福祉探求科だより
福祉探求科だより~1年次の様子です~
5月9日(金)公開授業がありました。1年次生は生活支援技術という科目の中で、ベッドメイキングの実習をしているところです。保護者の方が数多く来校してくださり、生徒の学びの成果を見ていただくことができました。
今年度はありがたいことに40名の定員全てが埋まり、実習室にすき間がありません。どこを見ても、一生懸命取り組む生徒の様子が見られ、圧巻の授業風景でした。5月の末には実技試験が行われます。実習で得た技術をしっかりと発揮してほしいと思います。
福祉探求科2年次の様子です~阪神特別支援学校分教室との共同学習~
2年次生活支援技術では、利用者がベッドに寝たままのシーツ交換を練習しています。1年次のベッドメイキングとは異なるシーツのたたみ方から学び、一人でシーツを交換していきます。利用者さんがベッドに寝ていらっしゃるので、待たせないようになるべく早く、丁寧に手技を進めていく必要があります。
また、5月8日(木)には阪神特別支援学校分教室の生徒たちが授業に参加してくださいました。一緒にシーツを畳んだり、ベッドメイキングをしたり、またシーツ交換の利用者役としてご協力くださったりと交流の時間を持つことができました。貴重な機会をありがとうございました。
さて、2年次は1年次の応用編です。ますます難しい実技が増えていきますが、一つひとつ技術力をあげていきましょう!
福祉講演会「福祉と障害の理解~ようこそ福祉の世界へ~」
令和7年1月29日(水)3,4限 社会福祉法人福成会 生活介護 あいあいよりサービス提供責任者である平郡さまをお招きし、ご講演をいただきました。
平郡さまには、前任の施設で実習指導者としても本校生徒に関わっていただいておりました。また、12月に実施した2年次実習報告会でも講評をいただいたところです。今回は1年次生に向けて、障害の理解についてお話しいただき、グループワークも交えながら楽しく取り組ませて下さったので、生徒たちもより積極的に向かう姿勢が見られました。
「障害」をどう捉えるかと考えたときに、その人自身に課題があるのではなく、環境や人、物、制度などが整備されていないことによるさまざまな制限が、その人の生きづらさを助長しているのではないかと学びました。確かに、その人の特性を理解し、困難に寄り添う姿勢や社会のシステムが整えばその方の生きづらさは軽減されていきます。まずはそういった考え方を知ることが障害を理解する上で大切となってきます。
後半には、自閉症スペクトラムなどで感覚過敏がある方の支援について、具体的に学ぶことができました。2年次には実際に障害者支援施設での実習も経験していくので、今回の学びをしっかりと活かしてほしいです。相手が何を思い、どのような困難を抱えているのかを「想像」し、その方に寄り添って幸せを一緒に考えられる「創造」へと変えていくことが支援者として大切であると学ぶことができました。
平郡さま、お忙しい中ありがとうございました。
第37回介護福祉士国家試験激励会
令和7年1月24日(金)いよいよ日曜日に国家試験を控え、福祉探求科3年次生に向けて激励会を開催しました。校長先生、年次主任の先生に激励の言葉をいただき、3年間の学びの集大成として、精一杯力を発揮してきますと生徒代表が力強く宣誓してくれました。
当日までしっかりと体調管理し、本番に臨んでください。応援しています。
福祉探求科1年次の様子です
令和7年1月15日(水)3,4限を活用し、宝塚市立養護老人ホーム 福寿荘 池下荘長をお招きし、養護老人ホームについて多方面からお話をいただきました。池下さまは、本校の2期生で、福祉探求科の介護実習では長年、実習指導者をご担当いただいておりました。また、前回の介護実習報告会において、生徒の発表への講評をいただきました。
養護老人ホームに入所されるのは、65歳以上の方で、経済的な理由や環境上の問題により自宅での生活が困難な高齢者が対象であり、基本的に自立した生活が送れることが求められます。もし介護が必要になった場合、福寿荘は特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、介護サービスを受けることも可能です。
これまで生徒たちが実習で経験した特別養護老人ホームや介護老人保健施設とは異なり、ある程度自由な雰囲気で過ごされている方が多いようなイメージを持ちました。アルコールを飲む機会を設けたり、お金をご自分で管理し、使うことも自由。また外出も自由にできるとお聞きしました。もちろん、リスクを伴いますが、危険を予測したうえでどれだけ利用者さんのニーズに応えることができるのか、そういったアプローチも大切であることを学びました。
実際にどのような方が利用されているのか、具体例と共に示してくださり、深く理解することができました。
「利用者の方々にとって福寿荘が自分の家のような場所であると感じた」
「利用者のQOLが高く、比較的楽しく生活ができているのではないかと思った」
「リスクの中にあるニーズ等を考えてサービスを提供することが大切である」といった生徒からの感想もありました。
池下さま、お忙しい中、講演にお越しいただき、ありがとうございました。