがあっても難しいものですので、ましてや10日間の実習で知り得ることは不可能に近いとも言えます。ですが、「この方を知ろう」「この方のお困りごとは何か」と寄り添う気持ちがケアのスタートだと感じることができたようです。
今回は社会福祉法人福成会 生活介護あいあい 主任生活支援員 平郡 大輝 様をお招きし、報告会の講評をお願いいたしました。アセスメントの難しさや対応方法、介護観の在り方について貴重なお話をいただくことができました。また、お世話になった実習先の施設長さんや実習指導者の方々にもお越し頂き、生徒の学びを聞いて頂くことができました。お忙しい中本当にありがとうございました。
介護実習Ⅰ-4では13施設にお世話になりました。地域の方々のご協力に改めて感謝いたします。今後ともどうぞよろしくお願いします。
福祉探求科1年次~神戸女子大学との高大連携~
12月10日(火)特編授業を活用し、台風の影響で延期となっていた神戸女子大学への訪問を果たすことができました。神戸女子大学社会福祉学科において、ソーシャルワークにおける支援の在り方や、社会福祉士の仕事についてどのような分野で活躍しているかなど具体的なお話しをしていただきました。
また、本校卒業生で、福祉探求科1期生の酒井琴美さんからご講話いただきました。「介護実習を筆頭とし、高校での学習は大変なこともあったが、福祉探求科での学びが、今の自分につながっている」と力強い言葉を伝えてもらいました。今回の交流や大学での講義体験を通し、ますます福祉の魅力を知り、人との関わりについて学びを深めていってほしいと思います。
講義のあとは、食堂の利用もさせていただきました。神戸女子大学のみなさま、お忙しい中、ご対応いただきましてありがとうございました。
福祉探求科1年次9月実習報告会
9月4日~9月18日の間、福祉探求科7期生が初めての実習に参加し、その報告会を10月15日(火)に実施することができました。1年次は20か所以上の施設に実習に行かせていただき、たくさんの学びがありました。
実習Ⅰ-1では「コミュニケーションの基本技術を用いて、信頼関係や人間関係の構築に必要な利用者とのかかわりについて理解する」という目標を立て、すべての介護の基礎となるコミュニケーションについて現場での学びを深めてきました。
コミュニケーションはただ相手の話を聞くだけでなく、その人を知ろうとする姿勢や、受容・共感・傾聴の技法を活用し、寄り添う心で接することが大切であると発表していました。はじめは緊張して挨拶もままならず、声も小さく、指導もたくさん受けたようです。ですが、元気よく笑顔で挨拶することが、コミュニケーションの第一歩であるとの気づきもありました。今後もまだまだ知識や技術の習得が課題となりますが、引き続きよろしくお願いいたします。
福祉探求科2年次9月実習報告会
10月7日(月)福祉探求科2年次生が9月実習の報告会を実施しました。
2年次は9月4日~18日の平日10日間、高齢者及び障害者施設で介護実習を行いました。受け入れ施設は20施設以上に及び、地域のご理解、ご協力を得られましたことに改めてお礼申し上げます。
生徒たちは、介護実習Ⅰ-3「ケア実習」として、
(1)本人が望む生活を支えるための生活支援について理解できる。
(2)利用者を理解し、支援に必要な情報を収集することができる。
(3)利用者に応じたレクリエーションを企画し、運営できる。
といった目標をもって実習に挑みました。介護実習としては3回目の実践となり、緊張の中にも、少しゆとりをもって取り組めていた印象です。その振り返りとして報告会を実施し、それぞれの施設における学びを発表し合いました。最後に教頭先生より、「失敗から学べることもたくさんある」「実践を振り返り、他者へプレゼンテーションすることで改めて自身の中に学びを落とし込むことができる」とご講評をいただきました。実習が終わってから報告会まで時間のない中でしたが、しっかりと発表ができていたところに成長を感じました。
次回は11月1日~15日の平日10日間です。ご協力いただきます施設の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉探求科第7期生 介護実習開講式
9月3日(火)福祉探求科1年次生において、介護実習開講式を実施しました。校長先生、年次主任の先生より激励の言葉をいただきました。
校長先生からは、「成長には少しの負荷が必要である」とのお言葉をいただきました。人は自分のできることの少し上の目標に向かって努力することで、更なるステップアップが図れることを教えてくださいました。また、年次主任の先生より、「感謝、謙虚、素直」の3つの言葉を伝えていただきました。最後に生徒代表が「実習への誓い」を立てました。利用者一人ひとりに寄り添える介護福祉士を目指し、実習に取り組みます。お世話になる実習施設のみなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
福祉講演会~福祉探求科に学んで~
福祉探求科1~3年次それぞれのクラスにおいて、1回生の先輩より講演いただきました。先輩は尼崎市での活動をはじめ、スケボーパーク設立への働きかけや、こども家庭庁での委員活動などさまざまな活動をされています。きっかけは、福祉探求科での学びであったこと、自身のヤングケアラーとしての気づきから、社会への働きかけを継続されているそうです。
高校での学びや、当時の経験、友人や家族との関わりなど、オープンにお話いただきました。生徒たちは終始釘付けで話を聞かせていただいたようです。先輩のようにものすごい活動はできないかもしれませんが、今目の前に迫っている壁を一つずつクリアしていくことが成長への一歩だと信じ進んでいこうと思います。
お忙しい中、ご講演いただきありがとうございました。
介護過程講演会
8月27日(火)3,4限を活用し、神戸女子大学の木村教授より介護過程の講演会を実施していただきました。「介護過程」とは、利用者が自分らしい生活を送れるよう、現状の課題解決を目的に、どのような介護が必要か検討して実践に移すためのプロセスを言います。前半は木村先生から、介護過程の展開のための知識や技術を教えていただきました。
情報を収集する中で、書式に当てはまらない項目も大切であること、これまでの記録も参考にするが、「今」ではないということ、目の前の利用者さんを精一杯理解しようと試みることが重要であると気づくことができました。
後半は神戸女子大の4回生の実践発表がありました。介護過程の展開において、利用者さんの失われていく記憶を取り戻すためのアルバム作りをされたそうです。利用者さんの思い出にまつわる写真や言葉を綴っていき、回想法の手法で寄り添っていくという事例研究でした。利用者さんとのコミュニケーションの中で出てきた言葉を大切にして、アイデアを出され、利用者さんと一緒に作り上げていくという過程がとても印象的でした。
3年次は9月から15日間、各施設で最後の実習を実施予定です。1,2年次生も同時に校外実習となります。受け入れ先の実習施設さまにはお忙しい中ご指導いただきますこと、心より感謝申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
福祉探求科1年次VR認知症体験講座を実施しました。
暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。福祉探求科では夏季補充授業を実施しています。
7月26日(金)福祉探求科1年次を対象に、朝日新聞社グループで展開している「認知症フレンドリー講座 ~認知症を正しく理解するために~」を受講しました。
この講座は、認知症治療の専門医が監修しており、認知症の方のインタビューや、バーチャルリアリティー(VR)というテクノロジーなどを使って認知症の方の考えを知ることのできる内容となっています。本人が見えている世界を疑似体験できる大変貴重な機会となりました。この講座を受けることで、「本人視点」で物事を考えることができるという効果があります。
1年次生は、実際のVR体験にワクワクするとともに、このような恐怖を感じておられるのか、と寄り添いの気持ちも生まれていたようです。お忙しい中、講演に来てくださりありがとうございました。
「福祉用具・介護ロボットフェスティバル2024」に参加してきました♪
福祉探求科1~3年次生は、補充授業の真っ最中ですが、7月25日(木)は、アクリエひめじで実施されていた介護に関するイベントに参加してきました。
「見て・触れて・体験できる!」がコンセプトとなっており、たくさんのブースを体験することができました。パラスポーツ体験ゾーン、ノーリフティング体験ゾーン、モビリティゾーンなど、魅力あふれる展示になっており、どのブースでも生徒たちは熱心に話を聞かせてもらっていました。
1年次生は9月から初めての実習に臨みます。いろいろなイメージを膨らませて多くの経験をしてきてもらいたいです。7月30、31日はオープンハイスクールで体験授業を実施します。中学生のみなさん、お待ちしております!
福祉探求科3年次の様子です
7月19日に終業式を終えましたが、福祉探求科は7月22日から補充授業を実施しています。
その中で、7月24日(水)に「ひょうごの達人招聘事業」として、社会福祉法人福成会 清流園の施設長 笠井さまにお越しいただき、「障害の理解~自閉症から学ぶ~」についてご講演いただきました。強度行動障害が起こる要因や対応など、詳しい症例をもとにお話しいただき、生徒たちもしっかり学ぶことができました。現場の経験だけでは通用しない、基本に却って学校での知識、教科書から学ぶことも大切であるということをアドバイスいただきました。
笠井さまには1期生の頃からお世話になっており、福祉探求科の生徒の成長を見守っていただいております。9月から始まる1,2年次の実習でもお世話になります。今後ともどうぞよろしくお願いします。
福祉探求科1年次の様子です
6月後半になりました。福祉探求科3年次生は6月実習を終えて帰ってきました。お世話になった施設の方々、誠にありがとうございました。また9月度の実習もお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、福祉探求科1年次生は、車いすの実習に入りました。どのように操作し、どこに注意を向け、またどのようにコミュニケーションを取りながら介助するか、といった練習を校内で実施しました。
生徒同士ではありますが、安全面に配慮しながら緊張感を持って実習していました。
オープンハイスクールは7/30、31を予定しております。体験授業もありますので、ぜひご参加ください。
福祉探求科学校説明会を実施しました
6月1日学校説明会を実施しました。学科の概要、施設見学、在校生徒へのインタビューなど福祉探求科を知っていただく機会となりました。休日の貴重な時間を使ってお越しいただいた中学生、保護者の皆様誠にありがとうございました。
次回は7月30,31日にオープンハイスクールを実施予定です。
福祉探求科の学び(1年次の様子です)
令和6年度福祉探求科1年次生が入学して2か月が経とうとしています。
ぴかぴかの実習服に身を包み、実習室での学びがスタートしています。
まずはベッドメイキングを完璧に!回数を重ねるごとに着実に技術が身についています。新しいことにたくさん出会い、吸収している1年次生。これからが楽しみです。
福祉探求科の学びについて(2年次)
こちらは2年次の学びの様子です。
2年次生活支援技術では、利用者がベッドに寝たままのシーツ交換を練習しています。1年次の最初に習ったベッドメイキングは2人1組でしたが、今回の手技は一人で行います。何度も何度も練習し、技術を磨いていく様子をみて、頼もしい限りです。
また、5月初旬には分教室の生徒たちが見学に来てくださいました。利用者役としてご協力くださり、いつもより緊張した様子で実習にのぞんでいました。5月下旬には実技テストを実施します。全員合格できるよう頑張りましょう。
福祉探求科の学びについて(3年次)
令和6年度がスタートし、はや2か月が過ぎようとしています。
3年次は6月に実施する介護実習の準備真っただ中です。
授業では、「医療的ケア」の経管栄養の手技をマスターしようと、毎日放課後練習にも取り組んでいます。5月中旬からは看護師の方にも来ていただき、直接ご指導いただく予定です。
実習でお世話になる施設の皆様方、どうぞ今年度もよろしくお願いいたします。
介護福祉士国家試験結果報告
3月25日(月)介護福祉士国家試験の結果が発表されました。
36名の受験者全員合格をいただくことができました。これまでご指導いただいた施設の皆様をはじめ、多くの方のご支援があったからこその結果だと感じております。本当にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
福祉探求科3年次介護福祉士国家試験激励会
いよいよ令和6年1月28日(日)に、介護福祉士国家試験が施行されます。それに先立ちまして、福祉探求科3年次を対象に激励会を実施しました。
校長先生、学年主任より激励の言葉をいただき、生徒の代表が、国家試験に取り組む決意の言葉を述べました。3年間の学びの集大成がしっかりと発揮できるよう応援しています。
福祉探求科2年次実習報告会(介護実習Ⅰ-4)
令和5年12月21日(木)5,6限を活用し、福祉探求科2年次介護実習Ⅰ-4の実習報告会を実施しました。2年次のこの実習では3年次の「介護過程実習」に臨む前の準備となっており、対象の利用者を自分たちでアセスメントするという取り組みがありました。10日間の中で利用者の全てを知ることは困難で、時には質問攻めにしてしまい、利用者の機嫌を損ねる失敗もありました。しかし、「ケアの基本はその人を知ることから始まる」といった基礎に立ち返り、それぞれが利用者理解に努力しました。
また、集めた情報をもとにその方に最適なレクリエーションを提供するという課題もあり、それぞれが準備したレクリエーションを実施させていただきました。職員の方々にはお忙しい中、本当にお世話になりました。改めてお礼申し上げます。
16もの施設で28名が実習を実施させていただき、それぞれの学びを発表し合いました。一人ひとりの気づき、課題などを共有できましたので、この学びを3年次の実習に向けて活かしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。